レークランド・テリアの性格や特徴、値段や飼い方まで

レークランド・テリアの性格や特徴、値段や飼い方まで

犬は古くから使役犬として人と共存してきました。レークランド・テリアもそのうちの一種でイギリスでキツネを狩る猟犬として活躍してきました。しかし日本では馴染みが少なくあまり知られていません。そこで今回はレークランド・テリアとはどんな犬なのか、歴史や性格、特徴、飼い方などいくつか調べてまとめてみました。

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レークランド・テリアの性格

野原にいるレークランド・テリア

  • 独立心が高い
  • 警戒心が強く頑固
  • 活発で明るい

独立心がある

レークランド・テリアはイギリス原産国の犬種で主にキツネなどを狩る猟犬として活躍してきました。その猟犬本能によりレークランド・テリアは飼い主に依存しない独立心をもっています。

独立心の高さから、しつけが難しいともいわれていますがコツコツ根強く続けることで良きパートナーとなってくれるでしょう。

警戒心が強くて頑固

レークランド・テリアは信頼している飼い主に対しては忠実に従いますが、他人や他の動物には強い警戒心を抱きます。そのため自分より大きい相手でも怯まず立ち向かう攻撃性さをもっています。

またレークランド・テリアはやや頑固なところもあるので自分にとって気に入らない者に対しては指示を従わないことがあります。

活発で明るい

元々猟犬として活躍していたレークランド・テリアは活発で明るい性格ですが行動に落ち着きがなく、じっとすることが難しいです。ですがレークランド・テリアは頭が良いのでその明るい性格さから、小さな子供に対しても友好的に接することができます。

レークランド・テリアの特徴

緑の芝生にいるレークランド・テリア

大きさ(体重や体高および体長)

レークランド・テリアの体重はおよそ7〜8kgで小型犬グループに属しているテリア系の犬です。体高および体長は約37cmとほぼ同じ長さで四角形の体つきをもっているのが特徴です。

体型

レークランド・テリアの体型は体高と体長がほぼ同じ長さなので他の犬種と比べて背中の長さが短いですが、その分首の長さがあります。四肢は太くがっしりとしています。小型犬でありながらも体全体的に筋肉質なしっかりとした体つきをしているのが特徴的です。

頭部・目

レークランド・テリアの頭の大きさは小さめですが、平らな頭頂部となっており幅広いマズルをしています。特徴的でもいえる口の周りにヒゲのようなフサフサとした被毛が生えています。レークランド・テリアの瞳の色はブラックやヘーゼル(淡褐色)で目がやや離れています。

被毛の構造・毛色

レークランド・テリアの被毛は上毛のオーバーコートと下毛のアンダーコート両方をあるダブルコートをもっている犬種です。外側に生えている被毛はワイヤーヘヤーでカールしているのが特徴です。

またJKC(ジャパンケネルクラブ)で認められているレークランド・テリアの毛色はブルー、ブラック、レバー、ブラック&タン、レッド、ウィートン、レッド・グリズルなどです。

レークランド・テリアの子犬の価格

子犬のレークランド・テリア

レークランド・テリアは原産国のイギリスではメジャーな犬種ですが日本では極めて稀な犬種もあることから、レークランド・テリアの子犬の販売価格は他の犬種と比較して高めの傾向があります。

色々なブリーダーを調べてみるとおよそ25万〜30万円くらいが多いようです。ブリーダーによって価格は多少異なりますが年齢や性別、毛色、両親がコンテストで優勝犬などにより価格が倍以上になることもあります。

レークランド・テリアを飼うには

山と青空の元にいるレークランド・テリア

ブリーダーから購入する

多くの方がペットショップで子犬を飼われていますが、ショップに販売されている子犬のほとんどはチワワやトイプードルなど知名度があり高い人気ある犬種です。

日本ではレークランド・テリアは知名度が低くJKC(ジャパンケネルクラブ)で2015年に登録されたレークランド・テリアの頭数はわずか約20頭程と極めて珍しい犬種であるため基本的にブリーダーで入手する方法になります。しかし日本で珍しい犬種であるレークランド・テリアはブリーダーの数が少ないので限定した区域で絞ることは難しいでしょう。

最近ではインターネットでブリーダーを検索することができ、レークランド・テリアの子犬の情報(生年月日や性別、毛色、系統など)や写真などが掲載されていることが多いので安心して探すことができます。

動物保護団体から里親として譲り受ける

ブリーダーだけではなく最近では動物保護団体が増え、飼い主の都合により飼育困難になり手放してしまった動物を里親のとして犬を譲り受ける方法もあります。

しかし里親募集している犬の頭数は多いですが日本で飼育頭数が非常に少ないレークランド・テリアが募集されているかは何とも言えません。

ですが犬種に問わず里親募集から犬を引き取ることは殺処分数を減らすことができますし、一度飼い主に捨てられた犬の心はとても深く傷ついているので新しい飼い主さんの元で再び明るい生活を送ってほしいことを含め私は譲り受け、最期まで責任もって飼育してください。

レークランド・テリアの飼い方

女の子とレークランド・テリア

必要な運動量

レークランド・テリアは小型犬でありますが元々猟犬として飼われていたため多めの運動量が必要とされます。散歩では一回あたり30分〜1時間程で1日2回を目安におこなうと良いです。また明るく活発な性格をもっているのでボールやディスクなどを使って遊びながら運動させる方法も良いでしょう。

被毛のお手入れ

レークランド・テリアの被毛は上毛のオーバーコートと下毛のアンダーコート両方をあるダブルコートの犬種なので抜け毛の量が多いです。特に被毛の生え変わりである換毛期では抜け毛が大量になりますのでブラッシングは欠かせません。

またレークランド・テリアの外側の被毛はカールされており伸び続けるので定期的なカットやクシなどで被毛を綺麗に整えるお手入れが必要です。特徴的でもある口周りのヒゲのようなフサフサとした被毛は食事などで汚れやすいので口周りの被毛のカットも重要です。

飼育環境

レークランド・テリアは独立心が強いので自分から遊びを探しますのでお家にボールなど興味が湧きそうなオモチャがあると良いでしょう。

小型犬でありながらも運動量が多く必要な犬種でありますので室内だけでは運動不足になり、それに伴ってストレスが生じることもあります。できれば広い庭で走りまわれる飼育環境がとても適しているといえます。

しつけ

レークランド・テリアは聡明で賢いので良きパートナーとなってくれる犬種ですが頑固なところをもっているため根気よくしつけを続けることが大事です。

賢く独立心の高さから信頼できる人に対しては服従しますが、そうでもなければ指示に全く聞いてくれません。常に飼い主がリーダーとなり一貫性をもって接していかなければいけません。

ですが叩くなど暴力によって力ずくで教えることは飼い主に対して不信感を抱いてしまうため決してしてはいけません。レークランド・テリアは猟犬本能から吠えやすいため無駄吠えの癖にならないように子犬のうちから学習させることが必要です。

テリア気質をもっているので小さな犬や動物に対して本能的に追いかける習性をもっているので常にリードをつけることと、ドッグランでも他の犬に攻撃することもありますので、しっかりとしつけをした上でおこなうことが必要です。

レークランド・テリアの寿命

アジリティをするレークランド・テリア

レークランド・テリアの平均的な寿命はおよそ12〜16歳といわれており遺伝性疾患は少ないですが、たまにフォン・ヴィレブランド病という遺伝性疾患や関節疾患により運動障害が起きる肘関節形成不全やレッグ・カルペ・ペルテス病がおこる場合があります。

フォン・ヴィレブランド病

フォン・ヴィレブランド病は遺伝性の血小板機能減退症といわれており、血小板の止血機能の因子であるフォン・ヴィレブランド因子が正常に機能していないことが原因で出血しやすく、止血しにくいため命に関わる病気です。主な症状として歯茎などの粘膜の出血や皮下の出血、消化管内の出血、血尿、怪我した傷からの出血量の多さなどあげられます。

肘関節形成不全

上腕骨と橈骨、尺骨からなる肘関節の発達不全により痛みがおこる病気です。遺伝性要因が高い骨の病気ともいわれており主に跛行がみられます。ほとんどは両方の肘関節で異常があり、成長期の子犬に多くみられます。

レッグ・カルペ・ペルテス病

年齢が若い小型犬の大腿骨の骨頭部分の血管が減少し血液の共有ができなくなり壊死してしまう病気です。この病気はだいたい4〜12ヶ月の成長期の子犬に発症しやすく主に6〜7ヶ月齢に多くみられます。

原因としてはホルモン異常や遺伝的素因など様々な要因が考えられます。激しい痛みや大腿骨の壊死により骨折がおきるので、足を庇うため筋肉量が減り足が細くなります。

レークランド・テリアの歴史

原っぱにいるレークランド・テリア

レークランド・テリアの祖先犬はイギリスのカンバーランド地域にいたといわれており猟犬としてはフォックスハウンドよりも古い歴史をもっている犬種です。勇敢な性格をもっていることからキツネやイタチなどの害虫を駆除するために農家で飼育されていました。

その後べトリントンテリアやフォックステリアなどを交配させて性質が高い猟犬となっていきました。同じ時期に登場したウェルシュテリアはレークランド・テリアと似ている点が非常に多いことから近縁関係ではないかと考えられています。

そのためレークランド・テリアは19世紀の間に質が高い猟犬を目的として様々な犬種との交配をさせられましたが、20世紀になり犬種の固定化の動きがあり1921年にレークランド・テリアの名前が付けられました。

その後1921年には原産国イギリスで正式に公認され、アメリカに輸出するようになり1934年にはAKCアメリカケネルクラブにも公認されました。その時期からレークランド・テリアは「レイキー」という愛称がつけられ人々に愛されています。

まとめ

芝生を走るレークランド・テリア

イギリスでは古くから人と共存しているレークランド・テリアですが日本ではまだまだ知名度が低い犬種であります。元々猟犬として生きてきた本能から警戒心が高く、独立心が強い性格をもっています。

また気が強いですが、その一方で活発で非常に頭が良いので、適切なしつけ次第で最高の良きパートナーとなってくれるでしょう。今回のを機にまだまだ知られていないレークランド・テリアの魅力をもっと多くの人に知ってもらえたらいいですね。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 すじこ

    レークランドテリア、とてもかわいらしい見た目ですね。テリアを飼いたいと昔から思っているのですが、やはりしつけが難しいと良く聞くので結局断念して他の犬種を迎えてしまいました。飼い主がしっかりしつけられるようになってからトライしようと。しかし急がないと私の年齢がやばいです。
  • 投稿者

    20代 女性 みけ

    レークランドテリアかわいいですね(♡˙︶˙♡)小型犬ってふわふわな毛で覆われていて臆病っていうイメージが、わたしの中では強いんですがレークランドテリアは筋肉もしっかりしていて足も早そうな見た目をしてますね。性格も攻撃的だったり神経質なところもあるみたいなので、小型犬だけど番犬とかになってくれそうです。しつけは難しいのかな?でも難しい分、乗り越えたらとても強い絆が生まれそうですね。
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