愛犬とのスキンシップにはメリットがたくさん!
毎日犬と生活をしていてもじっくりスキンシップをする時間というのはなかなか取れないこともあると思います。実際、なでたりマッサージをしたりといったスキンシップの時間を1日のうちに一度も取らない日があるという人は少なくないようです。
しかしスキンシップというのは、言葉を持たない犬とのコミュニケーションとして非常に大きな役割を果たします。安心して身を預けられる飼い主に優しく触ってもらったりマッサージをしてもらうことで犬は心身ともにリラックスすることができます。飼い主と十分にスキンシップを取っている犬は精神的に安定するとも考えられています。また、皮膚に触れて感覚的な刺激を与えることは脳を活性化する効果もあると考えられているので、特にシニア犬とのスキンシップは老化予防のためにも非常に大切なことなのです。
さらに、直接的に体に触ることで犬の体の異常を早期発見できるというメリットもあります。普段はおとなしく触らせてくれる場所に触れると嫌がるようなそぶりを見せるようであれば、痛みや違和感を感じている可能性があります。もちろん傷や皮膚疾患、ノミダニの寄生などもすぐに発見することができます。
スキンシップ不足の犬に見られる傾向
思い返してみると実はあまりスキンシップの時間を取っていないという飼い主は多いようです。飼い始めたばかりの頃や遊んで欲しがる子犬の時期は、たくさんスキンシップをしていても徐々にその時間が短くなっていくということはよくあることだと思います。飼い主は愛犬に触れ合うことだけでなく、仕事や家事、育児などさまざまなことをしなければなりません。その忙しさから、スキンシップやお散歩など犬との触れ合いの時間が削られてしまうということは少なくありません。
しかし、そんな事情は犬にはわかりません。なぜスキンシップの時間が減ってしまったのか、なぜ飼い主は自分の名前を呼び遊んでくれなくなってしまったのか、理解できないまま寂しい思いを抱えることでしょう。そんなさみしさから欲求不満になり家の中で暴れたり言うことを聞かなくなったり、自分の足や尻尾を噛むなどの自傷行為を行う犬もいます。まだ、かまってもらえないさみしさから自分の方に振り向いてもらうために、いたずらやトイレの失敗など怒られるようなことをくり返すようになることも。散歩や声掛けを含めたスキンシップ不足が長く続くと情緒不安定になったり、無駄吠え、破壊行動などを起こすこともあります。
犬が嫌がるスキンシップとは?
いくらスキンシップが大切だと言っても、愛犬が嫌がるようなスキンシップは行わないように気をつけましょう。寝ているところを急に触ってびっくりさせたり、嫌がっているのに無理やり抑えつけてマッサージするのではスキンシップのメリットは得られませんし、愛犬から不信感を持たれてしまうかもしれません。また、犬によっては触れられることを好まない場所があったり、スキンシップそのものがあまり好きではないということもあると思います。スキンシップを取る時は、愛犬の様子をしっかりと観察しましょう。どこをどのように触られると心地よさそうにしているか、また嫌がっているようなそぶりを見せるかということを観察することで愛犬にとって最高のスキンシップがどのようなものなのかを知り、実践できるようになると思います。
犬にとってスキンシップは幸せと長生きの秘訣
犬にとって飼い主とのスキンシップはとても幸せな時間です。もちろん犬が嫌がるようなスキンシップは行わないことが鉄則ですが、適切なスキンシップにはメリットがたくさん!優しく声をかけられながら触れられた犬は心が満たされて精神的に落ち着き、さらに脳が活性化してイキイキとした毎日を過ごすことができるでしょう。また、スキンシップによって犬の体の傷やケガ、疾患などを早期発見することもできます。愛犬の心を体を満たし、健康的に長生きしてもらうためにスキンシップは欠かすことのできない大切なコミュニケーションです。