「犬の幼稚園」ってどんなところ?
人は、幼稚園や学校という集団生活の中で社会性を学びます。勉強したり、友達と遊んだり、礼儀や忍耐、努力すること、喜ぶこと、悲しいこと、などたくさんのことを経験します。それは犬も同じです。
簡単にいうと、犬の幼稚園はしつけ教室のようなものです。朝、愛犬を幼稚園へ預け、夕方に迎えに行くというスタイルで、人の幼稚園となんら変わりません。
幼稚園では主に、
- 「オスワリ」「マテ」「フセ」「オイデ」などのトレーニング
- 他のワンちゃんと遊ぶ
- お散歩
- お昼寝
などをして過ごしています。
まずは、他のワンちゃんとコミュニケーションをとって仲良くなること。その間に先生が個性を見つけ、その後のトレーニング方法を決めていきます。
トレーニングといっても、厳しいものではありません。遊びの中で無理なく学んでもらうので、ワンちゃんにとっては楽しい時間でしかないのです。
幼稚園に通うオススメの時期は?
「幼稚園に通わせたい!」と思うのであれば、できれば子犬の時期がオススメです。
子犬は好奇心が強く、積極的で物覚えがいいため、スポンジのようにいろいろなことを吸収します。今後の性格を左右する「社会化」を学ぶのに、最適な時期といえます。この時期に、たくさんの人や犬、外の世界、音などに慣れることによって、いろいろなものに対する恐怖心を取り除き、楽しいイメージに変えてあげます。
もちろん、成犬も通うことができます。しかし、問題行動を直そうとしても、時間がかかる可能性があります。
例えば、知らない人や犬が苦手で吠えてしまうワンちゃん。幼稚園に通うことで、吠えるという行動を直すことができても、知らない人や犬に対しての「苦手意識」や「恐怖心」を取り除くのはとても難しいものです。問題行動が直ったとしても、犬自身の考え方を変えるのは時間がかかるかもしれません。
幼稚園に通うメリットは?
飼い主さんは愛犬に対して、「こうなってほしい」「将来はこれをやりたい」というイメージがあると思います。
例えば、
- お散歩のときに、ぴったりと横についてほしい
- 初めて会う人やワンちゃんでも楽しく遊んでほしい
- ドッグランで遊んでいても、呼んだらすぐに来てほしい
- 動物病院を嫌いにならないでほしい
- きちんとお留守番ができる子になってほしい
などなど、飼い主さんによって、愛犬への理想像はさまざまです。しかし、飼い主さんが全てやるのは大変ですよね。ましてやトレーニングなんて、何をすればいいのか分からない…。
そこで、犬の幼稚園の登場です。幼稚園にいる先生はしつけのプロであるドッグトレーナーなので、安心して預けることができます。通う前に「愛犬にはこうなってほしい」といろいろ相談するのもいいかもしれませんね。
犬は「寂しい」「構ってほしい」と感じている頻度が多い場合、寿命が短くなる傾向があるといわれています。逆に、老犬であっても、お友達がいたり、同居犬がいたり、飼い主さんとたくさん触れ合っているワンちゃんは、長生きする傾向にあるといわれています。
こんなワンちゃんがオススメ
- お友達を作りたいワンちゃん
- 知らない人や犬が苦手なワンちゃん
- お散歩をあまりしないワンちゃん
- お留守番が苦手なワンちゃん
- トレーニングが苦手なワンちゃん
幼稚園には、ドッグトレーナーがいます。安心して愛犬を任せましょう。月~金まで毎日通うワンちゃんや、週に一日だけというワンちゃんもいて、トレーニング目的だけでなく、ストレス解消にいい機会にもなります。
まとめ
犬の幼稚園を「過保護だ」「犬には必要ないものだ」と言う人もいるかもしれません。しかし、犬が人と共生しなければならないこの世の中で、幼稚園は大切な経験を積む絶好の場所なのです。まずは見学だけでも行ってみるのも、いいのではないでしょうか。
ユーザーのコメント
40代 男性 匿名
今では、平日のお留守番のご褒美として幼稚園に通ってます。