犬にエリザベスカラーが必要な理由と嫌がる時の対処法

【獣医師監修】犬にエリザベスカラーが必要な理由と嫌がる時の対処法

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犬が手術をしたり傷の手当をしてもらったりしたときにつけるエリザベスカラー。嫌がる子が多いです。エリザベスカラーを嫌がる理由と対処法を知って、ストレスを軽減させましょう!

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬にエリザベスカラーが必要な理由

エリザベスカラーをつけたゴールデンレトリバー

エリザベスカラーをつけるのにはちゃんとした理由があります。
それは処置した傷口を舐めたり、引っ掻いたりしないようにするためです。
わんちゃんには人の言葉が残念なことに通じないため、舐めないでといっても傷口を舐めてしまうため、炎症を起こしたり症状が悪化したりする可能性があります。
また、傷口が治ってくると傷口がかゆくなるため掻きむしりたくなります。
そこで引っ掻いたりしてしまうと傷口が開いてしまったり、悪化させてしまう危険性があります。
人間の場合は自分で危険性を理解して、我慢することができますが犬の場合はできません。
どうしても引っ掻いてしまうので、エリザベスカラーをつけて傷口を引っ掻いたり舐めたりしないようにしなければなりません。

犬がエリザベスカラーを嫌がる理由

エリザベスカラーをつけたヨークシャーテリア

処置や手術などをした後につけられるエリザベスカラーですが、嫌がる犬は多いようです。
なんとか取ろうと暴れたり、逆にびっくりしてしまい動かなくなるなど様々ですがストレスを感じるようです。
その原因となっている点が以下の2つです。

1.情報を集めにくくなる

エリザベスカラーをつけた不機嫌な犬

エリザベスカラーをしていると周りの情報を得るのが難しくなります。
カラーの種類にもよりますが色がついているカラーを着用すれば視野が狭くなり、音が聞こえにくく、匂いも嗅ぎにくくなるため普段よりも情報が取りづらくなります。
周りの情報が集められないと周囲を把握できないうえに、自分を危険に晒しているのではないかと不安になります。

2.何かにぶつかりやすい

トイプードル

一般的なエリザベスカラーはメガホンのような形をしています。
自分の顔よりも大きく、鼻よりも前に出ていますね。
そのため周りによくぶつかってしまいます。
また食事をするときに床に餌の容器を置くとエリザベスカラーがひっかかり食べられないこともあります。
そういうときは愛犬が食べやすいように工夫が必要です。
こういった「やりたくてもできない」ことがストレスになるため嫌がるのです。
エリザベスカラーをつけている生活になれるとぶつかることも減っていくでしょう。
しかし、それでもストレスが溜まることには変わりはないようです。

犬がエリザベスカラーを嫌がるときの対処法

変わったエリザベスカラーをつけたコリー

工夫されているエリザベスカラーを探す

病院が準備するエリザベスカラー以外にもいろんなエリザベスカラーがあります。
愛犬にストレスがかからないように素材や設計が工夫されたものもあるため、そういったものに切り替えるのも良いかと思います。
例えばクッションのような素材でつくられた少し柔らかいものや、透明な材質で作られていて周りが見やすいものなどをつければ、ある程度ストレスが軽減され嫌がる時期も短くなるかもしれません。
しかしエリザベスカラー本来の働きができないものも中にはありますので、サイズや設計などを確認して、ちゃんとエリザベスカラーとしての働きができるものかどうかを確認しましょう。
幅が短すぎたり、材質が柔らかすぎると愛犬が傷を舐めることができてしまうかもしれません。また外れやすいものも使用には向いていません。
自分で選ぶのは少し不安という方は獣医さんに相談してみましょう。

犬にエリザベスカラー以外のものを使う

服を着た犬

手術や処置後にはエリザベスカラーの他にも専用のウェアなどがあります。
これは全身を覆うもので、傷口を保護するために着けるものです。
違和感が全くないというわけではないのですが、エリザベスカラーよりも邪魔にならないため犬のストレスが軽減できるかもしれません。
ただ日頃から服を着け慣れている犬でないと少し嫌がるでしょう。エリザベスカラーと同じように慣れるまで時間がかかる可能性もあります。
愛犬の様子を見ながらエリザベスカラーが良いか、専用のウェアがいいか選んでください。

障害物になるような物を置かない

エリザベスカラーをつけていると周囲を状況を把握しにくいため、よくぶつかることがあります。
エリザベスカラーに慣れてくると普段通りに動き回るため、ぶつかりやすくなります。
愛犬が行動する場所にはできるだけ障害物になるような物を置かないようにしましょう。

気を紛らわせる

着けて最初のほうは気になってストレスが溜まりがちです。
そういうときはおもちゃなどで気を紛らわせてあげましょう。
おやつがおもちゃの中に入るものや、タオルを使った引っ張り遊びなどをしても良いですね。
愛犬と遊ぶ場合は傷口が開いてしまったりしては大変ですので、ある程度加減をして遊んであげてください。
エリザベスカラーをしても遊べるものやことを用意してあげると良いでしょう。

まとめ

エリザベスカラーをつけたパグ

愛犬のために着けるエリザベスカラーですが、普段とは違うものを首に巻くのはストレスが溜まりますよね。
特になぜエリザベスカラーをつけなくてはいけないのかわからない犬にとっては大きなストレスになります。
犬にとってストレスになることを理解した上で工夫していくと愛犬のストレスも軽減されると思います。
最近はいろいろな種類のエリザベスカラーがあるので、愛犬の状況に合ったエリザベスカラーを選ぶことができるでしょう。
まずはどうして嫌がるのか、嫌がっている理由はなんなのか知ることからはじめましょう!

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