犬との遊びはルールが大切
犬と遊ぶことは非常に楽しいコミュニケーションツールになることはもちろん、しつけにも効果的に取り入れることができるものです。ボールを投げてもらったり引っ張りっこをしたりすることが最高のごほうびになる場合もありますし、そういった中で「ちょうだい」「持って来て」などの指示に従うよう教えることもできます。
楽しく便利な遊びの中で大切なのは、やはり「ルール」です。好き勝手遊ばせているだけではせっかくの遊びの魅力や有効性が半減してしまいます。
遊びの基本ルール①始まりと終わりは飼い主が決める
「ねえねえ、遊ぼう♪」とおもちゃを持って来てくれる姿はかわいいですが、そこですぐに「はいはい、遊ぼうか!」と応じてばかりいては、飼い主は自分の言うことを聞いてくれる、飼い主の行動をコントロールできると勘違いしてしまうことも。遊びを始めたり終わりにするタイミングはできるだけ飼い主が決めるようにしましょう。
遊びの基本ルール②飽きる前にやめる
犬がまだまだ遊びたい!という気持ちを持っているうちに遊びを終わりにするというのも、飼い主に対する集中力や物事に対する意欲を高めるためにおすすめのポイントです。特にしつけやトレーニングに遊びを利用する時にはモチベーションを上げるこのルールはぜひ守ってくださいね。
遊びの基本ルール③おもちゃは出しっぱなしにしない
遊びの始まりと終わりを決めることにもつながりますが、一部のおもちゃを除き、基本的におもちゃは部屋やケージ内に出しっぱなしにせず飼い主が管理するようにしましょう。与えっぱなしにしていいおもちゃと飼い主が管理して使うときだけ出すおもちゃについては以下で詳しく説明したいと思います。
犬のおもちゃの使い分け<ひとりで遊ぶ>
部屋や愛犬にスペースに出しっぱなしにしていてもいいひとり遊び用のおもちゃの特徴は次の通りです。
- 飲み込むことができない大きさ
- 簡単にちぎれたり中身が出ないもの
- とびきり大好きなNo,1おもちゃではないこと
留守番時や目を離しているときでも安全に遊ぶことができるよう、丈夫で誤飲の恐れがないものであることが大切です。例えばコングやバスターキューブ、デンタル系おもちゃ、ガリレオボーンなど噛むことでストレス発散をしたりするためのおもちゃが最適です。
また特に大好きなおもちゃは「出し惜しみ」をすることでさらにその価値を高めたいので、出しっぱなしでいつでも遊べるようにすることはせず飼い主が管理してコントロールしましょう。
犬のおもちゃの使い分け<一緒に遊ぶ>
愛犬と飼い主によるしつけやトレーニング、コミュニケーションにとって大切なのは、どちらかというとこちらのタイプのおもちゃですね。
- 飼い主と引っ張りっこができるもの(ロープやぬいぐるみ、使い古しの靴下など)
- 飼い主の手から離れるボール類
大きく分けてこれら2タイプのおもちゃが遊びのツールとなりますが、まずは飼い主の手から離れない引っ張りっこができるおもちゃで遊ぶようにして「ちょうだい」や「持って来て」を覚えさせるようにしましょう。持って逃げてしまったり、抱え込んで離さないという経験をくり返すとくせになってしまうので、まずはおもちゃを共有しながら楽しむことを覚えさせましょう。
まとめ
たかだか遊びにルールなんて面倒くさい…と思われる方もきっといると思います。しかし、犬にとって遊びというのは人間が思う以上にとても大きな存在です。人間のように色々な趣味や仕事、勉強などがあるわけでもなく比較的単調になりがちな毎日の中で、頭を使って本能を呼び覚ましたり活発に動いたりすることのできる遊びというのはとても刺激的で魅惑的なもの。そんな遊びを提供してくれる飼い主を犬は大好きになりますし、注目すべき存在として強く認識するでしょう。
多少なりともしつけやトレーニングをしようと考えているならば、遊びのルールやおもちゃの管理を一度見直してみてはいかがでしょうか?きっと愛犬との生活に変化があらわれると思いますよ!