犬のおならが臭い原因
犬は人間よりも体が小さいですし、食べている種類も少ないです。そのため、ほとんどの場合、臭いおならが出ることは少ないのですが、時々「臭い!」と飼い主が驚いてしまうような臭いおならをすることがあります。
では、そんな臭いおならをする時の原因とは、どのような原因が考えられるのでしょうか。
1.ドッグフード
まず、与えているドッグフードに動物性たんぱく質が多く含まれている場合には、上手に消化が出来ていないことが原因となり、それが臭いおならとして体外に放出されている可能性が考えられます。
また、動物性たんぱく質だけでなく、食物繊維が含まれているドッグフードやおやつなどを食べ過ぎていることも、臭いおならが出る原因となりますので注意しましょう。
もしも最近新しいドッグフードに変えたばかりというタイミングで臭いおならが出た時は、まだ新しいドッグフードに体が慣れておらず、臭いおならが出てしまっていることも考えられるので、少しずつ前のドッグフードと混ぜながら与えるようにすると自然と治ることがあります。
2.老化
高齢犬の場合には、老化現象の1つとして臭いおならが出てしまうことがあります。理由として、蠕動(ぜんどう)と呼ばれる筋肉が伝播することで収縮する運動が弱まる傾向があり、これが動物の体内では消化管などで行われているため、老化に伴って食べた物を上手く消化できていないという現象が起こるからです。
若くて元気な犬であれば、ある程度のたんぱく質を上手に消化することが出来ますが、高齢犬の場合は老化によって上記のような症状が起こるので、どんなに消化しやすいたんぱく質でも消化できないことがあるのです。
そのため、その消化できなかったたんぱく質が悪臭となり、さらにおならとなって体外に放出されていることが考えられます。
3.病気の可能性
ほとんどの場合、臭いおならというのは数日で治まることが多いですが、もしも2週間以上続くようであれば病気の可能性が疑われますので、なるべく早く病院へ連れて行き、獣医さんに診てもらうようにしましょう。
特に臭いおならと一緒に下痢や嘔吐などの症状が見られるようであれば、病気の可能性が高まりますので、すぐに病院へ連れて行ってあげてください。
考えられる病気として、子犬の場合は「回虫症の感染」が挙げられます。他には、「パルボウイルス感染症」と言われる致死率の高い病気なども考えられるため、大変危険です。
パルボウイルス感染症は、感染している他の犬から経口感染することが多く、免疫力が弱まっている時や、子犬、老犬といった体が弱い年齢の犬がかかりやすいと言われています。
他にも膵外分泌不全と呼ばれる消化不良を引き起こしてしまう病気や、炎症性腸疾患などが考えられますので、少しでも「もしかして」と疑うようであれば、すぐに病院へ連れて行くべきです。
予防法はあるの?
ここまでおならが臭い原因をご紹介して参りましたが、おならが臭い原因として、しっかり消化が出来ていないことが大きな理由として挙げられます。そのため、まず食べているものが原因となっているのであれば、ドッグフード自体を替えてみるという手段が挙げられます。
特にシニア世代に突入しているにもかかわらず、若い頃と同じドッグフードを食べ続けている場合には、気づかない内に体の中では消化できないという老化現象が起こる可能性が考えられます。
そのため、シニアに突入すると言われる7歳を過ぎたら、少しずつシニア犬用のドッグフードに変えてあげたり、少しふやかして与えてあげるなどの工夫をすると、消化不良の予防になります。
また乳製品は基本的に犬は苦手とされているため、チーズを使ったおやつなどを多く与えてしまっている場合には、量を少なめにしてあげるなどの配慮をすることで予防につながりますよ!
もちろん、臭いおならが出て、さらに他の症状も見られるようであれば、速やかに動物病院へ連れて行き、獣医師の方に診てもらうようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。普段、愛犬のおならをしっかりチェックしているという人は少ないです。しかし、実はおならの匂いにも愛犬の健康に関する情報が含まれていたのです。ぜひ今日から「臭いおならの予防」に努め、愛犬の消化活動を活発に保ってあげるようにしましょう。