犬のしつけ
しつけとは?
「しつけ」と聞くと、犬に言うことをきかせる為に厳しく教えることと捉えている方もいらっしゃいますが、そうではありません。
例えば、環境や育ちが異なる人間同士が結婚生活を始めるにあたり夫婦の間でより暮らしやすくする為にすりあせてオリジナルのルールを決めると思います。犬のしつけは、それが夫婦ではなく飼い主と犬という関係性に置き換えたものです。
本能が違い、個性が違う者同士が一緒に暮らす中で、ストレスが少なくより豊かになる為のルールを決め教える事が「しつけ」です。
基本的に必要になるしつけ
- 座れ
- 臥せ
- 休め(臥せから脚を崩した格好)
- 待て
- 来い
- あとへ(つけ)
上記6つのしつけが毎日の生活を共有する上で必要な項目です。
遊びの延長線上にしつけがあると認識するとそれぞれの項目を犬は楽しみながら学習します。しつけをうまく進めるためには、たくさん犬を褒めることです。学習しようという意欲を大切にしましょう。また、しつけを終わる時は必ず成功して終わりましょう。
しつけを始める時期ですが、犬を迎えてから1ヶ月くらいして信頼関係が出来たら始めましょう。基本的なしつけはやんちゃになる1歳になるまでに身に付けておきたいですね。
トレーニング
しつけが遊びの延長線上と書きましたが、トレーニングはしつけの延長線上にあるものです。教える側が知識を身に付け取り組む必要があります。基本的しつけの6つを習得した後に取り組みたいトレーニングは2つです。
リーダーウォーク
愛犬の行きたい方向に引っ張られながら散歩するなんていうことがないように、飼い主主導で歩くリーダーウォークをマスターしましょう。
飼い主の左側に犬が来るようにし、飼い主の足と愛犬の前脚が平行線にくるように常に立ち位置を意識します。歩き出しますという合図の意味で「あとへ」と言って歩き出します。
犬がよそ見したり、好き勝手な方向に向かおうとしたら、再度「あとへ」と言って飼い主に集中させます。指示の声を聞いたら小さく当たっているよという意味を込めて小さく褒めます。大きく褒めると犬が興奮して立ち位置が変わってしまうので注意です。
集中力がない性格の子の場合は「あとへ」と言いながらリードを少しだけ引いて合図をプラスします。少し引いて反動が伝わるようにすることが重要なので、ギューギューと引っ張らないように気を付けましょう。
ハウス
ケージやサークルを用意し、犬の居場所を作りましょう。その場所にいる間はおとなしく自分の時間を過ごすことを学習させます。
ハウスは犬を閉じ込めておくという概念ではなく、留守番時、来客時、食事の時間など、犬と人間がお互いに安心して便利に暮らせるようになります。
ハウスと言って犬をケージに誘導して入ったらすぐにまたケージから出します。最初はハウスに入ってもすぐに外に出られる、ハウスに入ったら褒められるといったゲーム感覚でトレーニングを始めると良いでしょう。
まとめ
遊びの延長にしつけがあり、しつけの延長線上にトレーニングがあるという認識で取り組むと良いでしょう。犬を言うことをきかせるという上から押し付けると楽しくなくなってしまいます。しつけもトレーニングも犬は楽しみながら学ぶことで効果が早くでるので意識しながらたくさん褒めましょう。