イタリアングレーハウンドとは?
イタリアングレーハウンドとは、名前の通りイタリアで生まれた犬種です。サイトハウンド犬種の中では最も小さいサイズの犬種として認定されており、一般的には小型犬に属します。しかし体高は約35cmと高く、足が長く上品な外見をしています。
性格は非常に穏やかで優しい性格をしています。しかし、ナイーヴな一面を持っており、デリケートな心の持ち主としても知られているため、ストレスを溜めすぎないよう飼い主が見ていてあげる事が大切です。
他の犬種に比べると被毛が薄く、短毛であることが特徴的です。とても細身の犬種ですので、ハーネスやリードなどはしっかりと首回り、胴回りにサイズを合わせなければ、スポッと抜けてしまう恐れもあります。
気候に適応した管理が重要
先ほど他の犬種に比べると被毛が薄く短毛であるという特徴が挙げられました。さらに非常に細身であるという特徴も併せ持っているため、他の犬に比べて気温の変化に敏感になりやすい犬種でもあります。
冬は寒さが厳しくなるため、しっかり防寒対策をしなければ常にぶるぶると震えている状態になってしまいますし、夏も直射日光に当たらないよう対策をしなければ、皮膚にダメージを与えてしまったり、体温調整ができなくなってしまうことがあります。
基本的に高温多湿、冬は寒くなる温暖差の激しい日本では適していないとされており、寒さの厳しいシーズンや暑さの厳しいシーズンは屋内で過ごすことの方が多くなってしまいます。
なぜイタグレに服を着せるべきなのか
イタグレと呼ばれるイタリアングレーハウンドは、どのような犬種であるかを簡単にですがご紹介して参りました。ここからは本題である「イタグレはなぜ服を着るべきなのか」について3つのポイントをお話ししていきます。
1.寒さに弱いため防寒対策
まず被毛が薄く短毛であるという理由から、イタグレは非常に寒さに弱い犬種です。他の犬と比べて、寒気がダイレクトに伝わってしまうため、体感温度が非常に低くなっているのです。
中にはまだ冬にも入っていない段階で、少し肌寒いかなという気温であっても、ブランケットに潜り込んでしまったり、ぶるぶると震え始める子も珍しくありません。
このように非常に寒がりな犬種ですし、寒さもダイレクトに伝わってしまうという理由から、冬の散歩には防寒対策の1つとして必ず服を着せなければならないのです。また部屋の中であっても寒さを感じていることが多いので、家の中でも服を着せておく必要があります。
2.夏は直射日光から肌を守る
「冬は防寒対策のために服を着せるけれど、夏は服を着なくてもいいんじゃないの?」と思う方も多いでしょう。ほとんどの犬種は夏は暑いため、服を着せることは滅多にありません。しかし非常に短毛なイタグレの場合、事情が少し違います。
短毛・細身という特徴から、直射日光には非常に弱い犬種でもあります。そのため直射日光に当たってしまうと、守るべき被毛が少ないので、脱水症状や熱中症に陥ってしまうリスクが高まるのです。
夏の場合、直射日光を避けるという理由で洋服を着せるため、冬とは違い、涼しい素材の洋服を着せてあげる事が大切です。水に濡らした服を着せてあげるというのも熱中症予防には最適ですよ!
3.怪我をしやすいため怪我防止に
ほとんどの犬は体毛が他の犬の爪や草などから皮膚を守ってくれるため、少しのことでは怪我をしないようになっています。しかし、イタグレの場合は被毛が非常に短い上に細身ですので、怪我をしやすい傾向にあります。
特に他の犬と楽しくじゃれ合っているだけでも、他の犬の爪が引っかかり怪我をしてしまう恐れがあります。これらを防ぐためにも、服を着せることによって布で刺激からカバーをすることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「服は犬にとって邪魔」と言われることもありますが、防寒対策にはもちろん、イタグレの場合は直射日光予防や怪我防止の役割も果たします。ぜひイタグレを飼っているご家庭は、何着か機能性の良い洋服を用意しておきましょう。