狂犬病予防法とは?
ワンちゃんを飼う際は犬の居住地の自治体(市役所や区役所など)に登録の手続きをおこない、鑑札をもらい首輪などに付けておく事が「狂犬病予防法」で定められています。
また年に一回に狂犬病ワクチン接種も義務付けられており飼い主はそれに従わないといけません。
狂犬病とはどんな感染症?
狂犬病は現在、日本国内で発生はありませんが1920年代では年間約3500件が発生していました。海外においては今もなお年間約55000件程多く発生しており多くの命を落としています。
しかし狂犬病に感染し発症した場合、治療法がなく人も感染した犬に咬まれた際にウイルスに感染し命を落としてしまいます。
そのため狂犬病を防ぐ唯一の方法がワクチン接種のみなのです。
犬に感染したらどうなるの?
初期症状は異常に興奮状態になり攻撃的になり噛みつく性格に変わり、音などの刺激に対する反応が過敏になります。
その後、体全身が麻痺をおこし歩く事や立つ事が出来なくなります。
筋肉も麻痺するので食べ物を飲み込めなくなったりヨダレが多く出るようになり最終的に昏睡状態になりほぼ100%近くの確率で命を落とします。
人にも感染する?!
最初は咬まれた部分の痛みや発熱などの症状をおこし幻覚や不安感に襲われる、興奮するなどの神経症状になります。
犬と同様に最後は昏睡状態になり命を落とします。
犬の登録って何?
狂犬病ワクチンは生後91日以上のワンちゃんを飼っている場合は年に1回の接種をおこなう義務があり、予防期間が4月〜6月と定められています。
ワクチンを接種後「注射済票」が発行されます。それが狂犬病予防した証明でもあるため、首輪には注射済票と鑑札を付けなければいけません。
鑑札には登録番号、注射済票も番号が印字されています。もしワンちゃんが迷子になってしまっても、その番号から飼い主の情報(名前、住所、電話番号)や犬の情報(名前、犬種、年齢、性別)が分かる事ができます。
登録
登録はワンちゃんを飼い始めて30日以内におこなう必要があり、一生に一度のみです。
また生後90日を超えたワンちゃんも登録の対象になります。
登録する際は動物管理センターやお住まいの区役所の保険センター、動物病院でもおこなう事ができます。
登録が済めば、登録済票が発行されこれも首輪につける必要があります。
登録は市内で管轄されているため引っ越しした際は届け出する必要があります。
住所や飼い主が変わった場合
市内の引っ越しで住所や電話番号、飼い主の名前などが変わった場合は動物管理センターに届け出します。
引っ越しで市外の場合
犬の登録は一生に一度なため引っ越しした所にまた登録してしまうと二重登録になってしまうため、引っ越しした市町村の役所で手続きをおこなう必要があります。
狂犬病ワクチン接種の際に登録番号が必要になります。
しかし引っ越しして手続きをしていないと登録番号が不明なため正式な証明書が発行されません。
その際は仮の証明書をお住まいの役所等で手続きをし正式な証明書をもらう事ができます。
まとめ
狂犬病ワクチンや犬の登録は義務として定められていますが実際には全くしていないワンちゃんが少なくありません。
今は国内で狂犬病が発生していませんが、もし発生した場合ワンちゃんだけではなく人にも感染し命を落とします。
今後も発生させないために唯一防げるのがワクチンのみになります。
飼い主さん一人一人がおこなわないと、これからの未来が大きく変わる可能性があります。
また犬の登録に関しましても引っ越しした際の手続きする事をほとんどの方が知っていません。
私たちも引っ越しした時、住所変更の手続きをするのと同様にワンちゃんも手続きが必要です。
もちろん犬の登録も飼い主さんの義務であり登録をし正しく飼育する事が大事なのです。