運動神経が良い犬と悪い犬の違い
全体的に運動神経が良いというイメージのある犬ですが、中には運動神経が悪い犬ももちろんいます。運動神経が良い犬ができる事も、運動神経の悪い犬はできなかったり…それがまた可愛いという声も多いですよね!では、一体どのような違いがあるのでしょう。ここでは3つの例を取り上げてみました!
1.反射神経が良いか悪いか
まず運動神経が良い犬と悪い犬の違いとして、1つ目に挙げられる例が反射神経です。例えば投げたフリスビーを綺麗にキャッチしたり、犬の大会において障害物を避けながら走るという項目も反射神経が必要とされます。
運動神経の良い犬が行えば、フリスビーをキャッチしたり、あるいは障害物を素早く避けたりすることが可能ですが、運動神経の悪い犬が行うとぶつかってしまったり、あるいは上手く障害物を避けられないことがあります。
野生だった頃の犬は、他の動物を狩猟する、あるいは天敵から身を守るために逃げることで生き延びてきたと考えられます。狩猟においても逃げて身を隠すことにおいても、反射神経が非常に重要だったと言えるでしょう。
2.走った際に遅いか速いか
こちらは運動神経が良いか悪いかというよりも、普段から運動しているかどうかが重要になってくる例です。日常的に運動(散歩や遊びなど)をしている犬であれば、スタミナもありますし、走り慣れていることもあるため、速く走ることが可能です。
しかし、普段から運動があまり好きではない犬、運動し慣れていない犬が走ると、前者に比べて早い段階でスタミナが切れてしまったり、そもそも走ろうとしない犬も現れます。
先ほどの反射神経にも繋がってきますが、ドッグランに連れて行くと、他の犬と追いかけっこをして遊ぶ犬の姿をよく見かけます。運動神経の良い犬の場合、他の犬と一緒に機敏に動きながら追いかけっこを楽しんでいますが、運動神経が悪い犬の場合、なかなか追いつけないことが多いです。
3.ジャンプの高さ
あらゆる場所で開催されている犬の大会において、障害物競走の1つの要素として取り入れられているジャンプも運動神経が良いか悪いかの判断材料となるでしょう。
運動ができる犬の場合、足に筋肉がしっかりついていることが多いため、少し高い障害も難なく飛び越えることができます。しかし、運動していない犬は筋力が衰えがちですので、ソファすら自分で上がろうとしないということもあります。
胴長短足として有名なコーギーなどは不利なのでは?と思われるかもしれませんが、コーギーに関しては意外と運動神経が良く、障害も越える力があるとされています。犬種によって向き不向きはあるかもしれませんが、その犬種内で比較してみるとわかりやすいでしょう。
怪我や老化が関係することも…
運動神経が良い犬と悪い犬では、あらゆる面で違いが出てきます。それはそれぞれ個性でもあるため微笑ましいですが、中には老化や怪我が原因となっていることもあります。怪我の場合はいち早く病院へ連れて行き、治療してもらう必要があります。
老化により足腰の筋力が低下
まずは老化が原因となって運動神経が衰えることがあります。ほとんどの犬は6~7歳頃に差し掛かると、徐々に老化の傾向が見られるようになります。したがって、少しずつですが体力・運動神経共に衰え、今までできていたことも簡単にできなくなることがあるのです。
特に足腰に関しては筋力が低下していきますので、歳を重ねるごとに高い位置にジャンプしたり、ちょっとした段差も上り下りすることが困難になる事があります。
6~7歳に差し掛かり、「以前と比べて運動神経が衰えたかも?」と感じる事があってもそれは自然に起こる老化現象の可能性が高いです。今後は無理をせず、愛犬が現状の運動能力を維持できるよう努めましょう。
足の怪我
老化に伴い起こる事の多いトラブルとして、怪我が挙げられます。しかし怪我は老犬だけではなく、若い成犬、さらには元気いっぱいな幼少期にも起こりうるトラブルですので、飼い主さんの日々の観察力が重要になってきます。
「いつもはソファに飛び乗ってくるのに、今日は躊躇しているな」「散歩中にある階段を降りる際に降りにくそうにしている」といった変化は怪我をしている可能性があります。
私たち人間が知らないところで足腰に異常を来たしていたり、あるいは肉球が傷ついてしまったなど、何かしら犬自身が違和感を感じているのです。少しでも気になったら獣医さんに診てもらってください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように犬にも運動神経が悪い子と良い子がいます。犬だからこそ必ずしも運動神経が良い、運動が好きというわけではありません。しかし、運動神経が悪いからといってダメということはありません。それもその子の個性です。ぜひ運動神経が良い、悪い、それぞれの個性を可愛がってあげてくださいね!