ヒックヒック!犬のしゃっくりが止まらない原因は?
人間もしゃっくりをするように、犬もしゃっくりが止まらなくなることがあります。なんだかさっきから隣で「ヒックヒック」と言ってるな、と思ったら、それは愛犬がしゃっくりをしているのかもしれません。では、なぜ犬のしゃっくりは起こるのでしょうか。まずは原因から見ていきましょう。
ごはんの早食い
ごはんを食べた後にしゃっくりが止まらなくなった場合、ごはんをいきなり早食いしてしまったことが原因かもしれません。犬は人間のように噛んで食べるということを考えたりはしません。そのため、無意識の内に早食いとなってしまうのです。
早食いしてしまうと、胃にごはんが一気に注ぎ込まれる形となりますので、横隔膜が突然の刺激に驚き、痙攣を起こしてしまい、その結果しゃっくりという現象となって症状が起こることがあります。
犬に「早食いはダメだよ」と言ってもまず理解してもらうことはできません。そのため、1回の食事量を少なくしたり、早食い防止用のごはん皿を購入するなど工夫が必要です。
空気を胃に取り込みすぎてしまった
短頭犬種に多いとされる原因に空気を胃に取り込みすぎてしまったことが原因でしゃっくりが出るというものがあります。息をする際、鼻ではなく口で呼吸をしてしまうと必然的に空気が胃の中に入り込んでしまいます。
人間も同じですが、口呼吸をしてしまうと胃の中に空気が入り込んでしまい、結果的にガスだまりの原因になることがあります。犬の場合はしゃっくりとなって症状が現れることが多いため、口で荒い呼吸をしたりするとしゃっくりが止まらなくなることがあります。
なぜ短頭犬種に多いかと言いますと、短頭犬種はその名のとおり鼻の部分が非常に短いです。これは鼻の中の構造が他の犬とは少々異なるのですが、この構造が原因で鼻呼吸しにくくなっています。そのため口呼吸が主な呼吸法となってしまうため、前述のような状態に陥りやすいのです。
冷たい物を食べたから
夏になると勢いよく冷たい水を飲んだり、氷をあげて美味しそうに舐めたりといった姿が見られますよね。この行為自体にはまったく問題はなく、むしろ水分を補給しているため夏には良い行為と言えるでしょう。
しかし、急に冷たい物を体内に取り込むことで、先ほど登場した横隔膜がまたも驚いてしまい、しゃっくりが出てしまうことがあります。水を飲むことは悪い事ではありません。そのため、氷を控えたり、与える氷を小さくするなど対処してあげましょう。
犬のしゃっくりが止まらない場合は病気の可能性も
ここまでしゃっくりの原因として、早食いや口呼吸、さらに冷たい食べ物・飲み物の過剰摂取などが挙げられました。しかし、しゃっくりが止まらない場合、これが原因ではなく、病気を患っている可能性も考えられます。
最も考えられる病気は食道炎や胃炎、胃潰瘍といった消化器官に関する病気です。消化器が正常に働いていない場合、体内に取り込んだ食べ物を上手く消化できず、吐き出そうとすることがあります。これによってしゃっくりが止まらない現象が引き起こされている可能性があります。
他にも肺炎や肺がんといった呼吸器系の病気の可能性も考えられるため、少し様子を見ても止まる気配がなかったり、頻繁にしゃっくりを発症するようであれば獣医さんに診てもらいましょう。
犬のしゃっくりが止まらない時の対処法
人間も同じですが、病気が関係していないしゃっくりの場合、自然と止まることが多いです。しかし、そのまま放っておくのもなんだか可哀想という方は、犬のしゃっくりが止まらない時の対処法を試してみましょう!
基本的にしゃっくりを止めるためには呼吸のリズムを変えてあげる事が重要です。呼吸のリズムに変化を付けてあげる事で、正常な呼吸に戻すことができます。実は、この対処法は人間と同じのため、人間が行っているしゃっくりの対処法が効果的とされています。
例えば、しゃっくりが止まらない時は水を飲むようにと小さい頃に教わった方もいるのではないでしょうか。これは犬にも有効です。また、驚かせるという方法もありますが、あまり何度も行ってしまうと警戒され、信頼関係が崩れることもあります。
最も手軽に行える方法は、犬のみぞおち部分を優しく撫でたり、軽くマッサージしてあげる事です。これによって胃に優しく刺激を与えることができるため、しゃっくりが徐々に治まることがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このようにしゃっくりは食べ過ぎなどが原因の場合と病気が原因の場合に分かれます。対処法を実践しても治らないようであれば、一度かかりつけの獣医さんに相談してみると良いでしょう。