犬に関する古い考え方①:外飼い
今日ではあまり見かけなくなってきましたが、庭などに犬小屋があり、そこで犬を飼うことがあります。外飼いは、蚊に刺される回数が増えることによって、フィラリア症になるリスクも格段に増します。
また、真夏や真冬は外気温に晒されるので過酷な環境で生活することになり、熱中症や気温による障害がでてきます。今の時代は、犬は家族の一員として室内で一緒に暮らすことが安全で安心です。
犬に関する古い考え方②:マズルコントロール
マズルコントロールは、犬の鼻~口の部分を手で掴んで、イケナイことを教えるといったしつけの方法です。犬の鼻~口にかけての部分は、とても敏感なので、その部分を掴まれて怒られるということはとても恐怖でストレスになります。
このようなしつけ方法をすると、犬が飼い主さんのことを嫌いになってしまったり、マズルを掴もうとすると噛まれてしまったり、最悪飼い主さんが怪我をする恐れもあります。普通に「ダメ」と言葉と表情で伝えれば十分ですので、マズルコントロールは必要ないでしょう。
犬に関する古い考え方③:ケージに長時間入れる
狭いところが犬は好きだ、というもっともらしい理由でケージに閉じ込める飼い主さんもまだまだいますが、その好みは犬の個性によります。広い所でのびのび過すのが好きな子もいますし、狭いクレートのようなところが落ち着く子もいます。また、排泄する場所と寝床は遠く離れた所に決めるのが犬の習性ですので、ケージの中にトイレと寝床があることを犬は嫌がり、それだけでもストレスとなります。
また、動物愛護先進国である欧米では、犬は室内を自由に移動でき、自分のお気に入りの場所で休んだりできるように飼育することが主流となっています。ペットは人間の「所有物」ではなく、友達や家族であるという意識が人々の意識や法律に現れてて、当たり前となっているところが素晴らしいですよね。
ですので、どうしても日常的にケージを使いたい場合(子犬時のトレーニングや、やむ終えず短時間の使用する場合はOK)は、ケージやクレートを開けっぱなしにして、好きなときに出入り出来るようにしておいてあげればストレスも少ないです。愛犬の好みをよく考えて、対応してあげてくださいね。
犬に関する古い考え方④:アルファシンドローム(権威症候群)
アルファシンドロームとは、犬が、家族の中で自分が1番偉く、リーダーだと勘違いしている状態のことを指します。自分以外の家族は下の順位で、自分の言うことを聞かなければ攻撃する・・・というようなことが言われていた時代がありました。しかし、これは間違っているそうで、近年行われた、犬の生態研究の結果では、犬は群れの中で順位はつけないと言われています。
ですので、犬が飼い主さんの言うことを聞かないというこは単なる「ワガママ」であると言えます。しかし、このワガママは犬のキモチを考えずにこちらの思い通りにしようとするから発生するものが多く、犬のキモチを尊重したタイミングで犬に対してこちらの要望を伝えれば、すんなり聞いてくれます。愛犬のワガママでお困りの方は、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬に関する正しい情報は日々更新されています。古い考え方を鵜呑みにせず、自分で考えて納得できる情報を取り入れましょう!