犬を攻撃的な性格にしてしまう原因とは
私は、生まれつき攻撃的な性格である犬はいないと考えています。
護衛のために生み出された犬種や、闘犬として生み出された犬種など、攻撃性が高いとされている犬もいますが、必ずしも攻撃的な性格であるわけではありません。
犬が攻撃的になるのには必ず理由があります。
怖い思いをしたから、嫌なことをされたから、何かを守るためなど理由は様々です。
なぜ、その犬が攻撃的な性格になってしまったのか、ということを考える必要があります。
そして、犬を攻撃的な性格にさせてしまうほとんどの原因が飼い主にあります。
犬を攻撃的な性格にさせてしまう飼い主とは、どのような特徴があるのでしょうか。
犬を攻撃的な性格にしてしまう飼い主の特徴①「適切な飼育管理をすることができない」
以前、ドーベルマンが通行人を襲ったというニュースがあり、警察官も追いかけまわされたとありました。
74歳の飼い主が自宅の敷地内で放し飼いにしており、門の扉には“あぶない、こいつは何をするかわかりません”と書かれていたそうです。
飼い主がゴミ出しをしようとして門の扉を開けたところ、二頭のドーベルマンが逃げ出し、一頭はすぐに自宅に戻ったのですが、もう一頭が脱走してしまいました。
自宅周辺の人たちからは、“飼い主が呼んでも言うことを犬は聞かない”と噂されていたようです。そんな不安の中、ついに事件が起きてしまったのです。
飼い主が、「こいつは何をするかわからない」「あぶない」と実感している犬を、たとえ自宅の敷地内であったとしても放し飼いにする理由が全く理解できません。
門の扉を開けたときに飛び出して脱走してしまったら…と考えなかったのでしょうか。
いつも放し飼いにされていることから、自由でワガママな攻撃的な性格の犬になってしまったのではないでしょうか。
きっと、適切なしつけも行ったことがないのだろうなと推測されますよね。
犬を攻撃的な性格にしてしまう飼い主の特徴②「適切な運動をさせていない」
運動不足によってストレスが溜まり、攻撃的な性格になってしまう犬がいます。
たまりにたまったストレスが爆発してしまうのでしょう。
小型犬だからお散歩をさせる必要はないという飼い主もいますが、お散歩はしないとしても運動はさせてあげなければなりません。
庭付きのマイホームに大型犬という憧れを持ち、大型犬を飼ったのは良いけど庭に繋がれたままだという犬が近所にいます。
人や犬が自宅の前を通るたびに吠えて暴れ、飼い主以外の人は誰も近づくことも触れることもできないほど攻撃的だそうです。
犬を攻撃的な性格にしてしまう飼い主の特徴③「間違ったしつけをしている」
犬が何か悪いことをしてしまったとき、指示に従うことができなかったときなど、怒鳴ったり叩いたりする飼い主がいます。
痛い思いをするでしょうし、なぜ怒鳴られて叩かれているのかを理解することができずに恐怖と不安でいっぱいでしょう。
そんなことを繰り返すうちに攻撃的な性格になってしまう犬がいます。
人が近づこうとしただけで、手を伸ばそうとしただけで攻撃をしてきます。
自分自身を必死で守らなければならないからです。
怒鳴っても叩いても犬には恐怖でしかありません。嫌な思いでしかありません。
なぜ怒鳴られて叩かれているのか理解することができません。
恐怖や不安や傷みなどから従うしか方法がないのです。
従うことができない犬は攻撃をしてきます。
しつけは、言うことをできないからといって怒鳴ったり叩いたりしても解決にはなりません。
できたとき、指示に従うことができたときに褒めてあげましょう。
「嬉しいことが起こる」と理解し、指示に従うことができるようになります。
まとめ
犬を攻撃的な性格にしてしまう飼い主の特徴を3つ挙げてみました。
私が実際に感じていることの3つです。
この3つに当てはまる飼い主と犬が近所にも多からず少なからずいます。
逃げ出したと聞き、必死で探し回ったこともありました。
生まれつき攻撃的な性格である犬はいない、と私は考えています。
飼い主によって攻撃的な性格になってしまうのです。