犬が破壊行動を起こす原因と対処法

犬が破壊行動を起こす原因と対処法

犬の破壊行動の原因は主に、仔犬の頃のしつけ・運動不足・ストレスの3つであると考えられます。物を破壊することでストレスを発散させているのです。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

愛犬の破壊行動にお困りですか?

まくらを破壊するゴールデンレトリバー

きっと、犬と暮らす中で一度は経験する破壊行動。仔犬の頃はとくに多いですよね。うちの愛犬たちも仔犬の頃は、いろんな物を破壊してくれました。充電器・イヤホン・リモコン・クッション、何度買い替えたことか。仔犬の頃の破壊行動は成犬になるにつれてなくなります。

監修ドッグトレーナーによる補足

子犬の時に物を噛みつき破壊するのは当然の行動です。人からすれば問題行動でも、犬からすれば問題ではありません。とはいっても破壊されると困りもの。そのメカニズムと対策法を学びましょう。

仔犬の破壊行動の場合

縄のおもちゃで遊ぶ子犬

歯がかゆい!

乳歯から永久歯に生え変わる頃、ムズムズしたりイライラしたり、それを解消するために何か物を噛みたくなってしまうようです。

監修ドッグトレーナーによる補足

人間の子供でも歯がグラグラしているとその歯を触りたくなる心理と同じですね。

噛んで良い物と悪い物をしっかり教える

思いっきり噛むことができるおもちゃやガムを与えるなどし、噛んで良い物と悪い物をしっかり教えてあげることで、大事な物を破壊されずに済みます。

子犬のうちに教える

仔犬の頃に教えてあげることが最も重要であり、仔犬の頃に学んだ犬は成犬になってからの破壊行動がほとんどありません。噛んで良い物と悪い物を理解することができているからです。

クッションを破壊されても「もう…しょうがないなぁ」と甘やかしていては、成犬になったとき、とんでもない破壊行動をしてしまうかもしれません。小型犬と大型犬とでは破壊力も大きく違いますよね。

監修ドッグトレーナーによる補足

行動はすぐに変化しにくいものです。対処をしてもすぐに効果を期待するのは時期尚早。少しずつの変化と改善を観察しましょう。些細な変化を見つけるのがコツになります。

犬に「噛んで良い物・悪い物」を教える方法

枕を破壊するジャックラッセルテリア

犬にとって「噛む」ということは、ごくごく自然なことです。呼吸をする事と同じくらい自然なことだと考えても良いと思います。

それをただ単純に「ダメ!」と叱っても破壊行動はなくなるはずがありません。しかし、噛むことはごく自然なことですが、何でも噛んで良いわけではないということ、噛んで良い物と悪い物があることなどを理解してもらわなければなりません。

噛んで良い物を与える

おもちゃで遊ぶアメリカンピットブル

おもちゃやガムなどの犬が噛んでも良い物を愛犬に与えているでしょうか。与えている場合、噛んで良い物と悪い物の違いを教えてあげているでしょうか。

噛んで良い物を噛んでいる時はしっかり褒める

噛んで良いものを噛んでいるときは褒めてあげ、噛んではいけないものを噛んでいるときには叱り、良い物と悪い物を教えてあげましょう。

犬の運動不足(ストレス)による破壊行為

走って遊ぶ3頭の犬

噛んで良い物を与えているし、噛んで良い物と悪い物の違いも理解できている、それなのにたまに破壊行動をしてしまう犬がいます。もしかすると、運動不足が関係しているかもしれません。

犬にとって運動することができないということは大きなストレスになります。運動不足でない場合、何かしらの原因によって大きなストレスを感じている可能性もあります。

破壊行動によってストレスを発散させようとしているのです。

監修ドッグトレーナーによる補足

飼い主さんが忙しい時に起こりがちです。疲れたから愛犬とゆっくりしたい、でも、愛犬は元気いっぱいで遊んで欲しい。もし構ってあげられないなら幼稚園や出張のトレーナーさんと遊んでもらうなどの対処をしておきましょう。

犬に破壊行動をやめさせるには?

枕を破壊するラブラドール

  • 仔犬の頃に噛んで良い物と悪い物の違いをしっかり教える
  • おもちゃやガムなどの犬が噛んで良い物を与える
  • 運動不足にならないようにする
  • ストレスをためないようにする

先にもお話したのですが、このような対策が効果的なのではないでしょうか。破壊するつもりはなくても、大型犬など破壊力を持つ犬であれば、クッションだけではなくソファーごと破壊してしまうこともあります。

犬には噛んで良い物と悪い物の違いがわかりません。違いを理解してもらうこと、物を出しっぱなしにしないなどの対策も必要なのではないでしょうか。

まとめ

ぬいぐるみを破壊する犬

うちのポメラニアンは3歳くらいまで破壊行動がありましたが、6歳の今は全くなく、イタズラすることはなくなりました。犬が破壊行動をすることには必ず理由があります。それは、叱るだけでは改善されないものである可能性もあります。

破壊行動をしてしまう犬のほとんどがストレスを抱えており、その原因は運動不足です。体調が悪い、時間がない、お天気が悪い、なんて言い訳をしてしまうことが私にもあります。

そんなこと愛犬たちには関係のないことなんですよね…。お仕事がお休みの日だけでも良い。思いっきりカラダを動かすことができる時間を作ってあげたい。そう考えている飼い主さんも多いと思います。

ぬいぐるみなど自分のおもちゃを破壊してしまうこともありますが、そんなときは叱らないようにしています。思いっきり噛みちぎって遊びたいこともあるでしょうし、噛んで良い物なので、叱ってしまっては犬が混乱してしまうからです。

雨の日やお留守番など室内で過ごす時間が多い場合、おやつを中に入れて遊ぶことができるおもちゃがありますが、長時間遊ぶことができますし、退屈しのぎやストレス発散に良いのではないでしょか。

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