犬がソファーを破壊するわけ
愛犬がソファーを噛んでボロボロに!なんてことはよく耳にしますよね?
でもソファーに限らず、物を噛む事は犬にとって習性であり当たり前の事なのです。
犬は人間のように器用に手を使うことができないので、口に物を入れることで対象を知ろうとします。
また幼犬の頃は、歯の生え変わりのせいで、かゆくて物を噛む歯牙脱換期における生理的な噛みグセであり、その頃は噛む力もまだそんなに強くないので、そこまで大きな問題にはならくても、その癖が成犬になってもつづくと、遊びの延長としての噛みグセ、攻撃性による噛みグセ、怒りによる噛みグセ、本能的衝動による噛みグセ、縄張り意識による噛みグセ、恐怖による噛みグセ、過剰な興奮による噛みグセにつながります。また、ストレス発散や、飼い主へのあてつけの場合もあります。かまってほしいアピールです。
愛犬がなぜ物を噛んでいるのかを見極めて、対策を考えていきましょう。
愛犬からソファーを守る方法
まずは幼犬の頃から、『噛んだらいけない』という事を教えるのが大切です。しつけに大切なことは、ご褒美と罰のタイミングを間違えないことと、家族全員が一貫性をもたせることです。そして、単に強くしかるだけでは理解できない犬もいます。それは怒られているのか、かまってくれているのか分からないからです。
ではここで、噛みグセを直すしつけ方法を、いくつかご紹介します。
苦痛を与える罰ではなく、驚かせるという方法
例えば、袋に空き缶を入れて大きな音をたてて驚かすという聴覚的な方法。
布を被せるという視覚的な方法があります。びっくりして、途端に噛むのを中断するでしょう。
嫌がる犬であれば、これを繰り返す事によって、噛んだら嫌な事がおこると認識します。
ダメ!とはっきり叫び、その場を立ち去る
噛んでいるとこを見つけたら、「ダメ!」と叫び、即座にその場を立ち去ってください。
「ダメ!」にびっくりしてに途端に口元が緩むでしょう。これを繰り返すことによって、噛むと放っていかれると学習していくのです。だんだんとタイミングをつかんだら、最終的には噛む前に、その動作を見せた瞬間にダメ!と叫び、その場を立ち去ります。中途半端な無視や、変に騒いだりすると逆に犬を喜ばせてしまい逆効果なので、注意してください。
愛犬との時間をつくる
飼い主にかまってほしいのにかまってくれないと、それもストレスの原因になります。
そしてあてつけで破壊してしまうこともあります。
愛犬のためにちゃんと時間をつくってあげましょう。
寂しがりやで甘えん坊な犬は多いと思います。特に1日のほとんどを一緒に暮らす、室内犬には多いでしょう。
「忙しくてかまってあげられない!」
それは言い訳だと、私は思います。
犬も大切な家族の一員です。例えば自分の子供が寂しそうにしているのを放っておけますか?
わんちゃんだって同じなんです。
しかし、ここで注意したいのは、かまってほしいアピールをするからといってすぐにかまってあげてはいけません。
上記で説明したように、要求でじゃれ噛みをしてきたときは一度「だめ!」と注意をしてから、無視してみてください。
すぐにかまってしまうと、なんでもきいてくれる、自分のが上なんだと思い込んでしまいます。
また、遊んであげるときには犬用のおもちゃや、噛んでいいものを使って遊んであげて、こういった物に執着心を付け、いたずら心を忘れさせるのです。
身体をひっくりかえす
これは、母犬がする動作です。悪いことをしたときに腹を見せるようにひっくりかえし、「ウー」などと唸るようにしかります。
また、痛いくらにつねるのは兄弟犬の動作といわれていますが、あまりにもつねる回数が多いと虐待になりますので、あまりオススメできません。
その他、ペット用品コーナーの中には、噛みグセ用のスプレーも売っています。噛んだら苦いとか、嫌いな匂いで噛まないようにする方法です。しかしそれがかえって、犬へのストレスになる場合もあるので注意が必要です。
外科手術において、犬歯切断という方法もあるようですが、これは避けたい解決方法です。これは名前のとおりキバを切断します。しかし、キバがなくなったことに安心し、しつけをサボってしまうことが多く見られるため、根本的な解決方法にはなりません。
しつけ方法は、犬の性格にもよりますので、愛犬に合った解決策をみつけ、愛犬のためにもなおしてあげましょう。
まとめ
噛みグセをつけないことは最も大切なしつけであるといえます。物に限らず、人に怪我をさせてしまうといけないからです。飼い主を噛まないからといって、人を噛まないとはかぎりません。
しつけをする際は、犬にとって怒られているのか、かまってくれているのかの区別をしっかりわからせることが大切です。しかるだけでなく、無視することも必要です。可哀想だと感じるときもあるかと思いますが、しつけをしないほうが可哀想だということを頭にいれて、飼い主がしっかりしましょう。
しつけは愛情と根気です。甘やかしすぎて後々後悔しないように、自分のため、愛犬のためにも愛情のあるしつけをしてあげましょう。
ユーザーのコメント
30代 女性 チョコ
40代 女性 Connie
女性 ゴン吉
子犬の時期の歯が痒いのは仕方がないです。噛むことに特化したおもちゃを与えたり、ロープ状のもので遊びながら生え変わりを手助けしてあげることで解消すると思います。ストレスも同時に解消されて一石二鳥です。
ただ、噛み癖は解消されたのですが、その代わり床の端などを掘り掘りするクセは治せませんでした。ひとつの行動ができなくなると別の行動に移る可能性もあります。
物音を立てて驚かせる方法は、噛み癖だけではなく無駄吠えにも効果があります。空のペットボトルは音も響きやすいのでおススメです。
声をあげる方法は、効く犬と全く効かない犬がいます。言われたことで、さらに荒し始まってしまう子もいるので、性格をみながらの方がいいと思います。
荒療治ですが、うちでは噛まれた手をそのまま犬の口に押し込みながら、きつくダメ!!と怒ることも効果がありました。ただとても痛いので、この方法は子犬のうちだけに留めた方がいいです。
40代 男性 じゅん