犬が暮らしやすい部屋とは?
愛犬のために、とお部屋の整理整頓、あるいは家具の配置など、工夫を施したいと考えている方は多いのではないでしょうか。しかし一方で、何から取り組めば良いのかわからない、という方も多いはずです。そこで、まずは何に気を付けることで犬が暮らしやすい部屋になるのか、3つのポイントをご紹介します。
床に細々とした物を置かない
まず基本的に床には何も置かないようにすることが重要です。観葉植物などはもちろん、小さな子ども用のおもちゃや雑貨などもきちんと片付け、犬が床を歩いても危なくないよう整理整頓しておきましょう。
観葉植物は床に置いてしまうと葉を食べてしまう危険性もありますし、おもちゃなどの細々とした物を床に置きっ放しにすると、気づかずに愛犬が踏んでしまい、肉球を傷つけてしまう可能性があるからです。
またコンセントなども犬にとっては非常に危険な物になりますので、なるべく片付けるようにしましょう。
滑りにくい床を意識する
次に愛犬が歩く床に気を遣ってみてはいかがでしょう。最近では、お家のほとんどの場所がフローリングでできています。フローリングはツルツルと滑るため、犬にとっては意外にも歩きにくい床なのです。
若いうちであっても勢いよく走ってしまえば、つるっと滑って転倒してしまう恐れもあります。シニア期に入っていれば尚更その危険性は高まり、怪我をする恐れがあります。
フローリングの床には滑り止め効果のあるワックスを塗るなど、少しの工夫で愛犬の足腰への負担を軽減させることが可能です。
ハウスの場所も意識して設置
ハウスやサークルの場所も愛犬が暮らしやすい部屋にするためには重要なポイントです。ハウス(ケージ)の中に入っている際、飼い主さんが見える場所にいるか、また暖房冷房器具・直射日光が当たる場所にないかとう点が重要です。
まず飼い主さんがまったく見えない位置にハウスを設置してしまうと、せっかく休もうとハウスの中に入っても落ち着かず、結局ウロウロしてしまうという事態が考えられます。
また、エアコンの風が当たる場所に設置してしまうと「寒い」「暑い」と感じたときに逃げ場がなく、体調を崩してしまう恐れがあります。直射日光も同様です。
他にもハウスの周りに落下してきそうな物を置かないなど、愛犬の安全面に配慮した場所を選んであげる事が重要です。
どんなインテリア術があるの?
上記でご紹介した犬が暮らしやすい部屋造りのポイントを考慮した上で、どのようなインテリア術がすぐできるかを見ていきましょう。
まず、先ほどもお話ししたように、床に何も置かない、きれいにしておくということは大前提です。他にも犬が噛んだり、足を引っかけてしまうような危ないコンセントは、まとめて箱に隠すなどの工夫をすることで予防することが可能でしょう。
さらにキッチンなどの入ることで危険な目に遭う可能性のあるスペースには立ち入らせないよう、ペット用、赤ちゃん用の柵を設置することをおすすめします。最近ではウッドタイプのおしゃれな柵も売っていますので、ぜひホームセンターや家具店で確認してみてくださいね!
滑りやすいフローリングの床には、カーペットを敷いたり、コルクマットを貼ることで、犬も暮らしやすいですし、お部屋全体もおしゃれに見せることができます。畳は犬の爪でボロボロになってしまい、ボロボロになった材質が犬の肉球に刺さることがあるため適していません。
こんなインテリア実例も!
海外では愛犬をメインに家造りを考えるという人も多いです。これはかなり経済的に難しい実例となってしまいますが、「これから一軒家を建てる予定」という人であれば、1つのアイデアとして頭に入れておいても良いでしょう。
では実際、どのような実例があるのでしょうか。最も多いインテリア例として、オープンシェルフを犬の寝床として設置するというアイデアがあります。
この画像は普通のオープンシェルフですが、愛犬の寝床として利用している海外の愛犬家達は、オープンシェルフの下の部分を愛犬が落ち着けるサイズに空け、そこを寝床として利用させるという方法をとっている人も多いです。
もちろん、このオープンシェルフの安全性・耐久度などは重要な課題となりますが、しっかり安全性を考慮(他の物が乗っている棚部分には小さな柵を置くなど)した上であれば、愛犬からも飼い主さんの姿が見え安心しやすいなどのメリットが生じます。
他にもソファの間に設けたサイドテーブルの下部分をハウスにしたり、犬用のおしゃれなソファを設置するという方も非常に多いですよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。日本と海外では家の大きさや環境などに大きな違いがあるため、なかなか海外の実例を参考にすることは難しいかもしれません。しかし、最初にご紹介したポイントを押さえて部屋作りするだけでも愛犬にとって暮らしやすい空間になりますよ!ぜひできるところから始めてみてはいかがでしょう。