犬の目の周りが黒い原因とは?
元々目の周りの色が黒い犬でない場合、飼い主さんが「昔に比べて目の周りが黒くなってきている気がする…」と感じる事があります。この目の周りが黒くなる現象にはちゃんと原因があります。まずはなぜ目の周りが黒くなってしまうのか、原因について理解しましょう。
涙やけが原因の場合が多い
皆さんは「涙やけ」という言葉をご存知ですか?目を乾かさないように出てくる涙の量が、通常よりも多くなっていることで、その涙が目の周りの毛に付着してしまい起こることを指します。この涙やけによって目の周りが黒くなってしまっていることが非常に多いのです。
では、なぜ涙やけになってしまうほどの量が出てしまうのでしょうか。これには主に2つの原因が考えられます。
1つ目は目に刺激が与えられたことによって涙の量が増加しているという理由です。例えば毛が目の中に入ってしまったり、そもそも目に疾患を持っていたりすると、涙の量が増えることがあります。
2つ目は、そもそも涙の量に問題があるのではなく、通常鼻へと流れていく涙が上手に流れていくことができない排泄障害となっている可能性が考えられます。これは先天性の子が多いため、治すのは難しいですが、一度獣医さんに相談してみると良いでしょう。
一度皮膚のトラブルを抱えたことがある
そして目の周りの皮膚にトラブルが起きたことがあるという場合には、今現在、トラブルが起きていなかったとしても、色素沈着によって目の周りの色が黒くなってしまっているということが考えられます。
例えば、以前目の辺りを執拗に掻いていたため、目の周りに傷ができてしまったということはありませんか?このような過去の皮膚トラブルが原因で色素沈着しやすくなっているのかもしれません。
犬の目の周りが黒い!考えられる病気は?
ここまでは涙やけや以前に起きた皮膚トラブルが原因の場合を取り上げてきました。しかし、これらにまったく心当たりがない場合には、もしかすると病気にかかってしまっている可能性が考えられます。もしも目の周りが黒くなってしまった場合、一体どのような病気が考えられるのでしょう。
黒色皮膚肥厚症
この黒色皮膚肥厚症というのは、名前の通り、皮膚の表面が厚くなってしまったり、黒く色素沈着してしまうという症状が見られる病気です。この皮膚の部分が痒くなってしまうため、さらに掻いてしまうことで、犬にストレスが掛かってしまいます。
主にこの病気になってしまう原因は2つ挙げられます。1つは肥満によって、黒くなってしまった部分の脂肪が付いた肉同士が摩擦し合うことによって起こるという原因です。もう1つはホルモンに異常が出ているというサインの可能性が考えられます。
肥満が原因の場合には、食事制限や運動など、医師の指示に従ってダイエットさせることが治療への近道となりますが、ホルモン異常によって起こる場合には、ホルモン剤を投与する治療法となりますので、必ず病院へ連れて行きましょう。
アトピー性皮膚炎
2つ目に考えられる病気として、アトピー性皮膚炎が挙げられます。アトピーは人間にも多い症状ですが、実は犬にとっても珍しくない病気なのです。
犬にとって痒みの原因となるものに、ダニやノミ、食物アレルギーが挙げられます。しかし、アトピー性皮膚炎の場合には、これらが当てはまらず、しかし痒みがひどいという症状が現れます。
アトピー性皮膚炎の場合、痒みが原因で掻きむしってしまい、その部分だけが脱毛し色素沈着がおきてしまうという症状になります。それによって、目の周りの場合、目の周りが黒く見えてしまうのです。
対処法は?
これらの原因や病気に対して、どのような対処法があるのでしょうか。まず病気に関しては、病院へ連れて行き、獣医さんの指示を仰ぐことが1番です。これらは薬を投与することで治しますので、飼い主さんの手だけでは残念ながらどうすることもできません。
一方、涙やけに関しては、日々お手入れをすることが可能です。主に涙やけによって起こる色素沈着を拭ってあげるという手入れが必要です。
様々な涙やけ用のローションが販売されていますので、それらを使用してコットンに含み、拭いてあげるという方法が基本です。これは毎日行わなければ、あっという間に沈着してしまいますので、毎日行ってあげましょう。
また既に沈着しきってしまった毛はカットするというのも良いでしょう。自分で行うのは難しいという場合は、トリミングサロンに相談し、カットしてもらう際に一緒に行ってもらうこともできますよ!
また、涙を鼻の方へと排出させてあげるためにも、食事管理が大切です。脂分や添加物、さらにタンパク質の摂取が多すぎると、さらさらの涙ではなく、どろどろの涙となってしまいがちです。その結果、鼻へと排出されず、そのまま目の周りにこびりついてしまうのです。
また、鼻涙管が細いまたは閉塞している場合にも涙の排泄がうまくいかず目の周囲に涙が付着し涙やけが起こる場合もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように目の周りが黒くなってしまっている場合には、涙やけや病気の可能性が考えられます。もしも涙やけでない場合には、すぐに病院へ連れて行き、獣医さんに相談しましょう。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 匿名
云うのは 違うと思います
過去25年間で 飼っていた仔達の中には 涙やけで悩まされた 仔が何頭か
居たと思いますが タンパク質の量では無くフードのタンパク質の質の問題だと思います 何年か前からタンパク質過多で有名なO社のフードを食べさせてますが それ以来 気が付けば
涙やけで 悩む事は無くなりました。
涙管の手術はあまりお勧めしません
私の経験では 望む通りの手術結果に
なった事は 残念ながら 一度もありません。
50代以上 女性 パンプキン
アイラインがハッキリしている方が色素が濃く、アイラインが薄いのは色素が薄いです。
成長して今までより目の周りが黒くなり病気では無いかと心配しましたが、ボルゾイ飼い主さんから、アイラインは、濃い方がいいと言われました。
目がクッキリしてイケメンになりました。