大型犬の平均寿命は何歳?
愛犬には長生きしてもらいたいという思いは、飼い主ならば誰でも持っている願いでしょう。
基本的に、犬の平均寿命は13~15歳ほどだといわれていますが、大型犬に限って言うと、10~13歳が平均寿命だと言われています。
一般的には、小型犬よりも大型犬の方が早く寿命が来てしまう傾向にあるようです。
これは、色々と諸説あるようですが、成犬になるまではだいたいどの犬も同じ早さで成長しますが、成犬になると大型犬は他の犬種(小型犬や中型犬)に比べて成長が早くなり、それに伴い老化の進行も早くなるからとも考えられているようです。さらに、体のわりに臓器が小さいことなども原因としてはあげられているようです。
では、大型犬の中でも犬種によって平均寿命に差はあるのでしょうか。
今回はゴールデンレトリバー、ジャーマンシェパード、ラブラドールレトリバーの平均寿命を見ていきましょう。
ゴールデンレトリバー
穏やかで優しい顔立ちをしながら、甘えんぼうな一面を持ち合わせているゴールデンレトリバーは日本国内でも人気の高い犬種です。
このゴールデンレトリバーの平均寿命は、約11~12年と言われています。
ゴールデンレトリバーは、股関節に関わる「股関節形成不全」という病気にかかりやすいと言われており、この症状が出てしまうと、上手に歩くことができなくなってしまいます。
歩くことが困難になってしまうと、散歩や運動も満足にできなくなり、ストレスの要因になるほか、肥満の原因にもなりかねません。
このような病気も、寿命に関わってくることがありますので注意しましょう。
ジャーマンシェパード
きりっとした顔立ちと賢さ、勇敢さが魅力のジャーマンシェパードは、警察犬としても活躍する犬種です。
ジャーマンシェパードの平均寿命は、約10~12歳と言われており、大型犬の中でも少々平均寿命が短めと言えるでしょう。
ジャーマンシェパードの場合、ダブルコート犬種であるため、高温多湿と言われる日本では、夏の熱中症に注意が必要です。
他にも皮膚病にかかりやすい傾向もありますので、脱毛や痒みなどの症状にも気を付けましょう。
ラブラドールレトリバー
日本国内における大型犬の中でも、特に人気が高い犬種がラブラドールレトリバーです。
穏やかで賢い性格は、多くの家庭で共に生活しやすいと言われています。
このラブラドールレトリバーですが、平均寿命は約13歳と、大型犬の中では長生きしやすい傾向にあります。中には15歳を超える犬も少なくありません。
しかし、ラブラドールレトリバーの場合、悪性腫瘍に注意が必要です。ラブラドールレトリバーに意外と多いものとして知られていますが、悪性腫瘍が原因で7~8歳で亡くなってしまうという例は珍しくありません。
日頃のスキンシップで、違和感を抱いたらすぐに病院へ連れて行くようにしましょう。
また、大型犬全般に言えることですが、急死を引き起こす胃捻転などにも注意が必要です。小型犬や中型犬に比べると、高い比率で起こりやすいとされています。
大型犬の長生きの秘訣を覚えておこう!
平均寿命が10~13歳と、小型犬や中型犬に比べるとやや短い傾向にある大型犬ですが、できるだけ長生きしてもらい、一緒に過ごす時間を長くしたいですよね!
そこで、大型犬が長生きする秘訣を覚えておきましょう。
食事管理をしっかりする
まずは食事管理をしっかり行うということが大切です。
これは大型犬だけに言えることではなく、犬全般に言えることですが、おやつの与えすぎや犬が本来食べるべきではない食材を与えることは、悪影響です。
犬が食べるべきではない食材を食べてしまえば、中毒になってしまう恐れもありますし、おやつの与え過ぎは、肥満になってしまうリスクが高まります。
中毒は死に至る危険性がありますし、肥満は死に直結するものではありませんが、運動不足や心臓への負担を大きくしてしまうことに繋がるため、寿命を縮めてしまうことがあります。
食後に運動をさせない
先ほど、大型犬全般的に気を付けなくてはいけない病気として「胃捻転」がありました。
この胃捻転は、急死を引き起こす病気のため、大型犬の死亡理由として有名です。
この胃捻転を引き起こさないよう、食後に運動をさせないようにすることが大切です。
ごはんを食べた直後に、散歩や運動をしてしまうと、胃が膨れあがり捻れを引き起こしてしまう恐れがあります。
胃が捻れてしまうことで、呼吸困難やショック状態に陥ってしまいます。
最悪死に至るケースが少なくないため、大型犬は特に注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
大型犬の平均寿命は10~13歳と言われていますが、飼い主の管理などで長生きさせることも可能です。
ぜひ大好きな愛犬と長く一緒に暮らすために、病気や怪我に飼い主が気を付けてあげましょう。