マーキングとは?
マーキングは基本的に自分の縄張りを他の犬に主張するために行われるもので、「ここは自分の縄張りだぞ」と知らせているのです。
一ヶ所だけではなく複数の場所ですると思います。マーキングをした場所を犬は自分の縄張りだと認識していることになります。
マーキングは片足を上げておしっこをかける行為なのですが、これは高い位置におしっこをかけることで体格が大きな犬だと見せかけようとしているのです。
家の中でマーキング
ボスは自分だというアピール
外だけではなく家の中でもマーキングをするようになったら、少し注意が必要です。
家の中でのマーキングは縄張りの主張というよりも、犬が「自分のほうが偉いんだぞ」とアピールしているからです。
飼い主さんよりも上だということを意味しています。
普通家の中は飼い主さんの縄張りであって、犬のものではありません。犬が飼い主さんをボスだと認めていれば家の中でマーキングをすることはありません。
マーキングをするということは飼い主さんを下に見ている印です。
この場合マーキングのほかにも飼い主さんに反抗したり、無駄吠えをしたり、散歩のときにリードを引っ張るなどの行動をとります。
かまってほしい
マーキングをしたときに大声を出して犬を注意したり、かけつけたりすると犬はマーキングしたら構ってもらえると覚えてしまいます。
そしてとくに日頃あまりコミュニケーションをとっていなかったり、相手をしてあげていないと余計にそういった行動で構ってもらえると思いやすいようです。
またマーキングを許していると主従関係の逆転にも繋がってきます。
ホルモンの影響
マーキングをするのはオスに多く、小さいときはマーキングをしなかった犬も大人になってホルモンが多くなりマーキングをするようになることがあります。
ホルモンが強い犬の場合、6ヶ月頃から足をあげてマーキングをするようになります。そしてマウンティングなども行うようになります。
ホルモンを抑える方法として去勢手術があります。
去勢手術は避妊の目的の他に、特定の病気になる確率をさげたりすることができるので犬の今後をしっかりと考えて去勢手術も検討してみてください。
マーキング対策!
主従関係を見直す
犬が飼い主さんに従うという関係ができてないと、犬は自分のほうが立場が上であることをアピールしてきます。
犬との主従関係が逆転していると思ったら、一度他にも行動をチェックしてみましょう。散歩の時に犬が前になってリードを引っ張っていたり、遊ばないと吠えたり、犬が上位になっているような行動があるはずです。
しつけをし直して飼い主さんが上に立てるようにしましょう。
主従関係がきちんと改善されればマーキングをする回数も減るかもしれません。
ストレスを発散させる
ストレスからマーキングをする犬の場合、たくさん遊んだり運動をしたり、コミュニケーションをとることでストレスを発散させてマーキングの回数を減らすことができるかもしれません。
ストレスの原因を探りそれを解決することが大事です。
お留守番が多かったり、散歩が少なかったり、相手をしていなかったりはしていませんか?
もし心当たりがあるのであれば、まずは犬と遊んであげてください。それだけでマーキングの回数が減る可能性があります。
去勢手術を考える
マーキングをする理由のひとつに、発情期に自分をアピールするというものがあります。
一時期だけマーキングが増えた場合は、発情期からくるマーキングかもしれません。
特にオスの場合はそういった傾向が強いので、もし去勢手術を考えているのなら早めにしても良いかと思います。
マーキングを減らしたいから去勢手術をする、というのは極端ではありますが実際に去勢手術をした後にマーキングの回数が減ったという話も多々あります。
マーキングをしてしまったときは?
いくら気をつけていてもマーキングをしてしまうことはあります。
そんなときはどうしたらいいのでしょうか?
マーキングをしてしまった直後なら「ダメ」「いけない」などと叱るのも効果的です。
もし時間がたってしまっているときには何も言わずに片付けてください。拭き取ったあとに犬に害のない消臭スプレーなどでおしっこの臭いを消しましょう。
マーキングは自分のおしっこの臭いをつける行為です。
犬は自分がおしっこをして臭いを残した場所には繰り返しおしっこをかける習性があるのです。
そのためできるだけ臭いを消して再びおしっこをしないようにしたほうが良いのです。
まとめ
犬がおしっこをかけてマーキングをするのには原因があります。
犬との主従関係はちゃんとしているか、ストレスが溜まっていないか、ひとつずつ考えていくと原因は見えてくるかと思います。
原因がはっきりしたら、それを解決していきましょう。
去勢手術という方法もありますが犬の体に全く負担がないわけではないことや、繁殖などを考えるとできないこともありますよね。
犬の日頃の行動や体の状態などから対策を考えてみましょう。