ドッグフードを食べなくなるのはなぜ?
この10年程で犬の手作りごはんが普及してきて取り入れている家庭も多いと思います。しかし、手作りごはんに慣れてくるとドッグフードを食べなくなるという犬が少なくないことから悩んでいる飼い主さんも多く見られます。手作りごはんはドッグフードに比べてバリエーションが豊かで味や香りなどもよく犬はとても好みやすく食いつきがいいのですが、その分食感や香りが一定のドッグフードに飽きてしまい食べなくなってしまうようです。また、元々偏食気味の犬の場合、特に愛犬が好む食材を使って手作りごはんをつくることが多いのでよりドッグフードを食べなくなってしまう傾向にあります。
何でも食べられるようにするべき理由
手作りごはんに慣れてドッグフードを食べなくなった場合、いくつかデメリットがあります。毎食手作りごはんを与えている場合は、あまり問題に感じないかもしれませんがいざという時にドッグフードを食べられないと困ってしまう場合があるのです。普段自宅では犬が好む手作り食を用意できても、病気やケガで入院することになった場合や指定された療法食を食べる必要がある場合もあります。愛犬と一緒に旅行に行く時なども手作りごはんを持ち運びするのは大変なのでそういった時はドッグフードで対応したいということも出てくるでしょう。
また、災害が起こるなど緊急時には手作りごはんを用意することがむずかしいと思います。避難グッズとして長期保存ができるドライフードや缶詰を用意している飼い主さんもいるかもしれませんが、いざ必要になった時に食べないとなると非常に困ると思います。愛犬が食事を食べてくれないと心配になりお互いにストレスとなってしまいやすいので、その対策のためにも手作り食以外物もしっかりと食べられるようにしておいた方がいいでしょう。
手作りごはんもドッグフードも食べられるようにする方法
手作りごはんを与えている場合でもドッグフードを食べられるようにしておくためには、やはり時々ドッグフードを与えるようにした方がいいでしょう。何でも抵抗なく食べることが出来る犬はあまり心配する必要がないかもしれませんが、食の好みが強い犬、偏食傾向にある犬の場合は特に気をつけた方がいいと思います。ただし、ドッグフードと手作り食では胃腸にかかる負担なども異なるためあまり急に変えてしまうとお腹を壊してしまう犬もいます。切り替えのタイミングで手作り食にドッグフードを少量混ぜるなど徐々に切り替えるなどしてお腹の様子を見ながら与えるようにすると安心です。また、しつけに使うごほうびやおやつとしてドッグフードを使うようにするのもおすすめです。
手作りごはんもドッグフードも“バランスよく”がポイント
「手作りごはんは栄養が偏る」「ドッグフードは体に悪いものが入っている」など世間にはさまざまな意見があふれ、何が正解かわからずに悩みながら食事を与えている飼い主さんも多いと思います。しかし手作りごはんにもドッグフードにもそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらかが絶対にいいということではないはず。そのため筆者自身、愛犬には手作りごはんもドッグフードも与えています。基本的には添加物を含まず自分で食材を選ぶことの出来る手作りごはんを与えていますが、ここでも書いてきたように「何でも食べられる犬」にするために、そして手作りごはんだけでは摂りきれない栄養を補給する意味でもドッグフードを時々与えています。何でもおいしそうに食べてくれる愛犬を見ると飼い主としてとても安心します。食は健康の基本ですから、どんな時でもしっかりと適切な食事を出来るようにしてあげる努力をしていきましょう。