犬の無駄吠え防止の首輪の仕組み
防止首輪とは、犬の無駄吠えを止めさせる為に作られた首輪の事を言います。そして犬が吠えた途端に喉の振動や吠え声を感知して、人工的に感電させるようになっているんです。もちろん各メーカーさんが安全性を考えて作成されてはいるのですが、私は使用経験はありません。
私が防止首輪を選ぶ選択肢がなかった理由
今でこそ大人しい淑女となってくれている我が家の愛犬プシュケですが、1歳を迎えるまでは本当によく吠える犬でした。朝起きたらワンワン!構ってほしくてワンワン!
夜中もワンワン!と、いくらペット可のマンションとはいえ近所からクレームが来なかったのが奇跡なくらいでした。なので何とかして吠え癖を治すために躾をしていましたが、あの防止首輪を使用するという選択肢はありませんでした。
痛そうな姿を目の当たりにした事故
実はプシュケが生後4ヶ月くらいの時に電気コードを食い破ってしましまい、感電してしまった現場を見てしまった事があったのですが、怪我は無かったものの、電流の痛さと恐怖に悲鳴をあげてブルブル震える姿があまりにも痛々しくて、とても見ていられなかった過去があったんです。なので微弱とはいえ、電流を流すような躾グッズは使いたくはないと思ったんです。
犬の無駄吠え防止首輪の危険性
既にヨーロッパでは危険性が認められていた
防止首輪の使用に関して不安や疑問を持つ方は少なくはないかとは思いますが、やはりペット先進国の多いヨーロッパ圏では「防止首輪は危険である」という宣言をしているんです。
オランダ中部にあるユトレヒト大学とワーゲニンゲン大学の動物科学の研究員が2匹のガード犬を使い、躾けの為に行うトレーニングの中で1匹は防止首輪を使用して、もう片方は防止首輪を使用しない状態で行い、各ガード犬の身体に起こる影響を研究しました。
予想以上の強いストレスを与えていた
その結果、防止首輪を装着してトレーニングを受けた犬は装着していない子よりも激しいストレス感じやすくなってしまいました。更にはトレーナーとは、電気ショックを使用する事によってしか関係が成り立たたなくなってしまったのだそうです。
その他の症状は?
上記の研究以外にも、防止首輪を使用した犬からはこんな症状が出てしまった子もいました。
※あくまでも一例ですし、また使用しても何の症状も出ない子もいますので参考としてご覧下さい!
精神不安定に陥る
電気ショックを受け続ける事で、落ち着きが無くなったり自分の前足を噛んだり、尻尾を追い掛けてクルクル回ったりというような不安定な状態になってしまいました。
脱毛する
電気ショックのストレスで被毛が抜け落ちてしまう子もいました。
神経過敏になる
ショックをいつ与えられるか分からなく、動作の一つ一つを気にしながら行動をするので他の犬よりも神経質になってしまいました。
ドイツでは禁止令が出ている
世界有数の愛犬大国であるドイツでは、既にこのような動物保護法が作られていました。
「直接の電気ショックを用いて動物本来の行動とくに体の動きを著しく制限したりあるいは望ましい行動を強制すること及びその際に動物へ傷み・苦悩・傷害を加える事を禁止する」
そしてこの法律が成立した後に防止首輪を使用した男性が法律違反を犯したとして実際に逮捕されているんです。
防止首輪を使わずに犬の無駄吠えをしつける方法
では防止首輪のように愛犬の体を痛めつけない無駄吠えをしつける方法はあるのでしょうか?
吠える理由を見分ける事から始める
犬の無駄吠えは主に「要求」「警戒」「喜び」に分かれています。なので飼い主さんは愛犬が吠えている時がどのような状況にあるかを把握し、正しい対応していきましょう。
要求による無駄吠え
オヤツやおねだりや遊びを要求して吠えている時は、吠えるのをやめさせようと要求に応えるのではなく、反対に無視をします。そして吠えるのを止めて大人しくなったら応えてあげます。
警戒による無駄吠え
警戒で吼える理由で一番多いのは“チャイム音”に対するものです。これはチャイムが鳴るイコールお客さん(犬にとっては知らない人)が自分のテリトリーに入ってくると思っているからなのだそうです。
これを止めさせる為には、飼い主さん家族が日常的にチャイムを慣らすようにしましょう。すると次第に犬はチャイムのイメージが変わって行くので、自然と警戒も解かれていきます。
喜びによる無駄吠え
実は喜びにより吠える場合は運動不足が原因なんです。その有り余るエネルギーが喜びに対する興奮と重なってしまい、結果として嬉しさを感じる度に吠えているそうなので、これを避ける為にも散歩やスポーツ等の運動欲求を満たしてあげる事をお勧めします。
番外編:手作りグッズ
他にも手軽に作れて安全に使用できる無駄吠え躾グッズを紹介します。
用意する物は“ペットボトル”と“ビー玉”の2つだけです。作り方も非常に簡単。空のペットボトルの中にビー玉を入れ、蓋を閉めて(頑丈にしたいなら蓋周りをガムテープで固定しても可)完成です!
これを愛犬が無駄吠えをする際に近くに投げ落として驚かせる方法で、いわゆる天罰を下すやり方です。ただしくれぐれも犬に当てたりしない、また心臓等に疾患がある子には使用しないようにして下さいね!
まとめ
犬の無駄吠えを躾ける為に使用する防止首輪は、時として犬に電気ショックを与えてしまうので、恐怖やストレスを感じやすくさせてしまうという問題点があり、ドイツでは既に使用を禁止する法律が作られているんです。
飼い主さんや犬にも事情があるので使用を否定するつもりはありませんが、まずは体罰を与えない無駄吠えの躾けを試みてから使うかどうかを考えてみてはいかがでしょうか?
ユーザーのコメント
10代 女性 のんのん
30代 女性 ミニー
20代 女性 芽衣子
20代 女性 koz
電気ショック型の無駄吠え防止首輪というものがある、ということを初めて知り大変ショックを受けています。痛みを与えることで躾をしたり、行動を制御すること自体、あってはならないことだと思っています。犬が吠えたりするのは、本来自然なことです。それを「無駄」吠えとしていることが、そもそも人間の都合に過ぎません。辛抱強くコミュニケーションを取りながら躾をしていくべきです。それを機械による痛みを与えることで矯正するなんて人間の怠慢に過ぎないと思います。
女性 catemilio
40代 女性 匿名
電気ショックか大きな音かの違いだけで「鳴くとビックリする事がなぜか起こる」という関連付けで犬を怯えさせて鳴かない習慣づけをさせる…という意味で、まったく同質ですよね。
どうして「犬が吠えるのは何かを訴えている。その内容を探すことで吠えなくさせる」とまでわかっておられるのに、それを放棄して“暴力”に訴えるのか…
電気ショックの痛みは無くても、訴えを聞いてもらえない、力づくで訴えを阻止されることは「心への暴力」ではありませんか?
本当に、がっかりな記事です。
40代 女性 momo
そもそも、何故無駄吠えをするのかという原因をしっかりと探り、飼い主と犬との信頼関係を築きながら対処していかなければと思いました。
女性 かえ
30代 女性 ブルー
50代以上 女性 ベータママ
書き方が極端すぎます。誤った認識を生んでしまうと思います。
電気ショックと書かれていますが実際はショックというより携帯のバイブのような振動なのです、そのショックは携帯のバイブより小さいくらいから段階があり、調節ができるのです。ショックというより振動です。ショックだと言葉が強すぎます。
首輪に携帯がついていてスィッチをいれると振動すると考えれば「可哀想」とはならないと思いますよ。
鎖のチョークカラーよりははるかに犬にとっては優しいものです。
ちゃんとした情報を伝えるべきです。
30代 男性 カブレラ
海外でも禁止している国がで始めているとの事なので、日本でも近い将来前面禁止になると私は思います。動物法改善などの動きもありますし早めに改善されると良いですね。
女性 タルト
かわいそうだな、と思う気持ちと、これで無駄吠えが直るんだったら、という気持ちで揺れましたが、実家へ預けた際に、一番犬に厳しい父親が「犬が吠えるときは、なにか意図があるんだからその方法を絶つな」と大反対されたのを機にやめました。
確かに、吠えないといけないときというのもあるはずですもんね。吠えること全てがだめなわけではありませんし。
今では無駄吠えは、要求吠えはしますが注意すれば我慢します。
女性 ゴン吉
30代 女性 arisa
吠えてはいけないというのは、飼い主の都合です。
どうして吠えているのか原因を探り、無駄に吠えてはいけないということをしっかり教えるのは飼い主の役目だと思います。
苦痛を与えて、強制的に止めさせるということは、飼い主との関係性にも影響が出ますし、犬のストレスに繋がると思います。
犬との暮らしは決して短い時間ではありません。
お互いがいい関係で過ごしていけるようなしつけを行うことが大切だと思います。
10代 女性 くーちゃん
とか書いてる人も多かったんですが、どうしても無理って言う
犬がいるのも忘れないでほしいです。幼い頃からしっかりしつけしようとして、散歩もしっかりと行き、ダメな時はダメ!と言葉でしつけをして頑張っていたんですが、トイレはハミションするし、
無駄吠えも激しいし、噛み癖も治らなくてとにかく大変です。まだ6ヵ月半の犬を飼っている身が言うのもなんなんですが、しょうがないこともあると思います。このサイトに掲載されているように、電気を使ったしつけはやりませんが、音などの方法でしつけする場合もありますし、(実際プロもやってた)仕方ないことだと思います。
犬によって性格も全然違うので、しつけを幼い頃からしてないから〜とか、普通は〜とかで、しつけを軽々しく見ないでほしいです。とにかく電気首輪の危険性がとてもわかったので使わないようにします。
50代以上 女性 匿名
そもそも、レベルが(仮に振動と仮定して)弱、中、強、と有るのも納得いきません。すぐに無駄吠えを止めれば、弱。やめなければ、中、強、と強めていく!!など、想像しただけで恐ろしく思えます。たまたまうまく使用できたとしても、それをボタン一つで操作するなど、まるで(程度は軽いかもしれませんが)その行為自体に胸が痛まないのかが不思議です。
敏腕トップトレナーの方が、これらを使いこなす事が躾です!などと世間に安易に広めて行く事も、どうなんでしょうか。
たまたまうまくいっただけで、現にその様なトレーナーさんに預けたせいで、たまの軽い噛み癖が、犬が帰宅したら家族全員噛まれ、誰も触れない犬になり戻された件も、YouTubeで、ドックレスキュー[ポチパパ]さんが動画にされてます。そちらはポチパパさんが愛を持って最トレーニングされて完治した様ですが、、、。
果たして器具に頼らならければならない事より、まず噛み癖や無駄吠えの原因を探り愛を持って細く長く対処して行くべきではないでしょうか。
うちの9歳のチワポメは何年もかかりましたが噛み癖は治りましたよ。
愛を持って、噛まれたら、「痛いでしよ!」と恐れず、グーの手を口に噛ませていたら、この飼い主には負けた⤵︎と断念しバカらしくなったのか噛まなくなりました。こちらは私のうちの犬に考案したやり方ですが、それぞれの犬種、それぞれのやり方を愛を持って気長に短所は直せば良いのではないでしょうか?
家族なんですから。
高いお金を出して安易な器具を使う様なトレーナーさんに預けたり、怖い思いをさせて、数日で完璧な犬を作り上げるより毎日散歩して、毎日可愛がり、毎日いろんな苦労をして犬と向き合う生活が家族であり幸せなんではないでしょうか、、、。
犬は14年〜18年生きますよね。
では、短所を直すのには有り余る程の年月が有るのですから。