犬を吠えない性格にするための方法
吠えている意味を理解する
突然ですが、犬はどんなときに吠えると思いますか?
始めに吠える理由を知っておかないと、犬を吠えない性格にするのは難しいといえるでしょう。
犬は吠えることで会話や主張をしながら、私たちに色んなことを訴えかけています。
犬が吠える理由は、大まかに分けて以下のものがあります。
- 嬉しさを伝えている
- 何かを求めている
- 怯えている
- 不安になっている
- 威嚇をしている
- 怒っている
吠えると一言で言っても、実にたくさんの意味があります。
吠えないようにするためには、その都度吠える意味を理解して、対応することが大切といえるでしょう。
吠えそうになったら、落ち着かせる
散歩中に犬と出会って、愛犬が吠えたり吠えそうになったりしたときは、気持ちを落ち着かせてあげましょう。
例えば、飼い主が愛犬の前に立って気になっている犬の姿を遮ることで、気持ちを紛らわせることができます。
また、犬にお座りをさせると少し落ち着かせられる効果があるようですよ。
吠えそうになったらひとまず引き返して、吠える対象がいない場所へと移動して、落ち着かせるのも効果的な方法です。
吠えたら無視、吠えるのを止めたらご褒美をあげる
間違ったしつけの方法として、犬が吠えたら飼い主が反応をしてしまうというものがあります。
愛犬が何かを要求するために吠えているときに、「吠えたらダメ!」と反応すると愛犬は構ってくれている、遊んでくれている、と勘違いをしてしまって、余計に吠えることがあります。
ですので、吠えているときは基本的に無視をしましょう。
「吠えたら構ってくれない」と犬に思わせるようにするのです。
愛犬が無事に吠えなかったり吠えるのを止めたら、褒めたりオヤツをあげるようにしましょう。「吠えなかったら褒めてもらえる」と愛犬が思うことで、徐々に吠える回数を減らすことができますよ。
ただ、不安や恐怖によって愛犬が吠えているのを無視してしまうと、信頼関係が崩れてしまうことに繋がってしまいます。
吠えている原因を理解するのは難しいといえますが、不安や怯えによって吠えていると感じたら、落ち着くまでなだめてあげましょう。
慣れさせる
犬は警戒しているものに対して吠えることが多いです。
子犬の時期に人や犬などと触れあう機会が少ないと、人や犬と接するのが苦手な性格になりやすくなります。
つまり、散歩中に出会った人や犬を苦手と思い警戒することが多く、つい吠えてしまうということですね。そういった場合は、少しずつ人や犬に慣れさせることが大切になります。
例えば、散歩中に出会った人や犬に向かって愛犬が吠えなければ褒めてあげる、少し近づいて吠えてしまったら愛犬が吠えない距離まで連れて行く、ということを少しずつ繰り返して徐々に慣らしていきましょう。
怯えて吠えているときは安心させてあげる
先ほどもお伝えしたように、犬は怯えているときにも吠えることがあります。
そういうときは、無視をせずにゆっくり話しかけてあげたり、優しく撫でてあげて愛犬の気持ちを落ち着かせてあげたりすると良いでしょう。
安心させてあげると、次第に怯えていた気持ちが和らいで、吠えるのをやめるようになります。
吠えない環境をつくってあげる
よく吠えてしまう犬は、吠え癖がついてしまっていることが多いです。
まずは、愛犬が吠える必要のない環境をつくってあげて、吠える回数を減らすことを心がけましょう。
例えば、犬が多くいる場所で散歩しているのでしたら、犬の少ない時間帯に変更したり、散歩のルートを変えたりするだけで、すぐに吠える回数を減らすことができますよね。
なるべく吠えないようにしてあげることで吠え癖が改善されて、少しずつ吠えにくいおだやかな性格になりますよ。
吠えない性格にするときの注意点
飼い主がリーダーだと思わせることが大切
トレーニング全般に言えることですが、愛犬が飼い主をリーダーだと思っていないとトレーニングは効果を発揮しません。
もし、愛犬にリーダーと思われていないのでしたら、まずはリーダーだと思わせることからスタートしなければいけません。
厳しくしすぎるとストレスを溜め込んでしまう
トレーニングを厳しくしすぎてしまうと、愛犬がストレスを溜め込んでしまう原因となります。
ストレスが溜まってしまうと余計に吠えやすくなってしまったり、信頼関係にひびが入ってしまったりすることがあるので、厳しくしすぎないように少しずつしつけを行うようにしましょう。
根気が大事
吠え癖のある成犬の犬を吠えさせないようにするためには、根気が必要となります。
今まで生きてきて形作られた性格は、すぐには変えることができないからです。
しかし、愛犬と一緒に頑張ることで、少しずつ吠えにくくすることはできますので、焦らずゆっくり改善していきましょう。
まとめ
犬を吠えない性格にするためには、吠える原因を理解してあげることが重要となるようですね。
吠えすぎるのは良くありませんが、犬にとって吠えることは自分の気持ちを伝えるための大事な手段の1つとなります。
時には吠えることも必要だと理解しながら接してあげると、根気強く改善することができるのではないでしょうか。