妊娠中に犬を飼う時の注意点と考えられるリスク

妊娠中に犬を飼う時の注意点と考えられるリスク

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妊娠中にどうしてものっぴきならない事情で、新しい家族として犬を家庭に迎え入れる時には、どんなことに注意を払うべきでしょうか?また、妊婦さんと犬が安全に、無事に暮らすためには、どんなことに気をつければいいのでしょうか?今回は、妊娠中に犬を飼う時の注意点とリスク、また、どうすれば妊婦さんと犬が一緒に幸せに暮らせるのか、その方法を私なりにまとめてみたいと思います!

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妊娠中に犬を飼う時のリスクと解決方法

ソファーに座る犬と妊婦

女性のお腹に赤ちゃんが宿り、無事に出産して母親になることは、本当に奇跡で、素晴らしい経験だと思います。
妊娠がわかった時点では、お腹も出ていないし、妊婦さんの体にも外見上は大きな変化はありません。けれども、体の中では劇的な変化が起こっているのです。
そんな状況で犬と一緒に暮らす時、どんなリスクが考えられるのでしょうか?

人獣共通感染症について知っておく

ノートパソコンを開く犬

よく、「妊娠中に犬を飼っていると、体に良くないから手放した方がいい」などと言われて、妊婦さんが不安になる…という話を耳にします。
妊娠前からずっと一緒に暮らして、犬から病気を貰ったことがありますか?
確かに、人獣共通感染症という病気は存在します。
妊婦さんは、妊娠する前よりも体が弱っていたり、デリケートな状態になっているので、確かに普段よりは、住環境を清潔に保つなど、気を付けるに越したことはありません。けれども、ずっと一緒に暮らしてきた愛犬が、妊婦さんに悪影響を及ぼすなんてことを考えるだけでも、愛犬に対してあまりに薄情だと思いませんか?
口移しで食べ物を与えていたり、噛み癖があって頻繁に咬まれていたり、愛犬がひどい皮膚病なのに治療もせずに放置していたり、普段から生肉を主に食事として与えている…と言ったことがあれば、人獣共通感染症に感染する可能性はあります。
ですが、しっかりと躾が行き届いていて、健康な犬であれば、飼い主さんが妊娠して、その後も一緒に暮らしていたとしても、人獣共通感染症に感染する可能性はほとんどありません。

妊娠初期(4~15週)は、悪阻と流産のリスク

女性

妊娠して8週間が過ぎるまでの時期は、流産の確率が10~15%と言われています。
この時期は、いわゆる「悪阻(つわり)」が起きる時期でもあるので、人によってさまざまな症状が出てきます。
全く悪阻のない人もいれば、炊きあがったごはんのニオイ、魚や肉のニオイで強い吐き気を感じる人、水さえも履いて戻してしまうほど強い悪阻の症状が出て、入院する人、ある特定の食べ物しか体が受け付けなくなる人など、精神的にも肉体的にも、辛い経験をした経産婦さんも多いと思います。
悪阻のせいで「犬の餌のニオイがダメ」「犬のニオイがダメ」と言ったように、自分の犬のニオイで具合が悪くなってしまう妊婦さんもいます。このように、何か特定のニオイが原因で悪阻が悪化する状態を、「匂い悪阻」と言います。
この時期の赤ちゃんは、まだお母さんのおなかの中では不安定なので、犬を抱っこしたり、犬が勢いよくおなかに乗ってきたり、と言うことがあれば、最悪の場合、流産してしまう危険性もあります。

妊娠初期のリスクを解決する方法

お腹の前でハートを持つ女性

ニオイが原因の悪阻への対応

今回は、「犬を飼う時の注意点と考えられるリスク」についての記事なので、愛犬に関わるニオイが原因となる悪阻の対応策を考えてみましょう。

  • マスクをつける
  • アロマオイルで芳香浴をしたり、好きなアロマのスプレーを使う
  • 部屋の空気をキレイにする
  • 好きなニオイの洗剤、シャンプーを使う

流産のリスクを回避する

妊娠初期は、胎児もまだまだ不安定な時期です。
愛犬のニオイが気になるからと言って、自分でシャンプーをしてはいけません。
愛犬を持ち上げたり、長時間屈んでいたり、体が冷えると言ったことが、流産を引き起こす要因になります。
また、無理に体を動かして、毎日雑巾がけをしたり、掃除機を持ち上げて日がな一日掃除したりといったハードワークも控えて下さい。
そして、出来るなら愛犬との散歩も、この時期は家族の誰かにお願いするようにして、妊婦さんが散歩に連れていくのは、止めておきましょう。

妊娠中期(16~27週)は、動きすぎに注意!

診察を受ける女性

妊娠中期は、胎盤も安定していわゆる「安定期」と呼ばれる時期です。
犬つながりで言うと、妊娠5か月目の「戌の日」に「腹帯」を巻いて、安産祈願をするのも安定期であるこの時期です。

妊娠中期のリスクを回避する心得。

メガネをかけた犬

無理も油断も禁物!お腹の中に赤ちゃんがいるのを忘れないで

悪阻も治まり、崩しがちだった体調も少し回復してくるこの時期は、妊娠初期に出来なかったこと、妊娠中でなければ出来ないことをやってみたいと思う時期でもあります。
妊娠初期には、我慢していた愛犬との散歩も、30分程度なら問題ありません。
体調もいいし、気分も悪くないこの時期に、愛犬のお世話も含めて、滞っていた家事をしたくなるのも無理はありません。けれども、油断は禁物です。
妊娠前とは違う体になったことを自覚し、愛犬との散歩も出来るだけ一人で行かないように、それが無理なら、散歩中になにか体に異変があった時に、すぐに助けが呼べるように必ず携帯電話を持って出かけましょう。
また、何事も疲れを感じるようなことがあれば、すぐに体を休めましょう。

妊娠後期(28~40週)は、早産に気を付けて!

鉛筆を咥えた犬

妊娠後期になると、羊水が増え、胎盤も成長し、赤ちゃんもより大きくなります。
それに従って、体重が増えたり、それに伴って坐骨神経痛で足の付け根や腰痛が出たり、だんだんと体の自由も利かなくなって、寝不足になったりしがちです。
運動不足になるより、適度に運動した方が安産になると言われているので、ストレス解消
などに散歩や買い物も出来る時期ですが、早産に気を付けなければならない時期でもあります。

早産のリスクを回避しつつ、出産に備える

「早産」とは、妊娠22~37週未満で出産することを言います。
昔の言葉で言うと、「月満ちて生まれる」ことを「正産期」と言って、妊娠37~42週未満を指します。
この時期の赤ちゃんは、お母さんの体の中で、外の世界へ出ても、生きていける体に成長しています。
早産で生まれた赤ちゃんは、正産期に生まれた赤ちゃんと比べると、体が未熟で、生まれてすぐに新生児集中治療室で治療が必要になることがほとんどです。
それだけではなく、早産で生まれた赤ちゃんは、早産が生まれたことが原因で、なんらかの障害が残ったり、正産期の赤ちゃんよりも死亡率が高いとされています。
ですから、妊娠37週までは早産にならないように、転倒や高い所から落ちたりしないように、注意が必要です。

散歩は携帯電話を持って。ドッグランもしばらくお休みしましょう。

妊娠、出産のサイトではないので、早産のリスク、早産のメカニズム、生活習慣についての詳細については省きます。
妊娠初期同様、愛犬が中型犬以上の大きさの犬なら、抱き上げたり、体の上に乗せたりしてはいけません。
散歩に出かける時も、必ず携帯電話を持ち、お腹の張りを感じたら、すぐに座ったりして休憩しましょう。
また、ドッグランには不特定多数の犬がやってきます。
中には、飼い主さんの制御が利かない犬もいるかも知れません。
万が一、咬まれたら大変なことになります。
大型犬にじゃれてふいに飛び掛かられたり、小さな犬が足元にまとわりついて、転倒する可能性もあるます。ドッグランに行くのは止めておきましょう。

まとめ

ベッドでくつろぐ女性と犬

初めての出産は、不安なことばかりです。特に、妊娠が発覚した初期と、出産が差し迫った妊娠後期には、さまざまな事が心配になってきます。犬や猫などの動物を、心から愛して一緒に暮らしたことのない人には、全く理解できない事でしょうが、あえて言わせていただくなら、生まれてくる赤ちゃんも、今、あなたの側にいる愛犬も、ひとしく、あなたの子どもです。あなたのお腹の中の赤ちゃんは、神様が授けて下さった子ども。
そして、あなたの愛犬は、神様があなたと引き合わせる運命を与えて、あなたが選んで家族として迎えた子どもです。
どんなリスクがあろうと、愛犬を愛し抜ける飼い主さんであれば、おなかの赤ちゃんも愛犬も、同じように慈しみ、守れる立派なお母さんになれるはずです。
この記事を読んでくださった妊婦さんが、無事に出産を迎えられるように、心から祈っています。

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