食欲がない犬を放っておかないで!
なんだか食欲がないみたい…。食べてくれない愛犬を、大丈夫だろうと放っておいてはいけません。
インターネットで検索すると”食欲のないわんちゃんは、2日ほど様子を見てみましょう”という情報がひとり歩きしているように思われます。しかし、フードを食べない犬を2日も放っておくのは危険です。そこで今回は、食欲がない犬に試してほしい工夫を3つご紹介します。
これらを試してもどうしても食べないようなら、病気の可能性のあるため早急に病院に連れて行きましょう。
1.ドッグフードをお湯でふやかす
ドッグフードをお湯でふやかすことで、よい匂いがしてきます。その匂いが犬の食欲を促進し、食いつきをよくしてくれるのです。
飼い主さんの中には、お湯を沸かし、フードのそそいだお湯が冷めるのを待つのを手間だと考える方もいるかもしれません。確かに、ふやかす方法以外にも、ドッグフードにふりかけをかけたり手作りのトッピングをのせたりする方法もあります。しかし、そうすると食欲がないのか、単におやつが欲しくてドッグフードを食べないのか判断できなくなってしまいます。
それを防ぐためにも、まずはドッグフードをふやかす方法を試していただきたいのです。
消化を良くする効果も
ふやかすことで、カリカリのフードが柔らかくなるため消化をよくする効果も得られます。フードをふやかして与える方法は、お腹の弱いわんちゃんやシニア犬などに最適です。
幼い頃からお腹の弱い愛犬くるる(トイプードル)も、ふやかしたドッグフードならゆっくりではありますが、食べてくれました。下痢やおう吐をしたときは、食べさせない方がよい場合もあります。しかし、くるるはみるみる体重が減ってしまったため、獣医さんから少量のフードを3回に分けて与えるよう指示を受けました。
もしネットの情報を鵜呑みにして、食べずに放っておいたとしたら、ずっとひどい状態に陥ってしまっていたことでしょう…。
水分を摂取できる
また、ドッグフードがお湯を吸収することで、ご飯と水分を同時に摂取することができます。食欲のないわんちゃんは、水を飲まなくなる可能性も高いため、ふやかして与えることはなおさら効果的なのです。
ここで注意したいのは、ふやかしたドッグフードを食べるとお腹がゆるくなることがあるという点です。食いつきがよいからといって、毎食ふやかして与えることは避けましょう。
2.温度と湿度を確認する
犬は、暑さや寒さに弱い動物です。そのため、私たちが暑さや寒さを感じたときは、犬はかなりの体力を消耗していると覚えておきましょう。
もしかしたら、愛犬の食欲不振は暑さや寒さといった環境のせいかもしれません。温度や湿度をこまめにチェックすることで、犬の体調不良を防ぎましょう。
犬にとって最適な室温は「夏場は22~26℃、冬場は19~25℃」といわれています。そして、大事なのは温度だけではなく、湿度「40~60%」を守ること。ちなみに母は、くるるを迎えてから温度と湿度を当てられるまでになりました(笑)
3.フードを手で与える
食欲のないわんちゃんでも、大好きな飼い主さんの手からであれば食べてくれるかもしれません。しかし、これはどうしても食べてくれないときの最後の手段にとっておいていただきたい方法なのです。
犬が食べなくなる原因として考えられるのは、不安を感じていたり、構ってほしいという気持ちの表れであったりと精神的なものである場合もあります。そんなときは、飼い主さんが手で与えることによって食べてくれるでしょう。
しかし、1度手で与えてしまうと、ひとりで食べなくなる可能性があります。私自身、くるるが幼い頃に手で食べさせる習慣を付けてしまったという苦い経験が…。楽だからと手で食べさせる方法を取るのは、おすすめできません。あくまでも、最終的な策としてとっておきましょう。
まとめ
食欲がない犬に試してほしい工夫を3つご紹介しました。いかがでしたか?
私たちは、食欲がないときでも食べられるものを選ぶことができます。しかし、わんちゃんはそうではありません。食欲のない犬に対して”少しぐらい食べなくても大丈夫”だと考えるのは、かなり危険なことなのです。
食欲のないわんちゃんには、ご紹介した方法以外にも、なにかしらの工夫を凝らして対処しましょう。