初めての子犬をお迎えするチェック項目
1.ごはんに関する情報を取得
まず、ごはんに関する情報をしっかりと把握しておくことが大切です。迎える子犬はどのような種類のエサを食べ、1日に何回(朝・晩などの時間)食事をしているのか、また1回の量はどのくらいであるかなどを事前に確認しておきましょう。
もしもどのようなドッグフードを食べていたか知らずに、まったく今までと違ったドッグフードを与えてしまうと、途端に警戒し、食べなくなってしまう子が非常に多いです。
家に迎えてから1週間は犬の移行期間です。新しい環境に慣れるということは非常に大変でストレスのかかることですので、なるべく以前いた所と同じ環境を保つよう心がけることが大切です。特に食事面は健康を維持するためにも必要不可欠なので、十分配慮するようにしましょう。
2.病気の有無
「この子を引き取ろう」と決めた方は、ブリーダーさんやペットショップの店員さんと相談し、後日お迎えすることになっているでしょう。そうしたやり取りの中で、「この子はこのような病気を持っています」あるいは「病気はありません」といった情報を与えてくれているはずです。
もしも病気に関して何も知らされていないようであれば、今一度確認しておきましょう。もしかすると軽い病気を持っていたり、寄生虫などが体に棲み着いてしまっている可能性があります。
もしもこのように病気を持っているのであれば、予めかかり付けにする予定の病院の先生に相談しておく等の準備が必要となります。寄生虫に関しては既に対処済みであるかなどを確認しましょう。
3.予防接種は終わっているか否か
犬を飼う際は狂犬病予防注射と混合ワクチンを接種する必要があります。この予防接種に関しては、引き取る際の月齢や引き取り元によって終わっていたり、あるいは「1回は終わっているけれど、もう1回ワクチン接種が必要です」という状態の所も多いです。
引き取る際には必ず予防接種は終わっているのか、また終わっていないのであれば1回は接種しているのかどうかという点をしっかりと確認しておく必要があります。
ほとんどの場合は「あと1回残っている」という状態で迎えることになりますので、指示されたとおりに次のワクチン接種推奨の週に病院へ連れて行くようにしましょう。
4.子犬の過ごす部屋に危険はないか
家に迎える前、家族間で迎えた犬はどこで過ごしてもらうかという話し合いがもたれていることでしょう。「この部屋にしよう」と決めたら、まずその部屋には犬にとって危険な物が置いていないか、あるいは危険な環境になっていないかどうかを確認してください。
まず歩いた際に踏んでしまうと怪我をするようなものが床に散らばっているということはないようにしましょう。怪我をしてしまう危険性があります。
また犬が大半を過ごすサークル(ケージ)を置く環境に注意することも必要です。例えばテレビの真横に置いてしまうと、うるさくてストレスが溜まってしまいます。窓際に置くという方もいますが、直射日光が当たらない場所になっていることが重要です。
さらに誤飲してしまうような食べ物、あるいは小さな小物なども非常に危険です。絶対に放置せず、しっかり片付けておくようにしましょう。
5.室温は適温にすることができるかどうか
人間であれば、暑いと感じた時は水を飲んだり、服を薄着にする、汗をかくなどの体温調整が可能ですが、犬はそうはいきません。まず汗をかかないという時点で人間よりも体温調節が難しい動物なのです。
そのため、子犬を迎える際は飼い主となる人間がしっかりと室温を管理してあげる事が大切です。「電気代が勿体ない」という理由で冷房や暖房をつけないということはないようにしましょう。熱中症や風邪を引き起こすリスクが高くなり、最悪の場合、死に至るケースもあります。
では、犬にとって最適な室温は何度かといいますと、これは一概に言えません。犬種によって、より詳しくいえばシングルコート犬種であるか、あるいはダブルコート犬種であるかによって最適な室温が異なります。
しかし、あえてここで言うならば、基本的には20℃~25℃(夏場は23~26℃、冬場は20℃~23℃など)を目安に室温を保ってあげることが好ましいでしょう。
また愛犬の様子を観察し、舌を出した状態で荒い呼吸をしている際は「暑い」という意思表示である、毛布にくるまり震えているようならば「寒い」という意思表示であるなど、愛犬の様子から読み取ることも大切です。
最期までお世話する覚悟はありますか?
いかがでしたでしょうか。今回大きく分けて5つのチェック項目をご用意しました。これらをしっかりとクリアした上で迎えることはとても重要です。しかし、最も重要な事は「最期までお世話をする覚悟があるかどうか」です。これが最終チェック項目です。
犬を迎えるということは並大抵のことではありません。子どもを1人授かるくらいの大きな覚悟が必要になります。ぜひもう一度、この最終チェック項目をしっかりと考え、それでも迎える覚悟があるというのであれば、喜んで新しい家族に迎え入れて上げてくださいね!