てんかんを抱える犬との暮らしで注意したいこと5つ

てんかんを抱える犬との暮らしで注意したいこと5つ【獣医師監修】

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てんかんを抱えている犬は生活の中で注意しなければならないことがいくつかあります。てんかん発作をなるべく起こさないようにするための5つの注意点をご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬のてんかんとは?

舌を出すチワワ

てんかんの種類

てんかんとは、脳の神経に興奮がおこり、体のコントロールがきかなくなった状態のことです。
てんかんによる発作は、意識がなくなって倒れるものから体の一部が震える程度のものまであります。
原因は大きく2つに分けられます。
ひとつは「特発性(原発性)てんかん」で、原因がわからないものです。
検査によって他に原因がない場合に診断されます。
遺伝的なものだと見られていて、犬のてんかんのほとんどは特発性のてんかんだと言われています。
ダックスやレトリバー系は特発性てんかんが多く、特にダックスのてんかんが増加傾向にあります。
抗てんかん薬などの薬物治療を行います。薬が効かない場合は薬を変えて様子をみて、合う薬を探していきます。
そしてもうひとつが「二次性(症候性)てんかん」です。
怪我などの外傷による後遺症や脳腫瘍などの障がいによって引き起こされるてんかんのことで、原因がわかるものです。
二次性のてんかんの場合は原因となる病気を治療することで回復することもあります。

てんかんの症状

てんかんの症状としては全身性の発作と部分的な発作があります。
全身性の発作は落ち着かずウロウロとしたり嘔吐をするなどといった前兆があり、突然足をピンと伸ばし転んだり、後ろへのけぞったりします。
足や口に震えがみられたり、犬かきのような動きや泳ぐような動作をしたりします。
こういった行動をしている間は動物自身には意識がなく、ときにはおしっこやうんちを漏らしてしまったり、泡を吹いたりすることがあります。
数十秒から数分で普段の状態に戻りますが、しばらくフラフラとした後に戻ることもあります。
ひどい場合は短い間隔でなんども発作を起こすことがあります。
部分的な発作は体の一部の命令が興奮することで起こるため、体の一部分のみの発作となります。足が震えたり、ピクピクと動いたりすることがあります。
興奮が意識に関係する部分で起こると無反応になったり、顔面が痙攣したり、大量のよだれを出したりします。
どちらも初めて出た場合はびっくりすると思いますが、落ち着いて様子を見てすぐに獣医さんに診てもらってください。

暮らしで注意したい5つのこと

白い犬

1.観察すること

全身性の発作は気づきやすいのですが、部分的な発作はその犬の癖だと思われたりして気づかれないことが多いです。
発作を見つけるためには発作の前の前兆を知ることが大切です。
どういったときにてんかんが起こりやすいか、状況を確認してみましょう。
お客さんが来た時やチャイムが鳴った時、テレビの音がした時などきっかけを記録しておいてください。

2.気象情報や室温に注意

急な気圧の変化や湿度、温度にも注意が必要です。
天気の大きな崩れが予想される場合はてんかんが起こるかもしれないと準備しておいたほうが良いでしょう。
心の準備があるのとないのとでは気持ちが大きく異なります。
気圧の変化を見ることができるアプリを使ったり、室温計を部屋に置いたりして常にチェックできるようにしておきましょう。
室温計は足元に近い場所に置くことで犬が感じているのに近い環境で数値を計測できます。

3.睡眠不足はNG

寝ている犬

睡眠不足は良くない影響しかありません。
夜はゆっくりと寝かせてあげてください。静かな環境を用意してあげると良いでしょう。
テレビやドアなど音がする場所から離して、少し暗くて狭い場所を作ってあげると良いかもしれません。

4.過度な興奮状態にさせない

どのようなことがきっかけで興奮するかは犬によって違います。
お客さんが家に来た時、おもちゃで遊ぶ時、おやつを貰う時、など様々です。
過剰に吠えたり、マウンティングなどをした場合は一度落ち着けたり、休憩したほうが良いでしょう。
興奮するとてんかんが出やすくなる犬もいるので気をつけてください。

5.発作が起こっても慌てない

通常の発作で亡くなることはほとんどありません。
てんかんで亡くなる場合は発作が止まらず、数時間繰り返すような状態のときです。
通常の発作は数秒から数分で、数時間繰り返すことはありません。
逆を言えば発作がいつもより長かったり、回数が多い場合は危険な状態かもしれません。すぐに病院へ連れて行って獣医さんに診てもらいましょう。

まとめ

横になる犬

「てんかんを抱える犬との暮らしで注意したい5つのこと」をご紹介しました。

  • 観察すること
  • 気象情報や室温に注意
  • 睡眠不足はNG
  • 度な興奮状態にさせない
  • 発作が起こっても慌てない

もしも発作が出たらまずは落ち着いて様子を見ましょう。数秒か数分で元に戻って発作を繰り返さないのであれば大丈夫です。
てんかん発作を起こした後少しフラフラすることもありますが、すぐに戻るかと思います。
犬が慌てたり怖がらないように飼い主さんは落ち着いていてください。
もし痙攣がひどかったり、時間がながかったり、発作を何回も繰り返すようであれば急いで病院へ連れていってください。
連れていくのが難しいのであれば、連絡がとれる獣医さんに電話をして指示を仰いでみてください。
いつもと違うと思ったら放っておかずに病院へ連れて行ってあげてください。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 匿名

    うちのシーズーは震災があった次の日にてんかんを発症しました。みた瞬間てんかんだと思い舌を噛まないように割り箸を挟みました。その後先生に診てもらいてんかん確。何も出来ない自分が歯痒かったです。
  • 投稿者

    40代 女性 匿名

    我が家の柴犬 11歳 脳腫瘍の疑いで
    てんかん発作ありです。

    立ったままフラつき 横揺れするタイプの発作が 1分未満で治る事がほとんどでしたが、昨日 後脚に力が入らず 立ち上がれなくなりました。
    時間も10分以上だったので 緊急用の座薬を入れ、その後も失禁、嘔吐し 辛そうでした。落ち着くまでに 1時間ほど掛かったでしょうか…。
    てんかんと診断されてから2年。
    脳腫瘍の疑いと診断されてから1年。色々 覚悟して来たつもりですが
    いざ発作となると焦ります。
    まだまだ ダメ飼い主です。反省。
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