雑種犬の寿命が長いと言われる理由1:遺伝子が強いから
自然界では生存能力の弱い遺伝子をもつ個体は淘汰され、生存能力の強い遺伝子をもつ個体が生き残ることができます。
今まで生き残ってきた雑種犬は、強い遺伝子だけを引き継いだ子孫であるので、その土地に適応することができ、すぐに死んでしまわない強さを持ち合わせた遺伝子を持っています。
ですので、代々暮らしてきた土地では強く生きていけるのです。
雑種犬の寿命が長いと言われる理由2:環境に適しているから
純血種は原産国がありますよね。たとえば、柴犬は日本、チャウチャウは中国、ダックスフントならドイツ、マルチーズならイタリア、チワワならメキシコ・・・。
その土地の環境に適するように、またその土地の人々の仕事を手伝うことができるように、人間によって作為的に作られた犬種なので、天候や状況か全く違う環境で生きて行くにことには弱いのです。
一方、雑種犬は環境に適応できるように変化しながら、人の手を加えることなく子孫を残してきたので、環境の変化に対して柔軟性があると言えます。
全く環境が違う土地か原産国の純血種犬と、その土地で生まれた雑種犬を比べると、どちらが強いか?という答えは雑種犬に軍配があがりますね。
雑種犬の寿命が長いと言われる理由3:遺伝病が少ない
純血種の犬を作り出す過程として、その特徴を強く出すために限定された頭数の中で交配をさせてきました。そのため、血統の近い犬の交配になりやすく(人間で言えば近い親戚と子供を作るようなもの)その結果、遺伝性の病気などが子供に出てしまうことが多いのです。
実際に、犬種図鑑などでも純血種の犬でよくかかる遺伝病などが紹介されていますよね。
一方、雑種犬はそのような無理な交配を人為的にし続けたわけではないので、遺伝病が少ないと言われています。ですので、致命的な遺伝病で病院に通うことも少なく、健康に長生きできるのです。
ミックス犬と雑種犬の違い
雑種の中でも、純血種同士からのミックスの場合は、親の犬種が持つ遺伝病を子が引き継いでしまうことがあります(100%ではありませんが)。
たとえば、「心臓病が多く平均寿命が短くなりやすいキャバリア」とのミックスは、心臓病にかかりやすくなったりします。
他にも、「骨が細いチワワ」と「ヘルニアなどにかかりやすいダックス」とのミックスも骨の病気になりやすくなる為よくないとされています。
見た目が可愛くなるから、という人間の都合でミックス犬を作り出すのは問題ですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
雑種犬と言うと昔家の外で飼っていたイメージがあると思いますが、環境適応能力があるので外で飼っても強く生きられたという理由もあったのかもしれませんね。
純血種に多い遺伝病が少ないことも、持病や体調不良に悩まされることなく過ごせるので、犬自身や飼い主さんにとっても嬉しいことですよね。
この記事で雑種犬の魅力にも気付いていただき、機会があれば家族に迎え入れてみようかな?と思えるきっかけになれれば幸いです。
周りにあまり雑種犬がおらず、「どこに行けば雑種犬を家族に迎えられるの?」とお思いの方は、保護施設や動物愛護センター(保健所)などに行けば雑種犬に出会えることが多いです。是非、検討してみてくださいね!