犬が泡を吐く原因と気をつけたい症状

【獣医師監修】犬が泡を吐く原因と気をつけたい症状

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犬が泡を吐く原因を知るためには、まず嘔吐物を確認しましょう。嘔吐物が何なのかを知り、理解することで原因や対処法を見つけることができます。解決されない場合はすぐに病院で検査を受けましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が泡を吐いてしまったときに確認すること

眠たそうにしているポメラニアン

犬が泡を吐いてしまったとき、まずは、その嘔吐物が何なのかを確認する必要があります。嘔吐物が何なのかを確認し、理解することで病気の可能性などを知ることができます。

実は、犬はよく嘔吐します。その嘔吐が“一過性”のものなのか“慢性的”なものなのかによって異なります。また、嘔吐物はビニール袋やジップロックなどに保管し、病院へ持って行きましょう。嘔吐物や原因についてご自分で確認や理解ができない場合、病院で検査を受けるときの重要な参考材料になります。

嘔吐物が「胃液」である場合

胃液は無色透明の液体状のものです。嘔吐した際には白っぽく泡立っています。胃が空っぽな状態で水をたくさん飲んでしまった際や空腹時に嘔吐することが多くあります。

嘔吐物が「胆汁」である場合

胆汁は黄色い液体状のものです。泡立っており、独特なツンとしたニオイがあります。胆汁は肝臓内で生成されているのですが、肝臓の細胞の毛細胆管に分泌された後、十二指腸に排出される消化液です。

嘔吐物に「血液」が混じっている場合

嘔吐物に血液や消化された血液が混じっていることがあります。血液が混じっている場合、腹痛・下痢・血便などの症状がみられることがあります。何等かの病気が原因である可能性が高く、病院で検査を受ける必要があります。嘔吐物を持って病院へ行きましょう。

嘔吐物が「異物」である場合

誤飲が原因で異物を吐き出すことがあります。誤飲してしまうことが多い犬はとくに注意が必要です。嘔吐する際に異物によって粘膜を傷つけてしまうことがあります。

嘔吐物が「未消化の食べ物」である場合

胃液や胆汁と一緒に未消化の食べ物を吐き出すことがあります。嘔吐物を食べてしまう可能性があるため、すぐに処理するようにしましょう。食べてしまってもとくに問題はありません。

犬が嘔吐してしまう主な原因について

床に寝転がるパグ

嘔吐する前の犬の様子はどうだったでしょうか。元気がなかったでしょうか?暴れまわった後だったでしょうか?食後だったでしょうか?

嘔吐物が何であるかと共に、嘔吐する前の様子についても考えてみましょう。

一過性の嘔吐である場合

  • 空腹であった
  • 食べ過ぎてしまった
  • 異物を誤飲してしまった
  • フードがカラダに合っていない
  • ストレス

などの原因を考えることができます。

空腹である時間が長くなってしまったとき、胆汁が胃に逆流してしまい、嘔吐してしまうことがあります。1日1食である場合、2食や3食にするなど、食事を与える回数を増やしてあげるなどの対応が必要です。

食べ過ぎが原因である場合、胃液・胆汁・未消化のフードを嘔吐してしまうことがあります。食事の回数を増やすなどの対応が必要です。

泡を吐く(嘔吐する)原因が病気である可能性

口を開けている白い犬

一過性の嘔吐ではなく、慢性的に嘔吐する場合や嘔吐物に血液が混じっている場合、

  • 細菌やウイルスに感染している
  • 寄生虫
  • 腫瘍(ガン)
  • 副腎皮質機能低下症
  • 胃疾患
  • 肝疾患
  • 腎疾患
  • 癲癇

などの病気が原因である可能性を考えることができます。

腫瘍(ガン)

下痢が続いている場合や嘔吐物に血液が混じっている場合、腫瘍が原因である可能性があります。症状が続く場合や悪化している場合には、すぐに病院で検査を受けましょう。

副腎皮質機能低下症

副腎皮質ホルモンが不足してしまう病気です。嘔吐以外にも食欲不振・下痢・体重減少などがみられます。

肝疾患

肝炎・肝不全・肝臓ガンなどが原因となり嘔吐する場合があります。下痢や血便、お腹が膨らむ等の症状がある場合、肝疾患である可能性がありますので、すぐに病院で検査を受けましょう。

癇癪

癲癇を起こすときにも泡を吐くことがあります。何かを吐くと消化管からと思いがちですが、神経症状の場合も泡を吐くことがあるので要注意です。

まとめ

口を大きく開けている子犬

犬が泡を吐く(嘔吐する)原因についていくつかご紹介しました。ほとんどの場合は一過性のものであり、嘔吐物を確認し、胃液や胆汁である場合にはそれほど心配する必要はありません。

下痢や血便などの症状はなく、元気に過ごしている場合もありますが、どうしても不安な場合には病院で検査を受けてみると安心することができて良いと思います。

食欲もあり、嘔吐や下痢や血便もなく、元気に過ごしていても、病気が潜んでいることもあります。

1年に1回で良いと思いますので、定期的な健康診断を愛犬にも受けさせてあげましょう。

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