ありがちな失敗①「食べさせてはいけない食べ物を与えてしまう」
タマネギやチョコレートを犬に食べさせてはいけないということは、ほとんどの方がご存じだと思います。
しかし、犬に食べさせてはいけない食べ物を全て把握するというのは、なかなか難しいものです。
知らずに与えてしまい、愛犬が体調を崩してしまったことから、犬に食べさせてはいけない食べ物だということを知ることもあると思います。
全てを把握することは確かに難しいのですが、危険なものや代表的なものは知っておく必要があり、知っておくことも飼い主としての責任なのではないでしょうか。
ありがちな失敗②「食べさせ過ぎてしまう」
しつけのため、懐いてもらうため、気を惹くなどのために、おやつを食べさせ過ぎてしまうことがあります。
また、おかわりをおねだりされて、その可愛さに負けてしまい、「もうこれでおしまいだからね」なんて言って、食事を食べさせ過ぎてしまうこともあります。
「少しぽっちゃりとしている方が可愛いから」なんて言う飼い主さんもいますが、食べさせ過ぎてしまうと肥満や病気の原因になるだけです。
愛犬に苦しい思いをさせ、寿命を縮めてしまうばかりです。適切なものを適切な量で与えるようにしましょう。
ありがちな失敗③「構いすぎてしまう」
必要以上に構いすぎてしまうことがあります。
愛犬とのスキンシップやコミュニケーションは大切なことですし、たくさんの愛情を与えてあげたい気持ちは十分にわかります。しかし、限度というものがあります。
必要以上に構われることが、犬にとって大きなストレスになることもあります。
私たち人間も、ひとりの時間が欲しいと思うことがあるように、犬にだってひとりで過ごしたいと思うことがあります。
また、必要以上に構いすぎてしまったことによって、分離不安という症状を引き起こしてしまう犬がいます。
飼い主と離れることに不安や恐怖やストレスを感じてしまい、問題行動を引き起こしてしまう可能性があるのです。
ありがちな失敗④「歯磨きをしない」
犬にも毎日の歯磨きが必要なのですが、毎日の歯磨きをしていない飼い主さんが多いという事実に驚きました。
「犬は歯磨きをしなくても良い」「犬の唾液は殺菌能力が高いから虫歯にはならない」という考えから、愛犬の歯磨きをしない飼い主さんが多いようです。
歯磨きガムを毎日食べさせているから大丈夫、なんて安心している飼い主さんもいらっしゃるようですが、歯を磨くということには相当しません。
確かに犬は虫歯になりにくいのですが、歯磨きをしなければ歯垢がたまり、口臭や歯石の原因になります。
成犬の8割が歯周病を抱えているとされています。
犬の歯垢は3日ほどで歯石へと変わり、歯石は歯磨きでは取り除くことができませんので、全身麻酔による手術が必要になる場合もあります。
健康状態や年齢によっては、手術をすることができず、お口の中の健康が悪化するばかりです。
お口の中の細菌は、血液を介して全身へと行き渡り、恐ろしい病気の原因になることもあります。
ありがちな失敗⑤「犬種に対する知識がない」
愛犬の犬種に対する知識は、飼い始める前に必ず得ておかなければなりません。
「毛が伸びるなんて聞いてない。毎月のトリミング代を払えない。」という理由から飼育放棄されてしまう犬がいます。
例えば、トイプードルには定期的なトリミング(被毛をカットすること)が必要です。
被毛が永遠と伸びてしまうからです。
しかし、そのことを知らずに飼ってしまい、「そんなの聞いてない」と言い訳をする飼い主さんがいるのです。
犬種によって、注意しなければならないこと、かかりやすい病気、運動量などの違いがあります。同じ犬種でも犬によって違うこともありますが、愛犬の犬種に対する知識は、必ず得てから飼うようにしてほしいです。
家族構成や居住環境によって、飼うことができるかどうかをしっかり判断してください。
まとめ
犬を飼い始めたとき、新米飼い主さんにありがちな失敗を5つご紹介しました。
ありがちな失敗は、挙げても挙げてもキリがないと思います。
犬と暮らすことや失敗などから学ぶことがたくさんあります。
失敗してしまわないために必要なことは、犬を飼うに相応しいかどうか、じっくり考えてから飼うことです。そして、同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。