野良犬・捨て犬を保護するということ
私の愛犬の男の子は、元放浪犬です。前の飼い主に捨てられ、1か月も放浪していました。
(放浪し、保護されて、家族になるまでのことを記事にしていますので、そちらもぜひ読んでいただけると嬉しいです)
今回は、私が捨て犬を保護した経験をもとに、野良犬・捨て犬を保護する際の対応や注意点などについてご紹介します。
保護する際の対応 その①「健康状態をチェックする」
ケガをしていたり、皮膚病にかかっていたり、何らかの感染症にかかっている可能性もあります。病院へ連れて行き、健康状態をチェックするための検査を受けさせましょう。
感染症にかかっている可能性もあるため、車の中や外で待機させ、院内へ連れて行く前に受付の方に話をしておくと良いです。
元気そうに見えても病気にかかり、衰弱している可能性もあるため、病院へは必ず連れて行ってあげて欲しいです。
前の飼い主さんが予防していなく、捨てられてから時間が経っている場合、ノミやダニが寄生している可能性もありますので、病院で駆除してもらい、予防薬を買って帰りましょう。
保護する際の対応 その②「カラダをキレイにする」
カラダを清潔にするためシャンプーをしましょう。自宅でシャンプーしても良いですし、サロンに連れて行ってあげても良いでしょう。
トリミングを行っている病院である場合、健康状態をチェックしに行った際に、シャンプーしてもらっても良いと思います。
カラダの状態などによってシャンプーすることができない場合には、あたたかいお湯で濡らしたタオルで拭くなどして、無理のない範囲で汚れを取り除いてあげましょう。
保護する際の対応 その③「必要な犬用品を用意する」
- フード
- 段ボール
- タオル
- リードとハーネス
保護した当日に私が用意したものです。
夜遅い時間だったので買い物へ行けず、先住犬のフードを分けてあげ、たまたま家にあった段ボールにタオルを敷いて寝床にし、リードとハーネスは亡くなった愛犬のおさがりでした。
もし保護した犬が子犬であった場合、哺乳瓶やミルク、離乳食を用意してする必要があります。
野良犬・捨て犬を飼う時の注意点
野良犬・捨て犬を保護した後のことも考えなければなりません。
家族として迎えるのか、里親を探すのか、どちらにしても最後までしっかり責任を果たす必要があります。自宅で保護を続けることが難しい場合には、病院やボランティア団体に相談してみると良いでしょう。
もし、家族として迎え入れるなら、次のような注意点があるので、把握した上で家族に迎え入れてあげましょう。
成犬が多い
捨て犬や野良犬は、保護した段階で成犬になっているケースが殆どです。お世話の方法からしつけまで、子犬から育てた場合と大きく変わってくるので、成犬から迎え入れる場合の接し方やしつけなどを事前に学んで置くようにしましょう。
癖のある犬が多い
野良犬・捨て犬は、保護されるまでは過酷な環境で過ごしている場合が多く、警戒心が強かったり、心に疾患を持っていたり、飼い犬と比べると癖が強いように感じるかもしれません。
もし家族として迎え入れるなら、その癖を受け止める必要がある事を覚悟しておきましょう。また、心の病気や身体的な疾患がある場合は、飼い主として改善の手助けをしてあげる必要が出てくるかもしれません。
雑種・ミックス犬が多い
例えば、野良犬が自然に繁殖した場合、産まれた犬は雑種になる事が大半で、あたり前ですが純血の野良犬はほとんど居ないでしょう。
また、捨て犬の場合でも、「人気のある種類のミックス犬に交配したが見た目が悪かった」という身勝手な理由で捨てられてしまった犬もいるそうです。もし、家族に迎え入れる決心が付いた方は、見た目に囚われず、その犬の本質を見てあげて下さい。
病気・疾患を持っている場合がある
犬が屋外で生活すると、様々な病気・感染症・ケガなどの恐れがあります。特にながいあいだ屋外で暮らした犬や、予防接種等を受けていない野良犬の場合は、注意が必要でしょう。なるべく早い段階で獣医師の診察を受けて、健康状態を確認してあげて下さい。
しつけが出来ていない場合が多い
野良犬・捨て犬いずれのケースもしつけをし直す必要がある場合が多いそうです。野良犬の場合は、そもそもしつけ事態を受けてい無い場合が多く、捨て犬の場合でも「しつけが出来なかったから捨てた」とういうケースも少なくありません。
一度飼うと決めたら最後まで犬と向き合いましょう
これは、野良犬・捨て犬に限りませんが、犬を飼うと決めたら決して手放してはいけません。
辛い事や大変な事、悩む事も沢山あるとは思います。しかし、それ以上に犬は様々な事を飼い主さんに与えてくれます。
家族に迎え入れる前に、最後まで向き合う覚悟を決めてから、家族に迎えいれて欲しいと思います。
犬を保護するということ
捨て犬の保護について
方老犬だった愛犬を保護した時に、私がとくに気にしたのが「本当に捨て犬なのか」ということです。
元放浪犬だった愛犬が放浪していた場所はよく犬や猫が捨てられる場所であり、1か月も放浪していたことから捨て犬だろうと周りの人たちは決めつけていましたが、迷子であり、飼い主さんが探している可能性もあると考え、SNSやチラシなどで呼びかけました。
捨て犬なのか迷子なのか明確でない場合は、役所・警察署・保健所などに保護していることを連絡しておきましょう。
野良犬の保護について
私は野良犬に出会ったことはありませんが、日本にもたくさんの野良犬がおり、殺処分される犬も多くいます。野良犬は人に慣れていない犬が多く、安易に保護することはできません。
警戒心が強く、近づくだけで逃げてしまい、無理に保護しようとすると噛みつかれてしまうこともあります。保護してあげたいけど自身で保護することが難しい場合には、愛護団体や保護団体に相談してみると良いです。
ボランティアで保護活動をされている方もいらっしゃるので、SNSを使って呼びかけてみるのも良いかもしれません。
野良犬がメス犬である場合、山の奥で子犬を育てている可能性があります。カラダの状態を見ればわかることもあるかと思いますが、母犬だけを保護してしまい、子犬を山の奥に残してしまっては、よくありませんよね。
子犬の居場所を捜索して、子犬も一緒に保護しなければならないこともあるでしょう。
また、人に飼われたことがある捨て犬とは違い、野生で暮らしてきた野良犬には大きな問題がたくさんあると思います。健康状態はもちろん、メンタル面のケアも考慮にいれておきましょう。
まとめ
SNSでは、毎日のように捨て犬や保護犬の投稿を目にします。しかし安易に保護してしまい、自身では責任を果たすことができず、犬を不幸にしてしまうケースも見受けられます。
家族として最期までともに暮らすことができるのか、里親が見つかるまでお世話することができるのか、保護した後のことをしっかり考えて責任を果たすことができる場合のみ保護して欲しいです。
警察署や役所に届ける人も多いようですが、預かってくれる期間はたったの数日であり、すぐに保健所へ行き、殺処分の対象になってしまいます。
長く自宅で保護することができない場合には、代わりに里親が見つかるまでお世話してくれる団体やボランティアを見つけることも保護した責任です。