犬の寿命は大きさにより違いがある
平均寿命
犬の平均寿命は10歳~15歳です。しかし、これは大型犬・中型犬・小型犬全てを含んだものであり犬によっても、もちろん個犬差があるので一概に何年とはありません。一般的に、大型犬より小型犬の方が寿命が長く身体の大きさによって寿命も違います。ではなぜ、身体の大きい大型犬の方が寿命が短いのでしょうか。
大型犬の寿命が短いワケ
実は10年ほどしかない大型犬の寿命。大型犬は身体が大きく、小さい小型犬よりも骨格などがしっかりしていて長生きしそうに思いますが実はその”大きな身体”が原因ではないかといわれています。大型犬は心臓と肺が弱く、それゆえに酸素がいきわたりにくく酸欠状態になる事が多く酸欠状態が続くと細胞の老化が進みます。その悪循環により短命だといわれています。
犬の年齢を人間の年齢に換算してみよう(目安)
可愛い子犬期
- 1ヶ月=1歳
- 2ヶ月=3歳
- 6ヶ月=9歳
- 9ヶ月=13歳
可愛い可愛い子犬時代から、私達人間よりも遥かに早いスピードで成長が始まっています。生まれてから1年間は成長が大型犬よりも早い小型犬を主に、人間に換算して見てみましょう。犬は生後1ヶ月で人間の1歳になります。そして生後2ヶ月で3歳、生後6ヶ月で9歳、生後9ヶ月で13歳となります。このように換算してみると大変な子犬期もあっという間で、反抗期も許せてしまいますね。
一人前な成犬期
- 1歳=16歳
- 1歳6ヶ月=20歳
- 2歳=24歳
- 3歳=28歳
- 4歳=32歳
- 6歳=40歳
子犬から卒業し大人の仲間入りを果たす成犬期。小さい頃から見て育てた方は少し寂しくなるような気持ちもあるかもしれませんね。一般的に生後10ヶ月で成長が止まる小型犬は、生後1年で16歳という青年期を迎えます。人間でいうと反抗期真っ只中ですね。
身体の変化に気を付けて!シニア期
- 7歳=44歳
- 8歳=48歳
- 9歳=52歳
- 10歳=56歳
- 11歳=60歳
- 12歳=64歳
- 13歳=68歳
- 14歳=72歳
- 15歳=76歳
- 16歳=80歳
- 17歳=84歳
- 18歳=88歳
- 19歳=92歳
- 20歳=96歳
元気に走り回る姿を見て、”まだまだ元気!病気だって先の事”と思いたい気持ちも分かりますが犬のシニア期の仲間入りは一般的に40歳からです。突然すぐに変化は現れませんが、確実に歳を重ねています。毛の艶が若い頃と違う、耳が遠くなった、睡眠時間が長くなったなど様々な変化が起こりますので変化を受け止めてあげて下さいね。
犬を長生きさせる為には
世界一の長寿犬
ギネスにも載っているイギリスのラブラドール・レトリバーの”Bella”は、なんと29年193日という長寿の記録を残しました。これは人間に換算すると200歳以上で、とても素晴らしい事であり、わんちゃんを飼っている方には夢のある事です。では、長生きしてもらうにはどんな事が必要になってくるのか見ていきましょう。
犬に必要な食べ物
健康の為、より良い食生活をする事は人間にも大事なことです。これは、わんちゃんにもいえることであり健康の為に食事をする事は長生きにも繋がります。きちんとしたドッグフードやサプリメント、場合によってはささみやお野菜などを適正量を守りあげましょう。同じ犬種であっても体重はそれぞれ違います。出来れば行きつけの獣医師など専門医に適正量を聞く事をおすすめします。
そして人間の食べ物を与えない事です。犬にとって必要ではないものであり、可愛いからと与えると肥満の原因になったり病気にもなります。可愛いからこそ与えるべきものでは無い事を忘れないで下さいね。
適度な運動
わんちゃんには散歩が必須です。そして運動も必要になってきます。これらを適度に行う事で、ストレス軽減になったり身体にも必要な筋肉が付きます。歳をとると、もちろん身体も老化していきます。筋肉が無ければ足腰も弱くなり、老化に拍車を掛けてしまいます。そうなる前に、きちんと散歩やドッグランなどで運動をさせましょう。
たっぷりな愛情
わんちゃんは飼い主とコミュニケーションをとる事がとても大好きです。毎日一緒にいても飽きずに大好きで、話しかけられると嬉しくて撫でてもらう事は幸せです。長生きには飼い主からの愛情もとても大事な一つの要素になります。いつまでも変わらない愛情をわんちゃんに伝え続けて下さいね。毎日一緒にいるからと愛情を伝える事を忘れてはいませんか?
終わりに
常に一緒にいると変わらないように見えるわんちゃんですが、気付かないうちに私達よりも歳を重ねています。人間よりも短い寿命に、たくさんの事を詰め込んでたくさんの愛情を受けて欲しいと思いますよね。それができるのは飼い主である私達と家族だけなのです。