犬を育てるときに気をつけることは?
犬が飼い主さんを好きになるように育てるには、犬がされて嫌なこと、犬にとって負担にならないことのポイントをおさえて接することが大切です。
- 穏やかに接する
- 叩かない
- いきなり触ったりはしない
- 強いにおいや音は避ける
- 寝てるときは起こさない
- 毎日スキンシップやコミュニケーションを取る
これらのことをおさえて接していけば、飼い主さんのことが大好きになると思います。
人間でもやられたら嫌なことは犬にもやらない、というのが基本です。
では、なぜそれらのことを守らなければならないのかを説明します。
犬が嫌がること
スキンシップ、コミュニケーションがない
毎日のスキンシップは犬にとって、とても大事なものです。
日頃からスキンシップを行うことで、犬のちょっとした変化にも気付くことができ、病気や怪我の早期発見につながります。
また、犬の気持ちからしても、毎日飼い主さんとのコミュニケーションがとれるので嬉しいのです。毎日少しの時間でもいいので犬と遊んだり、撫でてあげたりして、犬との時間をとってあげましょう。
散歩も犬のストレス解消にはかかせません。適度な運動でエネルギーを発散させてあげましょう。
おやつを少しあげたりしても良いですね。
睡眠を邪魔する
人間も睡眠の邪魔をされるとイライラしたり、体調も崩したりします。
そして睡眠を邪魔されるのが繰り返されると、その人を好きになるのは難しいですよね。
これは犬も同じで、すやすやと気持ちよく寝ているのに、起こされると良い気分ではありません。
犬の眠っている姿が可愛いからといって、ちょっかいをかけるのはやめておきましょう。
大声を出す、強いにおいがついている
聴覚や嗅覚が人間の何万倍もある犬にとって、大きな声や強いにおいはつらいものです。
例えば、嫌な音は「怒鳴り声」「子供の甲高い声」「花火の音」「玄関のチャイム」などです。
よく家族内で喧嘩をしたり、子供があまりにも騒ぎすぎたりする家庭にいると、犬はストレスがたまります。そういった場合は、静かな場所や犬が休める場所を用意してあげると良いでしょう。
嫌なにおいとしてあげられるのは、「柑橘系」「タバコ」「アルコール」「香水」です。
柑橘系は発揮物質が犬にとって不快で刺激臭になります。
またアルコールも同じように犬にとっては刺激臭です。
タバコは犬の鼻を刺激するだけではなく、アレルギー性鼻炎の原因ともなってしまいます。
犬と接するときは、強いにおいをつけないようにしてください。
知らない相手に頭を撫でられる
犬がいきなり触られたくない部位の代表が頭です。
頭を撫でられて気持ちよさそうにしている犬も見ますが、それは信頼している相手に撫でられているためです。
よく知らない相手にいきなり頭を撫でられると嫌がったり、恐怖心から威嚇したり噛み付いたりすることもあります。
もし触りたいのであれば、ゆっくりと体の側面から触ると良いでしょう。
叩く
叱るときに犬を叩くのはよくありません。
命令を理解できず叩かれると、叩かれることへの恐怖心や、不安といったストレスがたまってしまいます。
そして頻繁に叩かれると、いつ叩かれるかわからないという恐怖が生まれ、それを抱えたまま生活することになります。
犬も大抵のことは言葉や態度で理解できるので、叩くのとは別の方法でしつけを行ってください。
犬に好かれる人の特徴
落ち着いた態度
犬に好かれる人の特徴として多いのが、落ち着いているというものです。
不安や緊張が少なく、堂々としている人には犬にもそれが伝わるようで、犬の方も落ち着いてくれます。逆に不安や緊張があると犬も同じような気持ちになるようです。
目の動きや尻尾の動きなどで、犬が緊張しているかどうかを察することができます。
犬に好かれたいのであれば、まずは自分自身が落ち着くと良いようです。
穏やかに話しかける
大声で怒鳴ったり、叫んだりされると犬は嫌がります。
落ち着いた声でゆっくりと話しかけられるのが好きで、そういった人を好む傾向にあります。
犬は声の調子からも人の感情をくみとると言われているため、声の調子はその人を信用してもいいか、敵意はないかなどの重要な判断材料になるのです。
しかし低すぎる声は逆に犬が怖がってし合うので、適度な高さで話しかけてあげましょう。
また強い口調やいきなりの大声には犬もびっくりしてしまいます。犬に話しかけるときは穏やかな声を心がけてください。
犬を待ってくれる
犬の方から近づいてくるのを待ってくれる人は、犬にとって安心して接することができる人になります。
犬同士の挨拶は、においを嗅ぎ合うことから始まるので、前触れもなく急に触るのはNGなのです。
犬はルールやマナーを大切にするので、勝手にいろいろなことをやられると、とても不安になりストレスを感じます。そのため、犬から動くのを待ってくれる人が犬にとっては安心できる人なのです。
まとめ
自分がやられて嫌なことを相手にもしない、というのは人間関係を構築する上で基本中の基本です。
これは犬にも当てはまります。
叩いたり大声で怒鳴ったり、いきなり触ったり、そういったことは自分がやられたら嫌ですよね。
犬とのスキンシップやコミュニケーションも犬の気持ちを満足させるだけではなく、犬の気持ちを考えられるようになるには大切なことです。
犬の気持ちを想像して接することが好かれる一番の近道なので、日頃からどういうことを嫌がるのか、何が嬉しいのかを観察しておきましょう。