犬を飼う前から犬について勉強する大切さ

犬を飼う前から犬について勉強する大切さ

皆さんは、愛犬を家族として迎える前に、犬という動物についてどのくらいの知識がありましたか?今回は、犬を飼う前から犬について勉強する大切さについて、考えてみたいと思います。

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犬を飼う前から犬について勉強する大切さ

勉強する女性

新しい家族を迎え入れるとき、何の予備知識もなく新しい家族を迎え入れると不便なだけではなく、命に関わるような事態を引き起こしかねない可能性があります。
たかが動物、たかが犬…と思わずに、犬を家族に迎え入れたいと考えているのであれば、「犬を飼う」という事について、いくつか必要な予備知識を学ぶ必要があります。

どんなことを勉強しておくべきか

では、初めて犬を飼う時、具体的にどんなことを勉強しておくべきなのでしょうか?

  • 犬の寿命について
  • 犬の習性について
  • 犬の食事について
  • 犬を飼育する際に必要な費用について

犬の寿命について

黒い老犬

犬の体の大きさにもよりますが、犬の平均寿命は約10~13年と言われています。
小型犬ならもう少し長く、大型犬や超大型犬は例え寿命が10~13年でも、5歳を過ぎると老化現象が現れてきます。
小さな子犬時代は瞬く間に過ぎて、元気に走り回れる年月も人間と比較するととても短く、老犬になると耳も遠くなり、皮膚はたるんで、反応が鈍くなり、病気がちになります。そうして、やがて弱って看取る日が必ずやってきます。

犬の習性について

穴を掘る犬犬

習性を知ることで、犬という動物を理解する

犬は、人間と言葉で意思を伝えあうことは出来ません。一緒に長く、愛情を注いで暮らしていると、犬が人間の言葉を理解してくれることはありますが、人間は犬の意思をくみ取ることは出来ても、犬の言葉は理解出来ません。
特に、初めて犬を飼うのであれば、犬の意志をくみ取ることは、なんの知識もない状態の場合、犬の意思をくみ取ることはほぼ不可能です。
「犬」の習性を知っておくことは、犬の意志をくみ取り、犬の気持ちを理解し、心を通わせるために必要な勉強だと言えます。
また、犬の睡眠時間やどうすれば落ち着いて過ごせるのか、と言った習性を知ることで、犬が過ごしやすいように住環境を整えることもできます。

習性を知ることで、トレーニングの必要性を理解する

吠える犬

まず、人間の生活の中に犬を迎え入れる、という事は、人間の生活環境の中で犬も人間もストレスを感じないようにさまざまなトレーニングが必要となります。
例えば、無駄に吠えないこと、排泄は決められた場所ですること、飼い主の指示にはどんなに興奮していても従うことなどが最低限必要なトレーニングです。
なぜ、吠えるのかを知っていれば、吠える原因となる問題を知ることができ、犬の排泄の習性を知れば、効果的で効率的なトイレトレーニングを行うことが出来ます。

犬の食事について

犬とごはん

生まれたばかりの赤ちゃんに、大人と同じ食事を与えようという人間は、まずいません。母乳、ミルク、離乳食…と段階を踏んで、大人の食事へと近づいていきます。
なぜなら、乳幼児の消化器官は大人よりも未発達で、成長に合わせて食事の内容を替えたり、アレルギーを持つ場合は、そのアレルギー食材を除いた食事を与えないと、健康を損なう恐れがあるからです。
それと同じで、犬の食事は人間の赤ちゃんと同じように、あらかじめ、知っておくべき点がいくつかあります。

食事の内容

まず、犬の年齢や体の大きさによって、食事の量や質を考慮する必要があります。
もちろん、成長期、授乳期、シニア期など、犬の年齢によっても、与えるべき栄養素や食事の質にも違いがあります。

絶対に食べさせてはいけない食材を知っておく

人間が食べたのなら、なんのも問題も生じない身近な食材が、犬にとっては命を落としかねない猛毒になってしまうことがあります。
例えば、玉ねぎ、ネギ、ブドウ、キシリトールなどは例え微量でも犬に与えてはいけません。
もし、こういったことを全く知らなかったら、犬の食事に玉ねぎを入れてしまったり、おやつにブドウを食べさせてしまって、結果的に犬を飼い主が中毒死させてしまうと言った悲劇が起こってしまうかもしれません。

なぜ、犬にはトレーニングが必要なのかを知っておく

飼い主の指示を聞くバーニーズ

飼い主が制御出来ない犬は猛獣と同じ

「犬の十戒」と言うとても有名な詩があります。
その中に、

「私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいてほしいのです。」
「私は鋭い歯であなたを傷つけることが出来るにも関わらず、あなたを傷つけないと決めているのです。」
という文言があります。

チワワやプードルのように愛らしく、小さな体の犬でも本気で私たち人間の指に咬みついたなら、手の指の骨が千切れて、皮膚が切り裂かれ、驚くほどたくさんの血が噴き出します。
大型犬なら、人間を簡単に噛み殺せる力があります。「犬の十戒」が言うように、犬が「飼い主」に向かって歯向かい、牙を剝くことはないとしても、人や他の飼い犬に大けがをさせるようなことは、絶対にあってはならないことです。
だからこそ、「家族として大切にする」という事は、飼い犬を人間扱いして甘やかすことではなく、「犬=獣=猛獣」であることを決して忘れず、愛犬の行動を
しっかり制御出来る飼い主にならなければいけないという事を知っておきましょう。

毎年殺処分される犬達について知っておく

檻に入っている犬

犬を飼ったけれど、要らないから保健所に連れて行く。あるいは、人里離れた山の中に放棄する…ペットとして飼育される犬や猫の数が増える一方で、自分の犬や猫を自らの手で殺す人間がいるのも現実です。

身勝手な理由で犬を捨てる人間がいることを知っておく

思ったよりも大きくなった、鳴き声がうるさい、思っていたより可愛くない、番犬として飼っていたけれど、年老いて病気になり、治療代が惜しいし、吠えなくなったから処分してくれ…など、犬を保健所に持ち込む人間は飽きれるほど身勝手な理由で犬を手放します。
どんな理由であれ、最期には死ぬとわかっているような場所へ、愛犬を連れて行くのは、自分の手で殺すのと同じことです。
「犬を飼いたい」と思い、現実に「犬を飼う」と決めたのなら、その子が命を終える場所はあなたの側以外、あり得ません。

飼育放棄という名の虐待があることを知っておく

「犬を飼う」という事は、ただ、糞尿の世話をし、餌を与えるのではありません。
犬を飼うのは、「家畜」として飼うのではなく、「家族」として一緒に暮らし、限りある時間を幸せに過ごすためです。
家の外に鎖でつなぎ、散歩も連れて行かず、病気になっても放置する…それは、「飼育放棄」と言って、人間社会で言う「育児放棄」と同じくらい罪深い行為です。

まとめ

ハイタッチする犬と男性

全ての子どもが愛され、幸せになるために生まれてくるように、犬達も愛に包まれ、幸せになるために生まれてくるのです。赤ちゃんを授かるのと違うのは、飼い主さんが「家族にするならこの子がいい」と選んで、飼い犬を選ぶということだけです。
あなたと出会った瞬間から、あなたの側から天国へと旅立つ時まで、ずっと絶えることなく愛犬があなたの愛情に包まれて、ずっと幸せを感じられるように、ずっと変わらず愛し抜く覚悟を持つためにも、愛犬を迎える前に「犬を飼う」ことについて学ぶことは、とても大切な事だと思います。

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