乾燥する季節に多いトラブル6選
1.肌が乾燥してかゆくなる
湿度が低い乾燥した季節は、皮膚が乾燥しやすくなり、皮膚トラブルを起こしやすくなってしまいます。
人間と同じように犬も皮膚が乾燥すると、体のあちこちがカサカサしてかゆくなる場合が多く、フケも目立つようになってきます。
この状態を放っておくと、犬は体のかゆみを抑えようと、かゆい部分を掻いたり舐め続けたりするようになってしまいます。
酷くなると、炎症を起こしたり皮膚病になってしまったりすることがあるので、気を付けなければいけません。
2.被毛が抜けたりパサパサしたりする
乾燥する季節は、皮膚だけでなく被毛にも影響を与えます。
被毛は皮膚を守ったり保温や保湿したりする役割をもっているのですが、乾燥によって被毛がパサついたり抜けてしまったりすると、それらの機能が低下してしまいます。
被毛というバリアが弱くなることで、皮膚は無防備の状態となり、皮膚はさらに乾燥の影響を受けやすくなってしまうといえるでしょう。
3.肉球がひび割れる
乾燥した時期によくみられるトラブルとして、肉球がひび割れるというものがあります。
肉球は一見丈夫そうに見えますが、意外にも繊細な部分だったりするのです。
肉球は乾燥に弱く、特に乾燥している季節はひび割れをしやすいので、保湿ケアをすることが大切となります。
ちなみに、肉球がひび割れると歩行の際に痛みを感じて歩きたがらなくなったり、肉球をかばうために、変な歩き方をして関節を痛めてしまったりすることがあるそうですよ。
4.皮膚病になる
皮膚が乾燥している状態を放っておくと、皮膚のバリア機能が低下したままになります。
免疫力が低下した体は敏感になり、普通だったらなんともない細菌が原因で皮膚炎をおこしたりなど治療が必要になってくる場合もあります。
また、犬がかゆくなった部分をずっと掻いていると、その傷口から細菌が入ってしまい、悪循環をおこしてしまうこともあるので注意しましょう。
5.咳がでやすくなる
乾燥した季節のトラブルは、皮膚の乾燥だけではありません。
乾燥することで、鼻や喉といった呼吸器系の部分も影響を受けてしまいます。
乾燥の影響を受けると、鼻の奥が乾いたり喉がイガイガしやすくなったりします。
ふだんは、粘膜が細菌や花粉などを外に出してくれるのですが、乾燥の季節はどうしても細菌や花粉といった異物を外に出しにくくなってしまいます。
結果的に咳をして、強制的に異物を外に出そうとするそうです。
6.病気になりやすくなる
乾燥する季節は、ウイルスが過ごしやすい季節だということをご存じでしょうか?
特に、呼吸器系の病気を引き起こすウイルスは寒さや乾燥に強く、乾燥によって呼吸器系が影響をうけ免疫力を失っている犬にとって厄介な存在となります。
主に犬風邪として知られている、犬ケンネルコフや犬パラインフルエンザといった病気にかかりやすく、酷くなると肺炎になってしまうことがありますので、病気にならないために日頃から乾燥対策をすることが重要といえそうですね。もちろんこれらのウイルスはワクチンで防げるものなので、ワクチン接種もしっかり行いましょう。
乾燥の時期を快適に過ごすための方法
適度な湿度を保つ
乾燥する季節は、皮膚や呼吸器系に悪影響を与えやすいので、乾燥対策をすることが大切となります。効果的な乾燥対策は、適度な湿度を保つこと。
50%~60%ほどが適切な湿度だといわれているので、湿度計を用意して乾燥していると感じたら加湿器や濡れたタオルなどを使って、湿度を保つようにしましょう。
保湿をする
乾燥対策として保湿クリームやローションなどを使うのも効果的です。
特に肉球は乾燥が気にならないときでも、定期的にケアをしてあげるとひび割れの予防にもなるのでおススメします。
ただ、クリームなどの保湿アイテムは使いすぎるとかえって良くないので、適切な量をちゃんと守って使うようにしましょうね。
まとめ
乾燥する季節は、皮膚が乾燥したり免疫力が低下しやすくなったりするので、日頃のケアや対策が大切といえそうですね。
早めに乾燥の対策やケアをしておくことで、トラブルになる可能性をグッと下げられるので、乾燥する季節が近づいてきたら予防をしておきましょう。