犬の肥満は万病のもと!肥満のボーダーラインや予防法について

【獣医師監修】犬の肥満は万病のもと!肥満のボーダーラインや予防法について

なぜ犬は肥満になってしまうのか?どうやればやせるのか?そもそも肥満かどうなのかがわからないといったこともありますよね。そこで、ここでは肥満になる原因と対処法や肥満かどうかの見極め方をご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の肥満は病気であり万病のもと

太りすぎている犬

肥満とは犬の場合だと適正体重の15%以上オーバーすると「肥満」と言われるのですが、そもそも肥満は病気だということをご存知でしょうか?

肥満というと単純に太っているだけというイメージがありますが、実はそんな単純なものではありません。肥満であるがために関節を痛めたり、呼吸が荒く苦しそうにするなど健康トラブルを引き起こすことはもちろん、放っておくと心臓病や糖尿病、腎臓病などあらゆる病気を患う確率が高まり、寿命を大きく縮めてしまうことにもなるのです。

また、もし何かしらの病気や事故にあってしまい手術が必要になっても、肥満であるがために麻酔をかけることができず、まずはやせることから始めなければいけないということもあります。

そうなると、それだけ治療が遅れ回復も遅くなってしまうため、処置をするうえで肥満が理由ですぐに取り掛かることができないなんてことにならないようにしましょう。

犬の肥満を体型から見極める方法

体重計に乗っている犬

ちょっと丸いくらいが可愛いからという理由で肥満を軽視していたり、そもそも自分の犬が肥満であることにすら気付いていない飼い主さんもいるため、まずは自分の犬が肥満なのかそうでないのかを見極める目を持つことが大事です。

肥満であるかそうでないかを見極めるには、ボディコンディションをチェックすると簡単に見極めることができ、ボディコンディションには次のような振り分けがあります。

どれに該当するかをチェックするためには、犬の真上から様子を見てみて、きれいな八の字ラインになっているかどうかをチェックしましょう。

やせている

見た目から肋骨など骨がはっきりわかったり、くびれが明らかで骨盤周囲が骨ばって見える状態。

適正

腰のくびれが明らかで見た目には肋骨や骨盤周囲の骨はわからないが、触るとどこにあるかすぐに認識することができる状態。

太り気味

腰のくびれが若干あるがはっきりとはわからず、触ったときに肋骨が脂肪に覆われているため認識しにくい。(触ることはできる)

太っている(肥満)

腰のくびれはほとんどまたは全くなく、触っても肋骨を確認することができない。肋骨を確認できたとしても探るように一生懸命頑張ってなんとか触れるといった程度。特に大きな肥満になると首や足にも脂肪が付く。

愛犬が肥満だった場合の対処法

ご飯を食べている犬

ボディコンディションチェックをしてみて愛犬が太り気味やすでに肥満だった場合、できるだけ早くやせさせることが大事です。

太っている状態というのは本来必要のない脂肪が蓄積されているため、犬にとって非常に体が重くさまざまな場所を圧迫し苦しんでいます。

そのため、お散歩に行くにしてもすぐに疲れてしまったり階段が登れないといった状態になっているため、運動量を増やすことは難しく関節の負担も考えなければなりません。

そこで、真っ先にすることは食事管理の見直しです。太る原因は単純に食事の与えすぎなので、次のようなことがないか少し考えてみましょう。

ドッグフードの量は適正か?

パッケージに書かれている量は1日量です。しかし、なかには1回量と勘違いしているケースもあるため、量を間違っていないかもう一度確認してみましょう。

また、太っている場合は現在の体重に合わせてドッグフードの量を決めるのではなく、適正体重に合わせて与えなければなりません。

おやつの与えすぎ?

おやつと一口に言ってもジャーキーやデンタルガムといったものだけではなく、野菜やイモなど「ちょっとした」食べ物もおやつの類に入ります。

よく「おやつを与えていますか?」という質問をすると、「与えていません。」と答えるのですが、「野菜などちょっとしたものを与えることはありますか?」と聞くと「トッピングに使っている」「料理をしているときに少しあげている」「家族が食事中に食べ物をあげることがある」と答えることが多いです。

確かに与えている方としては特別なおやつではないのですが、メインの食事であるドッグフード以外にも与えているのであればそれは立派なおやつです。

そして、すべてのものはカロリーが存在し決してゼロではありません。また、野菜なら低カロリーだから大丈夫と思っている人も多いのですが、塵も積もればで与えすぎていればやはり肥満の原因となります。

隠れてコソコソつまみ食いをしている?

ドッグフード以外のものは与えないと決めていたとしても、犬が食べもののありかを見つけ飼い主さんの目を盗んで食べることが頻繁にある場合、たとえドッグフードの量が適性であったとしても結果的にカロリーオーバーで太ります。

この可能性は低いかもしれませんが、もし手の届く場所に何か食べ物を置いているのであれば、自分で見つけ出して食べてしまわないような場所に直すようにしましょう。

犬の肥満の改善・予防にできる食事管理

犬のフード

肥満を改善・予防するには食事管理が第一です。もし日ごろから何かしら与えているのであれば、まずはその与えているものを減らしましょう。

ダイエットを目的とするなら、「減らす」ではなく「一切与えない」という方法がベストなのですが、どうしても与えたいのであればおやつの量をできる限り減らし、与えてる分ドッグフードも減らします。

適正ドッグフード量+おやつ(トッピング)=カロリーオーバー

となるので、適正カロリーにするためには

10%減らしたドッグフード+おやつ(トッピング)=適正カロリー

といった方式にする必要があります。

ただし、ドッグフードを減らすのは10%までです。減らせばおやつを増やしていいのかというとそうではなく、必要とする栄養バランスをしっかり摂取するためには、減らしても10%程度までで与えてもいいおやつも1日量の10%までということになります。

もし、おやつを与えているということは一切なく単純にドッグフードの与えすぎであれば、ドッグフードの量を適正量に戻すことで自然と体重は戻ります。

しかし、もし愛犬の適正体重がわからないということであれば、一度動物病院で大きさや体格から大まかな数値でもいいので、適正体重を教えてもらうといいでしょう。

動物病院であれば適正体重を知ることができますし、同時にダイエットをサポートしてもらえます。また、ダイエット用のドッグフードも数多く取り扱っているため、そうしたものを使うことでより楽にやせやすくなります。

また、ダイエット用のドッグフードと一口に言っても、満腹感を与えるものや、低カロリーにしてあるだけのものなど種類もいろいろあるので、愛犬に合ったタイプのものを選んであげるようにしましょう。

そして、ダイエットに成功したあとも食事管理を継続することで体型を維持し肥満を予防することができますし、やせることで運動量を増やしてあげることもできます。

まとめ

太っている犬

犬派肥満になるだけで健康トラブルを引き起こしたり治療が遅れてしまうこともあり、決して太っていていいことは何もありません。

むしろ、肥満であることは犬の寿命を縮めることなので、飼い主が太らせてしまっているということを意識し、いつまでも元気に過ごしてもらうためにもしっかりと愛犬の適正体重を把握して、徹底した食事管理をするようにしましょう。

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