シャイな犬と上手く付き合うための秘訣
人間にも1人1人個性があるように、犬にも1頭1頭の個性や性格があります。社交性の高い犬もいれば、甘えんぼうな性質が強い犬もいますし、中には非常に臆病でシャイな性格の子もいます。このシャイな性格の犬はすぐに心を開いてくれない傾向が強いですが、シャイな犬と上手く付き合うためにはどのようなポイントを押さえておくべきなのでしょうか。
長期戦は覚悟で
まずシャイな性格の犬と付き合うためには、長期戦を覚悟しなければいけません。社交性の高い子や甘えんぼうな子の場合、自分から興味を持ち近付いてきてくれることや、「遊んで~」と寄ってきてくれることが多いです。
しかし、シャイな子の場合、すぐに初対面の人と仲良くなるということはできません。少しずつ飼い主側から距離を詰めていき、仲良くなる努力をしなければいけないと考えておきましょう。
また、距離を詰める際もいきなり抱っこをしてしまったり、強く撫でてしまうと怯えてしまう可能性があります。しっかり様子を見ながら対応していくようにしてください。
不安要素を把握して排除する
シャイな子の多くは臆病な性格も持ち合わせています。そのため、他の犬はそこまで怯えないようなことであっても、シャイな犬はビクビクと怯え、大きな不安を抱えてしまうことがあります。
例えば、新しい家具を購入した場合、見慣れない大きな物が家の中に入ってきたというだけで、近寄らなくなってしまったり、あるいは警戒心を剥き出しにする事があります。
ここで「何に対して不安を感じているのか」を理解し、その場から排除したり、あるいは慣れさせるために様々な工夫をすることで、愛犬の不安を排除してあげる事もできますし、「頼りになる飼い主」として認識してもらえる可能性も出てくるでしょう。
愛犬専用のスペースを作ってあげる
皆さんは愛犬専用のスペースをしっかり確保していますか?最も多い愛犬専用スペースの例として、サークルやケージなどが挙げられます。また犬用ベッドを愛犬専用のスペースとして提供している飼い主さんも多いでしょう。
シャイな犬の場合、他の犬よりも1人でいる時間を確保したいという思いが強いため、愛犬専用スペースを作ってあげることは非常に重要です。
1人でゆっくりしたい時に、愛犬が自由に寛げるような環境を作ってあげることで、なるべく早く環境に慣れてもらえるように工夫しましょう。
愛犬のペースを理解してあげる
すべての犬において言えることですが、愛犬のペースを理解してあげるということは大切です。散歩1つであっても歩くのが大好きで早歩きをする子もいれば、ゆっくりと散歩を楽しみたいという子も多いです。
性格によっては毎回愛犬にペースを合わせてしまうとわがままに拍車がかかってしまうこともあります。しかし、シャイな犬の場合、無理に速く歩かせてしまうなどペースを変えてしまうとその後、それに対して苦手意識を強く持ってしまうことがあります。
なるべくシャイな性格の子の場合、その子のペースを理解した上で、できる限り合わせてあげるようにすると不要なストレスを与えずに済むでしょう。
無理に他の人や犬と関わらせない
犬同士、あるいは他の人と愛犬を触れ合わせるということは、社交性を高める上でも非常に重要です。始めはシャイな子であってもなるべく散歩の途中に近寄らせ、いろいろな犬と触れ合わせるのも良いでしょう。
しかし、意地でも他の犬と関わることを嫌がったり、あるいは逃げるように飼い主の後ろに隠れてしまう場合には、無理に他の人や犬と関わらせる必要はありません。
先ほども話に出たように、犬にもそれぞれペースがあります。一気に距離を詰める子もいれば、少しずつ慣れていく子もいますので、愛犬の様子を見ながら触れ合わせるようにしましょう。
シャイな犬と仲良くなるために
シャイな犬と付き合うポイントを理解した上で、シャイな犬と仲良くなるためにはどのような方法があるかを考えていきましょう。
まず最も重要な点はしっかり理解してあげるということです。これは大前提ですが、その子のペースや性格、好きなことや嫌いなことをしっかり理解し、それに合わせた対応をしてあげる事で「飼い主さんは頼りになる」という認識から仲良くなれることが多いです。
そして他の犬に比べると警戒心が強いため、臆病であったり攻撃的である面を持つこともしっかり理解してあげなければいけません。
少し唸られたからといって、すごい剣幕で怒鳴るのではなく、落ち着いた口調で「ダメ」と叱った上で、なぜ唸ってしまったのかを理解してあげる努力をしましょう。もしかすると何かに怯えていたのかもしれません。
他の犬に比べると怯えることや警戒心を強く持つことが多いため、ところどころ大変な箇所が出てくると思います。しかし、逸れもその子の個性だと割り切り付き合っていくことが、仲良くなるための方法と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。臆病で内向的な性格を持つシャイな犬は、信頼関係を築けば飼い主に対して愛情深くなる傾向も強いです。ぜひ1つの可愛らしい個性と許容し、仲良くなるために飼い主も努力をしていきましょう。