犬の住環境を考える
犬も人も、健康で快適な生活を送るには共通するものがあります。
まずきれいな空気、新鮮な水、安全で栄養がある食物、清潔な環境、静かに眠れる場所、リラックスできる空間。そうしたものが揃っていれば、体も心も元気でいられるかもしれませんね。犬は自分ではそうした快適な住環境を揃えることはできませんから、健康的で快適な生活が送れるかはすべて飼い主さんにかかっています。
加えて、やはり人間と犬は違いがたくさんあるので、人間に合わせた住環境ではなく犬の性質や弱いところに合わせた住環境を考えてあげるのはとても大切なことだと思います。犬の快適な住環境について、特に今回はこんな点を考えてみました。
- きれいな水と空気
- 清潔な環境と静かに眠れる場所
- 滑らない床
- 快適な気温
- 飼い主さんの笑顔
きれいな水と空気
新鮮な水が体に良いのは言うまでもありません!愛犬のお水はいつでも新鮮なお水を飲めるように用意しておいてあげましょう。暑い日や飼い主さんが忙しい日、お水が少なくなっていることのないように気をつけてあげてください。1度脱水症状を起こすと腎臓に負担がかかり、高齢犬や子犬はとくに危険です。
次に新鮮な空気も重要です。人間も動物も植物も、新鮮な空気と風は体の健康や成長に大きな役割があります。
閉めきった部屋や、風の通りにくい環境では空気が汚れたり、カビが発生したりと健康は保てません。1日に1回は窓を開けて部屋の空気を入れ替えたり、風を通してあげましょう。冬や夏は特に暖房や冷房に頼りがちですが、空気は汚れていきますので部屋を時々換気することを忘れないようにしましょう。
清潔な環境と静かに眠れる場所
清潔な環境も大切です。排泄物はすぐに片付けてあげましょう。
犬のベッド周りも清潔にしましょう。ベッドを定期的に干したり、使っている毛布なども時々洗ってあげると犬と犬の周りの匂いが軽減します。犬が使っている毛布に水分がついたままにしていると、そこに雑菌が繁殖して匂いの元になるからです。
洗ってお日さまに干した毛布は人間でも気持ちがいいですよね。犬も同じようで、うちの犬は洗いたての毛布のフワフワした感触がたまらなく嬉しいようです。中には自分の匂いが消えてしまうのを嫌がるワンちゃんもいますけど、できるだけ清潔にしてあげたいですね!
静かに眠れる環境も大切です。子犬の場合1日18時間~20時間は寝て過ごすそうです。天井と三方を囲ってあげると落ち着いて眠ります。成犬も狭い所や、ベッドや毛布などで包まれるようにしてあげると落ち着いて眠れるそうです。
滑らない床と、ジャンプするような環境を避ける
ミニチュアダックスフントなど、胴の長い犬は椎間板ヘルニアになりやすいのでなるべくソファーなどからジャンプできない環境にしましょう。
床もタイルや、板のフローリングではなく、じゅうたんやコルク製のフローリングにしてあげると足や腰の関節を守ることができます。
快適な気温
夏、犬にとって快適な室温は28℃です。これ以上冷やしすぎると下痢の原因になったりします。冬も寒い地方の犬だからと、寒すぎるのは良くありません。ペットとして飼われている現代では寒がりの犬もいますし、高齢犬などは寒すぎる環境で免疫を下げてしまいます。部分的なペット用のヒーターは寒さと暑さを自分で調節できるのでオススメです。それでも暖めすぎも犬にとって良くありません。
飼い主さんの笑顔
最後はやっぱり飼い主さんの笑顔です。悲しい状況や辛いことがあった時、ワンちゃんたちは飼い主さんの気持ちを察することができます。その分、飼い主さんが喜んでいたり、嬉しいことがあったりするとワンちゃん達も嬉しくなります!
飼い主さんのことが大好きな犬達にとって、飼い主さんの笑顔はなによりの幸せな環境です。
まとめ
愛犬の住環境をなるべく良いものにして、病気や怪我や老化を防ぎたいですね。きれいな水と空気、清潔な環境と静かに眠れる場所、滑らない床、快適な気温、飼い主さんの笑顔。こうしたことに普段から気をつけて、いつまでも愛犬と楽しい生活を送りましょう!