犬のブラッシングをサボると起こる悪影響①「毛並みが悪くなる」
被毛がパサパサになってしまっていたり、被毛にツヤがなかったり、「ブラッシングをしてもらっていないんだろうな…」と思わせるほど、毛並みが悪くなってしまっている犬を見かけることがあります。
本来なら、ふんわりとボリュームがあるはずなのに、ブラッシングをしてもらっていないことで、ペタンと被毛が倒れてしまっている犬もいます。
被毛がふんわりとしているのは、毛量が多いからだけではありません。
被毛にツヤがあるのは、高級なシャンプーを使っているからではありません。
被毛がサラサラと風になびかせているのは、生まれつき毛質が良いからではありません。
毛量やシャンプーや毛質が関係する場合もありますが、美しい被毛を保ち続けているのは、飼い主さんがしっかりブラッシングなどのお手入れを行っているからなんです。
犬のブラッシングをサボると起こる悪影響②「血行が悪くなる」
ブラッシングは、血行の促進にも役立てることができます。
全身をブラッシングしてあげることで、カラダ全体の血行を促進することができます。
「ここだけ毛がパサパサしてるんです」という飼い主さんがいらっしゃったのですが、その一部分だけ、血行が悪くなってしまっているからかもしれません。
血行が悪いと被毛にも影響します。
皮膚病ではないのに一部分だけ毛が薄くなってきた、というときも血行が悪くなってしまっていることが原因であるかもしれません。
薄い状態がなかなか改善しなかったり、どんどん薄くなる場合は何らかの病気の可能性がありますので、様子をみないで動物病院で診察を受けましょう。
犬のブラッシングをサボると起こる悪影響③「毛玉ができてしまう」
ポメラニアンやトイプードルなどの毛玉ができてしまいやすい犬種がいます。
毛玉ができてしまうことを予防するためには、毎日のブラッシングを欠かさずに行うことが必要です。
毛玉ができてしまうと、ハサミで切って取り除いてあげる必要があるのですが、ジッとしていることができる犬でなければ、飼い主さんが毛玉を取り除いてあげることが難しいです。
トリミングのときにカット料金とは別に、毛玉料金を請求されたことのある飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
犬のブラッシングをサボると起こる悪影響④「皮膚病を発症する」
ブラッシングをしてもらえなかったことが原因で、皮膚病を発症するケースがあります。
ブラッシングをしてもらっているけれど、不十分であったことが原因であることもあります。
ブラッシングには死毛(抜け毛)を取り除くという役割があります。
ブラッシングをサボっていると、死毛が抜け落ちずにたまり、不衛生な状態が続くことから皮膚病を発症する原因になってしまうことがあります。
死毛を取り除いてあげると皮膚への風通りも良くなり、湿気や蒸れてしまうことを防ぐこともできます。
ブラッシング中は、皮膚の状態をチェックしてあげることができる良い機会です。
被毛に覆われた犬の皮膚は、被毛をめくらなければ見ることができません。
ブラッシングをしながら皮膚の状態もチェックし、皮膚の健康状態を確認してあげましょう。
犬のブラッシングをサボると起こる悪影響⑤「スキンシップ不足」
ブラッシングをすること以外にも、愛犬とのコミュニケーションやスキンシップを大切にされていらっしゃると思います。
もし、仕事や家事や育児などが忙しく、スキンシップや愛犬と過ごす時間が少ないなと感じているのであれば、ブラッシングをすることでスキンシップの時間にしてみてください。
お留守番が多いワンちゃんの場合は、仕事から帰宅した後のたった3分でも、ブラッシングをしてあげることで、スキンシップの時間を作ってあげることができます。
毛並みを整え、血行を促進し、毛玉と皮膚病を予防しながら愛犬とコミュニケーションをとることもできます。
スキンシップは、愛犬と飼い主さんの信頼関係を築くための大切なものです。
まとめ
何となく行っているブラッシングかもしれませんが、ブラッシングには大切なことがたくさん詰まっています。
ブラッシングをしないままの状態が長く続くと、愛犬のカラダやココロに悪影響を及ぼしてしまうことがあるかもしれません。
サササッと短時間でも構いませんので、毎日の習慣にしてあげてみてはいかがでしょうか。
私は、朝と夜のお散歩の前に必ずブラッシングしているのですが、「いつもキレイにしてますね~」と声をかけてもらえることがとても嬉しいです。
お散歩の後はホコリや砂などがついていることもあるので、お散歩の前後に行うと、より良いと思います。