ハウスダストアレルギーの主な原因
ハウスダストとは?
犬のアレルギーには、人間と同じようにハウスダストでなってしまうアレルギー、『ハウスダストアレルギー』というものがあります。
ハウスダストは、簡単にいうと非常に小さなちりやホコリ、ゴミのことをいいます。
例えば、布や絨毯の繊維のくずや人間の髪、ダニの死骸やフン、粉になった食べ物のかけら等、いろいろな物があります。
ハウスダストを吸ったり接触したりすることでアレルギーになる
こまめに掃除したり、布団等や布系の物を洗濯したりしていないと、ハウスダストがどんどん溜まってしまいます。
ハウスダストを吸ったり、ふだんの生活の中で接触したりしていると、ハウスダストアレルギーになってしまう場合があります。
犬は人間よりも背が低く、地面に近い位置に頭や体がありますので、ハウスダストの影響をとても受けやすくなっています。
ハウスダストアレルギーは、環境性アレルギーといわれていて、主にアトピーとしても知られています。
犬がハウスダストアレルギーになっているときの症状
1.フケが多くなる
犬がハウスダストアレルギーになった場合は、主に皮膚に影響が出てしまうことが多いようですね。ハウスダストアレルギーの影響で、フケが多くなってしまう場合があります。
2.痒くなって掻くことで様々な皮膚症状が起こる
ハウスダストアレルギーになってしまうと、体中がとても痒くなってしまいます。
犬は人間のように痒くても我慢する、といったことができませんので、痒くなるとひたすら体を掻いてしまいます。
それによって、様々な皮膚症状になってしまうことがほとんどのようですね。
3.湿疹や色素沈着の症状も
体をずっと掻きむしる状態が続くと、湿疹や皮膚が黒くなってしまう色素沈着等の症状が出て、どんどん悪化してしまいます。
少しでも早く、アレルギーへの対処をして症状を和らげるようにしましょう。
ハウスダストアレルギーの対処法
こまめに掃除して部屋を清潔に保つ
室内にある、とても小さなちりやゴミ等がハウスダストアレルギーの原因なので、これらを除去することで改善することができます。
ですので、こまめに掃除をして、いつも部屋を清潔にすることを心がけましょう。
布などの洗えるものは頻繁に洗濯をする
ダニは、暖かい場所や布系の物を好みますので、布団やカーペット、ソファ等にダニの死骸やフンがたくさんあると思っておいた方が良いですよ。
洗えるものは頻繁に洗って、少しでもアレルギーの原因を取り除いてあげましょう。
カーペットを敷いている場合は、思い切ってカーペットを使わないようにすることで、大きく改善することができそうですね。
空気清浄機を使う
ハウスダストは、空中にも漂っていますので、空気清浄機はとても効果的となります。
頻繁に窓を開けて空気の入替えを行うことも同じように効果的ですよ。
ただ、花粉が多い季節のときは、花粉が室内に入り込んでしまいますので気を付けましょう。
免疫力を高める
犬自体の免疫力を高めることも良いと思います。
室内を清潔に保っていても免疫力が低下していると、すぐにアレルギーになってしまうかもしれません。
運動をさせたり、免疫力を高めるご飯やサプリメントをあげたりして、丈夫な体を作れるようにしてあげましょう。
病院で治療してもらう
アレルギーの症状が酷い場合は、迷わず病院に連れていきましょう。
治療法としては、基本的にステロイド剤などを飲むことによる治療が多いようですね。
ただ、ステロイド剤は長期間連続で飲むと副作用があり、犬の体に負担をかけてしまいます。ステロイドではないかゆみ止めの薬や免疫抑制剤などもありますので、動物病院でよく相談しましょう。
最近だと、検査してアレルギーの原因(アレルゲン)を特定して、そのアレルゲンを薄めたものを注射で少しずつ体に入れていき、アレルゲンに慣れさせる減感作療法という体質改善的な治療法もあるようなので、病院で相談してみると良いと思いますよ。
まとめ
ハウスダストアレルギーは、とても身近な存在で、意外にも気づきにくかったりします。
外にいるときは元気なのに、家の中にいると愛犬がいつも体を掻いている、そんな姿を見かけたら、ハウスダストアレルギーを疑ってみた方が良いでしょう。
部屋の掃除をこまめに行い、アレルギーの原因になるものをできるだけ減らすようにしましょう。