犬が拒食になったら「全身の」レントゲンを撮って!胃腸が原因でないことも!

犬が拒食になったら「全身の」レントゲンを撮って!胃腸が原因でないことも!

愛犬が拒食するようになったら、病院で全身のレントゲンを撮った方がいいです。うちのワンコは胃腸の不調ではなく、肺がんの苦しさが原因で食べないことが発覚しました

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

拒食になったら

レントゲン

愛するワンちゃんが、全くごはんを食べなくなってしまった。

もう何日も食べていない。

毎日減少する体重。

フードを変えても、あげる時間を変えても、場所を変えても、何も変わらず
食べないまま。

時間だけが、いたずらに経過していく。

そんなとき、どんなに飼い主さんがツライのか、よく分かります。

おそらく病院にもかかっていることでしょう。

胃腸の働きをよくするお薬をいただいたりしたかもしれませんね。

嫌がるわんちゃんに、整腸剤や胃薬を飲ませているのに変わらず食べないまま。

「全身の」レントゲンを撮って!

全身のレントゲン

そんな時は、是非かかりつけの先生に、【全身の】レントゲンを撮るようにお願いしてみてください。

あえて、【全身の】の部分を強調しました。

先生は、必要だと思われる箇所のみを撮影しようと言われると思います。

プロの提案に意見するのは勇気が要ることですが、【全身の撮影】をお願いしてください。

私は、愛犬を拒食の結果亡くしました。

何日も食べないようになってしまい、お薬をいただいていましたし、腹部のエコーやレントゲンは撮っていました。

それでも何も改善されず、大学病院にもかかりました。

そこでも同じく、腹部のエコーとレントゲンを撮りましたが問題箇所は発見されずに、やはりお薬だけでした。

でも、やっぱり薬が効かない。

肺の苦しさが原因だった

全てが解明されたのは、偶然飛び込んだ、今まで行ったことがなかった街のペットクリニックで、でした。

食欲のなさは、肺の苦しさが原因でした。

末期の肺がんでした。

肺がんは、本当に末期になるまで食欲や元気が落ちないそうです。

そして、食欲が落ちて発覚した時にはもう手のほどこしようがないとのこと。

まさに、その通りのことが起きました。

全てが解明されて、たった10日の命でした。

食欲がない、イコール腹部の不調と思いこんでそこしか検査をしなかったことが、わたしの敗因です。

最初にかかっていたペットクリニックでも、大学病院でも「食欲不振イコール腹部」という仮説しか立てなかったのです。

まさか、胸部がに問題があるとは、誰も思いつきませんでした。

飼い主さんへお願い

どうか、どうか、拒食に陥ったわんちゃんの飼い主さん。

全身でレントゲンを撮ってください。

食べなくなる原因は複数あります。改善しないなら、ほかの部分に目を向けると解決の糸口がつかめるかもしれません。早期の発見なら、投薬などの治療ができます。

私のような思いをする方が、ひとりでも減ることを願っています。

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