犬が張り切るのはどんな時?

犬が張り切るのはどんな時?

好奇心旺盛でなんでも興味をもつ犬ですが、とくに張り切る瞬間はどのような場面なのでしょうか?

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犬が張り切るとき①しつけ「マテ」

飼い主の指示で待つ二匹の犬

食事の前に、マテをさせるご家庭が多いのではないでしょうか。つまり「おあずけ」という状態ですが、犬は食いしん坊で、なおかつ最大の楽しみであるため、大好きな飼い主さんのため、また食事をもらえるためであれば、張り切って従う子も多いでしょう。「よし」と声をかけると、待ってました!とばかりの凄まじい食欲を披露してくれます。

しかし、「マテ」は食事の前だけにするものと思っていませんか?実は、食事以外の場面でも「マテ」ができるようになると、様々なときに役立つのです。

例えば、他の犬や人に対して、飛びつきや無駄吠えなどの問題行動を起こしたときや、犬が家から脱走しそうになったとき、道路に飛び出しそうになったとき、カフェのテラス席でのんびりしたいとき、など。「マテ」を覚えていると、このような事故を未然に防ぐことができるでしょう。

「マテ」は「ただ待たせること」ではなく、「待った先にイイコトがある」と学習させることが大切です。まずは1秒動かないでいることができたら、「よし」といってご褒美のオヤツをあげましょう。
その後5秒、10秒、15秒と少しずつ時間を延ばします。これを根気よく続けると、フセの状態で30分以上待つことができる子もいます。

少し話はズレましたが、犬は飼い主さんのためであれば、オヤツのためであれば、張り切ってくれる動物です。また、これらの習慣を付けさせることで、飼い主さんをリーダーとして信頼し、指示に従いやすくなります。習得するまで根気のいるトレーニングですが、犬の張り切りをうまく利用して、快適に過ごせるようにしましょう。

犬が張り切るとき②アジリティ

アジリティに参加する犬

アジリティとは、イギリス発祥のドッグスポーツをいいます。犬と飼い主がペアとなって、息を合わせながらコース上に置かれた様々な障害物をクリアし、タイムを競います。障害物を失敗したり、走るコースを間違えたりすると減点され、その総合点で評価されます。世界中で人気となっていますが、日本に持ち込まれたのは15年ほど前と最近です。

ジャックラッセル・テリアやシェットランド・シープドッグ、ボーダー・コリーなどの犬種が活躍する犬種として有名ですが、どんな犬種でも参加は可能です。難易度によってクラスが分かれているので、初心者の方でも参加しやすいでしょう。

アジリティの訓練をすることで、「飼い主の指示を理解する」「飼い主をリーダーと認識する」「障害物に怯えない」「運動をたくさんできる」などのメリットはたくさんあります。犬としての性質や能力を発揮させたり、犬との絆も深めることができたり、一緒に目標に向かうことの幸せを感じたり、アジリティをする人口が増えているそうです。

犬にとっても飼い主さんとの時間が増えること、飼い主さんが楽しんでくれることに喜びを感じるので、張り切ること間違いなしです。

犬が張り切るとき③ドッグショー

ドッグショーに出場する犬

ドッグショーとは、純血犬種の品評会のことで、「犬の理想とする姿(スタンダード)」を基準として審査が行われます。純血犬種の魅力を伝えたり、見た目や性格、能力を後世に伝えたりすることを目的としています。美しさを競うものではなく、「どれだけスタンダードに近いか」を審査します。チャンピオンになると、トロフィーやリボンが贈られますが、犬や飼い主さん、ブリーダーにとっては、トロフィー以上にその名誉が大変高価なものでしょう。

ドッグショーに関しては、一緒に出場する飼い主さんやブリーダーも審査に含まれているため、技術だけでなく、服装も張り切る方も多いといわれています。モスクワで行われたドッグショーでは、コスプレ大会さながらの派手な衣装を着ている人が多かったそうです。アジリティと同じですが、ドッグショーに向けて準備をする飼い主さんとの時間や、わくわくする雰囲気に、犬も張り切って頑張ってくれるでしょう。

まとめ

飼い主に抱かれて嬉しそうな犬

犬が張り切ることに共通することは、「飼い主さんが喜んでくれること」と思います。もちろんオヤツをもらえることも嬉しいでしょうが、飼い主さんと一緒にいる時間、笑っている飼い主さんの顔、楽しい雰囲気が、犬の張り切るポイントとなっているでしょう。

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