犬を飼うまでに調べておく必要がある4つのこと

犬を飼うまでに調べておく必要がある4つのこと

犬を飼おうと考えた時に何を準備しますか?犬との生活にはたくさんの責任が必要です。犬を飼うまでに調べておく必要がある4つのことをご紹介します。

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犬を飼う理由は何ですか?

柴犬

犬を飼おうと考えている方にとって、犬との生活は想像するほどに楽しい夢がふくらむのではないでしょうか。そんな方にまず聞きたいのが「犬を飼う理由」です。どんな理由で犬を飼いたいと考えていますか。

たとえば「ペットショップで衝動的に」「小さくて可愛いから」「あの人が飼っているから」「流行っているから」「一人暮らしが寂しいから」・・・こういったことが犬を飼う理由になっていませんか。

ペットショップで一目ぼれして衝動的に飼った小さくて可愛い子犬。しかし、犬は動物です。成犬になると顔も大きさも変わります。誰かが飼っているから飼うのだとしたら、その人が犬を捨てたらあなたも捨てるのでしょうか。流行は移り変わりますが、命は流行関係なく生き続けます。一人暮らしが寂しくて飼った場合、あなたがいなくなった時に面倒見る人はいますか。

残念ですが、毎年1万頭以上の犬が殺処分に追い込まれています。そのほとんどが人間の身勝手な理由によるものです。犬を飼うというのは命の責任を持つことと同じです。命を飼うというのは決して楽しいだけではありません。事前に考えて、調べて、必要な覚悟を知ってください。

1.飼い主さんの責任

犬と人

まず初めに犬を、命を飼う際に必要な飼い主さんの「責任」について知りましょう。次にご紹介するのは飼い主さんへ課せられる責任です。

  • 所有物としての登録責任
  • 狂犬病予防接種を毎年受けさせる責任
  • 適切な治療を受けさせる責任
  • しつけを行う責任
  • 終生飼養を行う責任
  • 埋葬を行う責任

この中でも登録責任や予防接種を毎年受けさせる責任は国からも定められています。愛犬が病気や怪我を負った時には適切な治療を受けさせる責任もあります。自分の所有物だからといって、自分勝手に放置はできません。誰かや他の犬に怪我を負わせた場合も、それは飼い主の責任です。そうならないためにも、しつけを行う責任が生じます。また、一度飼育を始めたら、その犬の生涯を通してお世話するのも責任です。もちろん死を迎えた愛犬の埋葬をするのも飼い主の責任です。これらの飼い主に必要な責任はしっかりと事前に調べておきたいものです。

2.飼育環境

床に座る犬

犬が暮らす飼育環境についても、犬を飼うまでに調べて、準備する必要があります。犬には次のような飼育環境が必要です。住環境については、事前に、具体的に調べることが大切です。

  • 「犬種」や「大きさ」に合わせたスペース
  • 「性質」や「体調」に合わせた温度管理の設備
  • 犬を預けることができる場所
  • 犬を看てもらえる動物病院

犬には犬種や個体の大きさに合わせた飼育スペースが必要です。ペットショップのような小さなケージに閉じ込めて飼うわけではありません。犬が体を伸ばして眠ることができるスペースや、自由に歩き回ることができるスペース。トイレやエサやグッズの保管場所。犬を飼育するにあたって、どれくらいの大きさのスペースが必要なのか、しっかりと事前に調べておきましょう。

犬は暑さに弱い生き物です。犬種によっては冬に弱い子もたくさんいます。日中の人間がいない間の温度管理は欠かせません。これらも事前に調べておく必要があります。

また、飼い主が出張や入院などで犬を預けなければいけないこともあるでしょう。そんな時に預ける場所があるのかも調べておく必要があります。同じように、愛犬が病気になった際に診察してもらえる動物病院が近所にあるのかも把握しておく必要があります。特に特殊な犬種の場合、その犬種を診察することができる病院があるのかは、とても大切な確認事項です。

3.生涯費用

お金と犬

犬に必要な費用。それは犬を購入する費用だけではありません。初期費用にはワクチン代や登録費、生活用品費が必要です。飼育し始めたら、エサやトリミング、生活用品費としてランニング費用が必要です。これらは大体月に1万円以上かかるといわれています。また、病気にかかった場合は医療費もかかります。病気にかからないようにワクチンを行う場合もあるでしょう。健康診断にも定期的に通いたいものです。避妊や去勢を行うこともあるでしょう。

これらを踏まえると、14~15歳が平均寿命である小型犬や中型犬の生涯費用は「300万円」ほどだといわれています。大型犬の場合、小型犬よりも平均寿命が少し短くはなりますが、ランニング費用は更に割高になります。

これらの生涯費用を払うことはできるでしょうか?自分の生活だけでも精一杯です、という人には犬は飼育できないことが分かると思います。費用についても、事前によく調べておきましょう。

4.時間

時計と犬

犬に費やす時間についても、事前に調べておく必要があります。自分が暇な時に構えばいいおもちゃではありません。朝晩のご飯の準備にトイレの片付け、散歩、遊び。これらは毎日必要なものです。突然の病気の際は病院へ連れていく必要もありますし、犬がいると掃除の時間も今まで以上に増えます。また、子犬や老犬はお世話をする時間もかかります。

犬の平均寿命は小型犬や中型犬で14~15年、大型犬で13年だといわれています。飼い主となると15年間毎日、愛犬のための時間を確保する必要があります。飼ってみて「思っていたより手間がかかった」では遅いです。自分のことよりも犬に時間を費やすことができるのか、よく考えてみましょう。

まとめ

おすわりするミニチュアダックスフント

今回ご紹介した「責任」「飼育環境」「生涯費用」「時間」以外にも、犬を飼う前には調べておきたいことがたくさんあります。「犬アレルギー」の有無についても、その中の一つです。家族の中に一人でも犬アレルギーがいる場合、飼育自体を考え直す必要があります。

命を飼うという時に「飼ってから気付いた」では遅いこともあるのです。また、何よりも考えてほしいのは、どんなに時間やお金、労力がかかっても、それでも愛情を持てるのか。犬にとって飼い主はあなただけです。自分がその犬の「飼い主」(家族)となれるのか、ぜひじっくりと考えてくださいね。

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