階段上り下りトレーニングでケガをしない様に気を付ける
階段の上り下りを怖がる犬
階段を上り下りするのが苦手な犬は割といると思います。また、階段を上る時は平気でも下りる時に怖がるという犬もいます。私たち人間は二足歩行で階段を降りるので怖いと思う人は少ないと思います。トレーニングをする前に、階段を怖がる犬の気持ちがわかるように少し考えてみましょう。
まずは、手と足を地面に全部つけながら階段を降りようとしてみてください。おそらく、体のバランスが不安定で、階段から落ちそうな感じがして怖くなると思います。同じように、犬が階段を下りられない原因として、落下するかもしれないという恐怖心が関係していると思います。ですが、少しずつ階段に慣れさせると、犬は階段を上り下りする事ができるようになりますよ。
階段の上り下りをさせない方が良い場合
愛犬に階段を上り下りトレーニングをさせる前に注意点があります。ダックスフントやコーギーといった胴が長い犬種や、足腰が弱い犬、特に老犬の場合は体に負担をかけてしまいヘルニアになったりケガの原因になってしまいますので、無理に階段の上り下りをさせないで、抱っこをしてあげるようにしましょう。
ケガをしない様にあらかじめ対策をしておく
愛犬が階段の上り下り時に落下してケガをしてしまう可能性があります。ですので、愛犬の生活する空間に階段がある場合は、段差一つ一つに滑り止めをしておきましょう。
滑り止めとしては、カーペット素材のものがおススメです。カーペットが動かないように裏にテープを貼ったりゴムを付けるなど、工夫しながら敷いてあげると良いですよ。万が一落下してしまった場合、カーペット素材のものを使用していると少しクッション性がありますので、体への衝撃を和らげられるのも利点となります。
犬の階段上り下りトレーニング方法
始めは低い段差と、幅の広い段差でトレーニング
私が実際に愛犬にした階段の上り下りトレーニング法をお伝えしていきます。まずは、家の外で階段、または段差がある場所を探しましょう。この時、犬が少しだけ負担に思う程度の一段一段高さが低い階段、または段差を選ぶことが大切です。愛犬が勢いをつけないで少し段差を上る、下りる。と思えるくらいの高さが理想ですね。
また、一段一段の高さ以外にもなるべく広い幅の段差や階段を見つけましょう。幅の広い段差は幅の狭い段差と比べて、段差という認識を薄れさす事ができます。結果として、恐怖心を和らげる事ができますよ。
トレーニングに適した場所を見つけられたら、愛犬が段差に抵抗がなくなるまで何回も上り下りのトレーニングをしましょう。この時に、オヤツで誘いながら段差の上り下りをさせるとトレーニングしやすくなりますよ。
徐々に段差を高くしていく
トレーニングをして愛犬が段差に抵抗が無くなったら、以前よりも少し高い階段や段差のある新しい場所を探しましょう。そして、また愛犬が抵抗なく上り下りできるまでトレーニング。
そういった感じで徐々に一段一段の高さを高くしていく事で、愛犬は階段や段差に慣れていきます。時間はかかるかもしれませんが、最終的に家の階段を上り下りする事ができるようになると思いますよ。
ちなみに私事ですが、この方法で小型犬の愛犬に限らず、以前飼っていたフェレットも階段の上り下りができました。
トレーニングで大切な事
階段を上り下りができない犬は、階段を怖いと感じていたり下りる時、不安に感じていると思います。ですので、飼い主はその恐怖心や不安を和らげてあげないといけません。
といっても、愛犬の側にいて「何かあったら助けてくれる」という安心感を与えてあげるだけで良いのです。何かあったらいつでも支えてあげられる様に、愛犬のすぐ後ろの位置を手で支えてあげながら、いつでもサポートできるようにしておくと良いと思いますよ。例えば、子供が自転車を乗る練習をしている時に、自転車の後ろを持ったり離したりしてサポートをしてあげる感じをイメージすると分かりやすいかと思います。
まとめ
階段を怖がる犬は意外にも多いと思います。しかし、少しずつ慣れさせることで階段を上り下りする事ができるようになります。まずは、階段への恐怖心を取り除いてあげる事が大切だといえそうですね。