犬がウンチをしている時の気持ちを知る
愛犬のウンチは健康のバロメーター、出た後のものに注目する飼い主さんは多いですよね。
またすかさず処理するために排泄中も目を離さずにいる場合も多いかと思います。
そんな時の犬の様子に「何を考えているのかな?」「あ、見られたくないのかな?」と疑問が湧いてきたことはありませんか?
ウンチを排泄している時の犬の気持ちについて考えてみたいと思います。
まずは大前提「一番無防備な状態」
犬に限らず、すべての動物にとってウンチの排泄中というのは最も無防備な状態になる時です。
おなじみの、腰を落としたあの姿勢の時に非常事態が起きれば、逃げ出すにしろ闘うにしろ素早く動くには遅れをとってしまいます。
野生の状態で暮らしている時には常に周りに気を配り身を守らなくてはならないわけですから、そのなごりで排泄中の犬は本能的に周りを警戒しています。
大前提として愛犬のそういう状態を理解しておいてあげましょう。
ジッと見つめているわけは?
愛犬が排泄中、ジッとこちらを見ていることがありますよね。ちょっと上目遣いで恨みがましい顔をしている場合もあります。
基本的には犬は排泄中に見つめられるのを好みません。それは先にも書いた通り、無防備な状態の時に他者から見つめられるのは危険を意味することが多いからです。
つまり排泄中にちょっと恨みがましくこっちを見つめる犬は「見ないで欲しいんだけど」という気持ちでいるんですね。
あまりジロジロ見たり、真正面から目を合わせたりすることは避けましょう。
けれども犬の性格によっては、排泄中の無防備状態が用心深さよりもビクビクした態度につながることもあります。
そんな犬が排泄中に飼い主さんをジッと見つめている場合は、自分の保護者として頼っており「何も起こってない?だいじょうぶ?」と確認しているという意味もあります。
普段はおうちトイレの犬が、屋外で排泄する時などはこういう状態になりやすいようです。
耳の角度などのボディランゲージや、愛犬の性格などから「見て欲しくない」と思っているのか、保護者として頼っているのかを読み取ってあげてくださいね。
さらにはこんな場合も
犬がもっと飛び抜けて用心深かったり、新しく家族に迎えたばかりでまだ環境に慣れていなかったりする場合には、散歩中や人が周りにいる時には全く排泄しないという場合もあります。
これは犬の本能が危険を避けるように行動している結果ですから、安心して排泄できる環境を作るように尊重してあげる必要があります。
どんな場合でも、犬が排泄のためにしゃがみ始めたら、大きな声を出したり引っ張ったりせずに落ち着いて専念させてあげましょう。
私たちと同じく、落ち着いてウンチができる環境というのは犬にとってもとても大切なことです。
まとめ
犬にとってウンチの排泄中は、一番無防備で不安になる状態の時です。
あまりにジロジロ見つめたりせず、控えめに見守ってあげるようにしましょう。
室内のトイレなら犬の用心深さを尊重する環境を作ってやり、屋外でのトイレなら犬が安心できるよう気を配ってやる必要があります。
散歩中などによその犬がウンチをしている時には、自分の犬を近づけないのも大切なことです。犬が用心深く警戒している時に不用意に近づくと、警戒心から攻撃になる場合もありますし、何よりも他の犬の大切な時間を尊重しなくてはなりませんものね。
犬がウンチをする時に見られたくないという気持ちは、人間のように「恥ずかしいから見て欲しくない」というものとは違いますが、気配りが必要なことは同じです。
生き物としての大切な時間、きちんと理解してあげたいものですね。
《参考》
https://iheartdogs.com/why-on-earth-do-dogs-stare-at-you-when-they-poop/