デリケートな心を持つ犬の特徴
ちょっとした物音に怯えてしまったり、家の中に新しい家具や雑貨が入ることで、過剰な反応をしてしまう犬はデリケートな心を持っている犬と言えます。では、このデリケートな犬は行動にどのような特徴を持っているのでしょうか。
1.嫌な思いをした場所を執拗に嫌がる
散歩時など、以前、愛犬に何か嫌な思い出がある場所をいつまで経っても執拗に嫌がるような素振りを見せる場合は、少々臆病な性質の強いデリケートな心を持った犬かもしれません。
例えば、過去に他の犬に激しく吠えられてしまった場所や小型犬の場合は排水溝の溝などに足が入ってしまったなど、犬にとっては恐ろしい出来事が合った場所が対象になりやすいです。
非常にデリケートな犬ですと、強い風が吹いた、水たまりに入ってしまったなど、「そんなことで?」と思うような出来事がトラウマになってしまっていることもあります。このような場所に時間が経っても近づこうとしない場合は、デリケートな犬の可能性が高いです。
2.敵視した物に対して攻撃的な姿勢をとる
自分に危害を加えると認識したものに対しては、臆病な犬であればあるほど「自分の身を守らなくてはいけない」と強く感じるため、攻撃的な姿勢をとるようになることがあります。
一見、攻撃的な態度をとることに関して、「この子は積極的な性格だ」などと勘違いされることがありますが、何かに対して怯えたことが原因で攻撃的になった場合には、非常に臆病で警戒心の強い性格と言えるでしょう。
この対象になるのは人間や犬はもちろん、物も含まれます。例えば、近年人気の掃除機「ルンバ」は物ですが、動くために犬から見ると「なんだこれは?」と未知の物体と認識されます。
3.水や風などに恐怖心・嫌悪感を示す
そしてデリケートな犬は水や風を嫌う傾向が強いです。散歩が大好きな犬であっても雨が降っていることがわかった途端、家から一歩も出ようとしなかったり、あるいは風が強い日はいつもより積極的に歩かないなどの変化が見られます。
中には雨の音が聞こえると、いつもは散歩の時間になるとねだってくる犬がまったく散歩に行こうと誘ってこないなど、飼い主さんによっては違いに気付く方も多いでしょう。
また散歩をしている途中に強い風が吹くと、その風に怯えてしまい、しゃがみ込んでしまって動かない…という状態になる子も多いです。このような行動が多く見られる場合には、デリケートな心を持つ犬である可能性が高いです。
4.トイレが汚れていると絶対にそこでトイレをしない
自分のトイレが汚れている時は、トイレをしたくてもしないで素通りするという子も神経質な一面を持っている可能性が高いです。これは自分のおしっこを踏みたくない、という心理が働いていることが要因となっています。
中には「この状態ではトイレからおしっこが外れてしまう」と考え、飼い主さんに叱られてしまうかもという思いからトイレをしないという利口な子もいます。もしも他の場所で粗相をしてしまっている場合は、自分の足が汚れることを気にしての行動かもしれません。
どのように付き合うべき?
では、このように神経質、臆病、警戒心が強いなどのデリケートな心を持っている犬の場合、どのように付き合っていくべきなのでしょうか。まず、叱る時は感情的に怒鳴らないということがポイントです。
感情的に怒鳴ってしまうと、「怒鳴られた」という事実に注意がいってしまい、「怖い」といった感情だけが働くようになってしまうからです。叱る時は低く落ち着いた声で「ダメ」と一言伝えましょう。
また風や水などの苦手な物には少しずつ慣らせていくことが大切です。絶対に避けられるようなものではないため、いつかは慣れてもらわなくてはいけません。しかし、この時に無理矢理雨の中に連れて行くのは止めましょう。
最初はドアのところで少し見ているだけでも良いのです。そこから愛犬のペースで少しずつ慣れていけるよう、飼い主側が合わせてあげることが大切です。
このようにデリケートな犬の場合、その犬のペースをしっかり理解してあげることが大切です。しつけに関してもできないことを怒鳴るのではなく、できたことを大げさに褒めてあげる方法をとってあげることで伸びる傾向が強いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このようにデリケートな犬には様々な特徴があります。自分の愛犬は当てはまる特徴がないかどうかを今一度観察し、当てはまるようであれば、愛犬のペースをしっかりと理解してあげるよう心がけましょう。