犬との夏のお散歩には気温に注意する!
犬とともに過ごす日本の夏は、気温が30℃を超す日がよくありますよね。
コンクリートの地表面の温度を測った実験によると、地表面に近い犬が感じる温度は、外の気温が30℃を超えると60℃にもなるそうです。夏にお散歩をするとき、犬は地面に近いため暑さから直接熱を受けやすいことがわかりますね。
快適に過ごす工夫
犬と行く夏のお散歩は涼しい時間帯に行きましょう。早朝ならば地面の温度が上がる前の朝9時ごろまで、夕方であれば5時ごろから夜にかけてが地面と気温が下がってお散歩しやすいでしょう。
もし気温が上がる日中、夏に犬とお散歩へ行く場合は、水で湿らせた犬用の服を着せてもよいでしょう。気化熱で犬の体温は上がりにくくなります。ちなみに水を入れた霧吹きを犬にかけた場合、気化熱効果は少ないようです。
暑いとにくきゅうのやけども心配ですので、嫌がらなければ犬の足に靴を履かせる、またはクリームを塗るなどが防止が期待されます。
犬との夏のお散歩には蚊に注意!
犬との夏の散歩に悩まされるものといえば蚊ですよね。人間も刺されると痒くて大変ですが、犬にとっては蚊に刺されることによって命に関わる病気になってしまうことがあります。
犬がかかる病気の中で、蚊が媒介する代表的な病気がフィラリア(犬糸状虫症)です。犬が感染子虫(ミクロフィラリア)を持った蚊に刺されることによって感染し、心臓や肺の動脈に成虫が住み着くことによって犬に様々な体調不良を引き起こします。
犬のフィラリアは最悪の場合、死に至る怖い病気です。しかし、予防期間(大体5~11月)に毎月1回、予防薬を犬にきちんと飲ませることで、ほぼ100%防ぐことができます。フィラリアのお薬は犬の体内に入ってきたフィラリアの幼虫を殺すことができ、体内に入って約1ヵ月後の幼虫に1番薬の効果が効きやすいので、蚊が飛び始めてから1ヵ月後に薬を飲みます。
こうして、犬の体内に入って成長したフィラリアの幼虫を殺すことによって、フィラリア症を防ぐことができるのです。
犬のフィラリア症予防薬の投与期間は蚊の発生後1ヵ月から蚊の発生終息1ヵ月後までとされています。夏場も含む5月~11月ごろまで、毎月薬を飲み続けなければいけません。
地域によって予防薬投与期間は異なりますので、ご自身で調べるか、かかりつけの獣医師によく確認してみてくださいね。
快適に過ごす工夫
犬と行く夏のお散歩には、以上のことを頭に入れて、蚊が飛び始めたらフィラリア症予防の準備を始めましょう。この時期は、動物病院が混雑することもありますので、状況を見て余裕をもってスケジュールの準備をしておきましょう。
犬との夏のお散歩は水分不足に注意!
犬と行く夏場のお散歩は体内の水分量が低下し、水分補給をしていないと犬が熱中症や脱水を引き起こしてしまいます。人間のように汗をたくさんかくことが、犬にはできませんが、気温が暑い夏などに犬は口から水分を蒸発させているのです。
夏のお散歩は、春や秋、冬よりも「犬がちゃんと水を飲んでいるか」に気を配ってあげることが大切です。
快適に過ごす工夫
犬と行く夏のお散歩では途中、飼い主さんが休憩を入れて水を飲ませてあげましょう。
夏に長距離・長時間での犬のお散歩に行くとき、お散歩の前に、犬に水分補給はもちろん、持ち物としてペットボトルや水筒などに水を入れて持っていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?犬と行く夏のお散歩には暑くて私たち人間も辛いですが、犬たちも辛いのです。犬の目線に立って夏を乗り切るための対策を考えていきたいですね。
今年の夏も多くの犬が健康で、お散歩のとき快適に過ごせますように!