犬は常につま先で立っている?意外と知らない犬の足の構造

犬は常につま先で立っている?意外と知らない犬の足の構造

私たち人間の足の構造と犬の足の構造を同じように考えてしまいがちですが、実は犬の足の構造と人間の足の構造は異なります。それは普段の日常生活の時点で見ることができるのですが、犬の足の構造を理解していないと気付くことができません。そこで、今回は意外と知らない犬の足の構造から驚くべき真実についてお話しますので、これまで知らなかった犬の足について是非覚えていってください。

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犬の足と人間の足の違い

繋ぐ犬の手と人間の手

犬の足と人間の足の違いは?と聞かれたとき、まず最初に思い付くのは形状や歩き方だと思います。犬の足の形はグーのような丸い形をしていて、歩き方も2足歩行ではなく4足歩行ですよね。

しかし、そうした見た目の違いだけではなく人間とは全く違った機能や動きがあるため、まずはそちらをご紹介します。

肉球がある

犬の足裏にはぷにぷにした肉球があります。柔らかくて触ると気持ちがいい肉球ですが、この肉球には歩行の際の衝撃を受け止めるクッションの役割と汗をかく役割を持っています。

また、犬が汗をかく場所は肉球のみとなっているため、暑いときや興奮したとき肉球が湿っているのはこのためです。

鍵爪になっている

犬の爪は前方にカーブした鍵爪です。犬はもともと野生の頃は山に住んでいたため、急な斜面や崖などを登るときや素早く移動するときのためのスパイクの役割を担っています。

動きがほぼ前後のみ

人間は腕も足も前後左右自由に動かすことができますが、犬は前後の動きしかできず左右の動きに対してはほぼできません。全く動かないわけではないのですが、少し上に上げる程度しか動かないため無理に動かすのは禁物です。

犬には鎖骨がない

草原にいる柴犬

犬の足は前後のみで左右にはほぼ動かせないとお話ししましたが、なぜ左右の動きが得意ではないのかその秘密は骨格にあります。例えば、犬の前足で言うところの人間の腕の骨には鎖骨があるため、腕をほぼ自由な方向に動かすことが可能です。

しかし、犬には鎖骨がなく腕の骨が胸と直接繋がっているような構造なため、結果として可動域が狭く左右の動きが得意ではなくなっているのです。

そのため、無理に足を横に開こうとすると犬は痛みを感じ、最悪の場合足を痛めてしまいかねないので、犬の足を開いたり持ち上げたりする際には注意しましょう。

犬は常につま先で立っている

段差に立つ犬

犬の足は可動域が狭いだけではなく、実は常につま先立ちで生活をしています。驚くかもしれませんがよく犬の足の作りを思い出してみてください。

まず、犬には親指である狼爪がありますよね。その狼爪は地面に付くことなく常に浮いた場所にあり、手首に当たるところに手根球という肉球があります。

この状態を人間が真似をすると必然的につま先立ちの状態になるのが分かり、さらに前足の肘だと思われている場所や後ろ足のくの字になっている場所はかかとであることを意味します。

そして、このようにつま先立ちで歩く歩き方を指行性と言い、その文字通り指をメインに使って歩いているのです。

だからこそ、力強く走ったり歩くときに不安定にならないよう爪は鍵爪になっていたり、弾力のある肉球でダメージを分散していると考えることができます。

まとめ

横向きで立つシェパード

犬の足の構造を始めとして、立っている状態がまさかつま先立ちだと言うことに驚いた人は多いのではないでしょうか。一見すると足の裏全体をしっかり地につけて歩いているため、四足歩行と言うだけであとは人間と変わらないと思ってしまいますよね。

しかし、こうしてひとつひとつ足の構造を見ていくと決して人間と同じではなく、つま先立ちでも力強く活動するための工夫がぎゅっとつまっていることがわかります。

つい人間と同じようにいろんなことを考えがちですが、違いを知ることで見方も変わりますし、扱う際にも細やかな注意を払うことができるため、ぜひ一緒に生活をするうえで覚えておくといいでしょう。

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