知らないうちに愛犬に不幸な環境を与えていませんか?
犬にとって、日々暮らす環境というのは重要なものです。環境によって、幸せにも不幸にもなります。飼い主さんとしては、愛犬に幸せな環境を提供したいですよね。しかし、そう思いながらも知識不足などから、知らず知らずのうちに不幸な環境を愛犬に与えてしまっていることもあります。
不幸な環境下で暮らすことで、愛犬がストレスを抱えたり病気になってしまったり、場合によっては愛犬を手放すことになってしまうかもしれません。そのような状況になるのは、飼い主さんにとってもつらいはずです。ですからこの機会に、どのような環境が愛犬にとって不幸であるのか理解を深めておきましょう。以下から、犬にとっての『不幸な環境』をご紹介していきます。
犬にとっての『不幸な環境』①ペット飼育不可の住居に住んでいる
犬が安心して幸せに暮らすためには、まずペットの飼育が許されている住居に住んでいなくてはいけません。しかし、ペットの飼育が禁止されている住居なのに、こっそり犬を飼ってしまう人もいます。そのような環境下では、犬はのびのびと過ごすことができず、ストレスを抱えながら生活することになる可能性が高いです。
また、飼っていることが見つかれば、住居を退去するか愛犬を手放すかの選択に迫られるでしょう。ペット飼育不可の住居で犬を飼っても、犬を幸せにすることはできないのです。
犬にとっての『不幸な環境』②適度なスペースがない
ペットを飼育できる住居に住んでいても、部屋が狭くて窮屈だと、犬はストレスを感じてしまいます。また、散歩だけではエネルギーを十分に発散できなかったり、天気が悪くて散歩に行けなかったりすることもあるので、ある程度犬が自由に動き回れるスペースが必要です。
犬の体格に合わせた適度なスペースを確保し、のびのび過ごせる環境を与えてあげることが、犬の幸せな暮らしにつながります。
犬にとっての『不幸な環境』③掃除の頻度が低い
掃除の頻度が低く、清潔でない環境で過ごすことは、本来きれい好きな動物である犬にとってストレスになり、皮膚病なども起こしやすくなります。また、散らかった部屋は犬が異物を誤飲するリスクを高めます。
掃除が苦手な人や忙しくて掃除する時間がない人も犬を飼ったら、犬のストレスや病気、誤飲事故の予防をするために、部屋はもちろん、犬のハウスやトイレなどもしっかり掃除をして、日々清潔な環境を保つ必要があります。
犬にとっての『不幸な環境』④刺激が少ない
現在いる犬種のほとんどは、猟のサポートをしたり、家畜をまとめたり、農作物を荒らす害獣を駆除したりと、人間の仕事のパートナーとして活躍してきました。しかし現在は、どの犬種も家庭犬として室内で飼育されることが多くなっています。
元々は人間のパートナーとして仕事をしていた犬たちが、あまり刺激のない室内でぼんやりと1日を過ごすのは退屈で、ストレスを感じることも少なくありません。有り余るエネルギーを発散させるために、無駄吠えなどの問題行動を起こすこともあります。
刺激の少ない環境が犬の老化を早めたり、認知症を誘発したりする原因になるとも言われています。毎日散歩をすることはもちろん、室内でも嗅覚を使う遊びをしたり、何かトレーニングをしたり、知育玩具で遊ばせたりするなどして、犬に刺激を与える工夫をしましょう。
まとめ
いかがでしたか?今の愛犬の環境に当てはまるものはありませんでしたか?もし当てはまるものがあった場合は、ぜひ愛犬の幸せのために環境を改善してあげてくださいね。
犬は、人を癒すためだけの存在ではありません。人と同じように命があり、感情もあります。ですから愛犬のために、食事、散歩、排泄物の処理、被毛や歯のお手入れ、健康管理など毎日の世話をしっかり行うことは言うまでもなく、不幸な環境は避けて、幸せな環境を与えるように努めていきましょう。