レトリバーは6種類ある
- ゴールデンレトリバー
- ラブラドールレトリバー
- フラットコーテッドレトリバー
- カーリーコーテッドレトリバー
- チェサピークベイレトリバー
- ノヴァスコシアダックトーリングレトリバー
「レトリバー」の名前は、「回収する」や「取り戻す」という意味を持つ「レトリーブ(retrieve)」が語源となっています。水鳥猟の際に撃ち落とされた獲物を回収する狩猟犬として活躍してきた犬の種類にレトリバーの名前がつけられました。
いくつかあるレトリバーの種類の中でもラブラドールレトリバーは、犬の人気犬種ランキング1位を長年アメリカで獲得しています。日本では大型犬とされているラブラドールレトリバーですが、アメリカでは中型犬に分類されています。また、ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーは、日本では大型犬の人気ランキングで常に上位に位置しており、レトリバーは国内でも海外でも人気がある犬の種類と言えます。
ゴールデンレトリバー
ゴールデンレトリバーの特徴
体の大きさ
- 体重:オス30~34kg、メス25~32kg
- 体高:オス56~61cm、メス51~56cm
- 分類:大型犬
毛色の種類
- ゴールド
- クリーム
毛質
ダブルコートゴールデンレトリバーには、アメリカンタイプとイングリッシュタイプの2種類が存在しています。アメリカンタイプのゴールデンレトリバーは、イングリッシュタイプよりもマズルが長く、スラっとした体のラインをしているのが特徴です。一方、イングリッシュタイプのゴールデンレトリバーは、骨太でずっしりした体をしています。日本で見かけるゴールデンレトリバーの多くは、アメリカンタイプのゴールデンレトリバーです。アメリカンタイプ、イングリッシュタイプ共に、ゴールデンレトリバーの寿命は、平均10歳から12歳くらいと言われています。
また、ゴールデンレトリバーの毛色は、ゴールドまたはクリーム色の2種類です。白っぽいクリーム色から茶色っぽいゴールドまで、濃淡のバリエーションはそれぞれ異なり、胸元に白い毛色が入ることもあります。
ゴールデンレトリバーの性格
性格
- 明るく穏やか
- 人懐っこい
- 賢い
- 優しい
- 辛抱強い
ゴールデンレトリバーは、一般的にラブラドールレトリバーよりも温厚な性格をしていると言われています。誰とでも仲良くすることができ、明るく穏やかで辛抱強い種類のレトリバーなので、子どもがいる家庭での飼育にもおすすめです。叱るといじける傾向があるので、褒めて伸ばしながらしつけを行うことをおすすめします。また、他の種類のレトリバーと比べて、精神的に幼い傾向があるため、喜びすぎてはしゃいだり興奮したりすることがあります。
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ラブラドールレトリバー
ラブラドールレトリバーの特徴
体の大きさ
- 体重:オス 30~35kg、メス 25~30kg
- 体高:オス 60cm前後、メス 55kg前後
- 分類:大型犬
毛色の種類
- 黒(ブラック)
- チョコレート
- イエロー
ラブラドールレトリバーもゴールデンレトリバーと同様に、アメリカンタイプとイングリッシュタイプの2種類が存在します。アメリカンタイプのラブラドールレトリバーは、体高があり細めでしなやかな体をしているのが特徴です。一方で、イングリッシュタイプのラブラドールレトリバーは、胴が短く小柄でがっちりとした体をしています。また、ラブラドールレトリバーの寿命は、平均10歳から15歳と言われています。
ラブラドールレトリバーの毛色は、イエロー・ブラック・チョコレートの3種類で、イエローは、明るめのクリーム色に近いものから濃い茶色のような色のものまで幅広く存在しています。また、胸元に白い毛色が入ることがあります。
ラブラドールレトリバーの性格
性格
- 穏やかで優しい
- 人懐っこい
- 遊び好き
- 冷静
- 賢い
- 食欲旺盛
ラブラドールレトリバーは、毛色によって性格が違うと言われています。ブラックやチョコレートのラブラドールレトリバーは、他の毛色よりも活発な性格になる傾向があるようです。一方で、イエローのラブラドールレトリバーは、大人しく落ち着いた性格をしており、盲導犬として活躍するラブラドールレトリバーはイエローが多いと言われています。
毛色によって多少の性格の差があるようですが、基本的にラブラドールレトリバーは、温和で優しく社交的です。また、レトリバーの中でも、とても賢く学習能力に優れている種類のため、盲導犬だけではなく聴導犬や介護犬など人間のパートナーとしても活躍しています。
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フラットコーテッドレトリバー
フラットコーテッドレトリバーの特徴
体の大きさ
- 体重:オス30~34kg、メス25~32kg
- 体高:オス56~61cm、メス51~56cm
- 分類:大型犬
毛色の種類
- ブラック
- レバー(ブラウン系)
毛質
ダブルコート諸説ありますが、フラットコーテッドレトリバーは、ニューファンドランドと小型の作業犬を交配して誕生させた、ウェイビーコーテッドレトリバーが祖先であると言われています。その後、ウェイビーコーテッドレトリバーの被毛が改良により直毛になり、フラットコーテッドレトリバーが誕生したというのが有力説のようです。寿命は、平均8歳から10歳と言われています。
フラットコーテッドレトリバーは、他の種類のレトリバーほど胸や腰の幅はありませんが、筋肉がしっかりとついているのが特徴です。また、毛色にはブラックまたはレバー(茶色)の2種類があります。
フラットコーテッドレトリバーの性格
性格
- 陽気
- 愛想が良い
- 協調性が高い
- 飼い主に従順
- 興奮しやすい
- 好奇心旺盛
- 頭が良い
フラットコーテッドレトリバーは、飼い主さんの指示によく従い、陽気で明るい性格をしています。レトリバーの中でも、特にフレンドリーで、愛想が良い種類と言えるでしょう。飼い主さんや人間の様子をよく観察しており、尻尾を大きく振って嬉しい気持ちを表現します。回収犬として活躍していたため、猟犬としての能力が非常に高く、物を取りに行ったり運んだりすることが得意です。また、協調性が高く、飼い主さんだけではなく、子どもや他の犬と遊ぶことも好きなため、家庭で飼うことにも適しています。
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カーリーコーテッドレトリバー
カーリーコーテッドレトリバーは、アイリッシュ・ウォーター・スパニエルやニューファンドランド、イリッシュセッター などの犬種を交配して誕生させた、イギリス最古の種類のレトリバーです。
体高より体長が長めで、すらりとして気品がある体型をしています。また、カーリーコーテッドレトリバーの毛色は、ブラックまたはレバー(茶色)の2種類で、体全体を特徴的な巻き毛の被毛で覆われています。
カーリーコーテッドレトリバーは、非常に知的で賢い性格をしています。レトリバーの中でも、感情的に落ち着いており飼い主さんに忠実で愛情深いのが特徴です。家族以外の人や動物ともすぐに仲良くなれますが、相手によって距離を置くという判断をすることもできます。
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チェサピークベイレトリバー
チェサピークベイレトリバーは、1878年に純血犬種としてAKCに認められましたが、ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーのように流行の種類にはならず、日本国内でも数十頭の登録しかありません。
体高より体長が長めで、がっちりとした骨格としっかりとした筋肉を持ち合わせた力強い体が特徴です。毛色は、ブラウン・セッジ・デッドグラス・タンなどの種類があり、濃淡によってさらにさまざまなバリエーションがあります。また、胸や腹、指などにわずかに白い毛が入ることがAKCによって認められています。
チェサピークベイレトリバーは、判断力や自立心、服従心をバランスよく保持している性格です。また、レトリバーの種類の中でも、猟犬として最も優れた能力を持つと言われています。
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ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリバー
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリバーは、FCI公認のレトリバーの種類の中で、最も新しく最も小型なレトリバーです。カナダのノヴァスコシア半島が原産国で、日本ではあまり見かけることはありません。
がっちりとして胸が広い体つきが特徴で、毛色はレッドやオレンジを基本としています。また、尾の先端や目の周辺、足、胸の中の少なくとも1か所に白い斑の被毛があります。
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリバーは、理解力があり忍耐力が強い性格をしています。もともと回収犬として改良されて誕生した種類のレトリバーのため、合図があればすぐに行動を起こす回収欲を持っています。
レトリバーを迎え入れるには
ゴールデンレトリバーを迎え入れる方法
ゴールデンレトリバーの価格は、購入場所によっても差がありますが、おおよそ10万から30万円と言われています。イングリッシュタイプのゴールデンレトリバーは、ブリーダー自体が少なく希少価値があるのため、値段が高くなる傾向があります。アメリカンタイプのゴールデンレトリバーは日本でも多く流通している種類のため、ペットショップで購入することが可能です。
ブリーダーから購入する場合は、ゴールデンレトリバーを専門に扱うブリーダーがおすすめです。信頼できる専門ブリーダーであれば、ゴールデンレトリバーに関する知識を多く持っているため、安心して良質な子犬を迎え入れることができます。また、ゴールデンレトリバーは人気がある種類のため、保健所や動物愛護センター、犬や動物の保護団体などで、里親を募集していることも多いです。ゴールデンレトリバーの購入を考えている飼い主さんは、里親を選択肢の1つとして考えてみるのも良いのではないでしょうか。
ラブラドールレトリバーを迎え入れる方法
ラブラドールレトリバーの価格は、購入場所によっても差がありますが、おおよそ20万円前後と言われています。ラブラドールレトリバーは、警察犬などとして活躍する比較的小さい体をしたフィールド系と、盲導犬や介助犬、ドッグショーに向いている比較的大きい体をしたガイド系と言われる2つの種類に分けられており、種類や血筋によって値段に幅があります。
フィールド系のラブラドールレトリバーは扱われている数が少ないため、ペットショップやブリーダーでの購入は難しいと言われています。ガイド系の中でもドッグショー向けではないラブラドールレトリバーであれば、ペットショップでの購入が可能です。ブリーダーから購入する場合、ペットショップよりも扱っているラブラドールレトリバーの数が多いため選択肢の幅が広がります。また、ラブラドールレトリバーも、ゴールデンレトリバーと同様に里親を募集していることが多いので、購入を考えている飼い主さんは里親として迎えるという方法も検討してみるのも良いでしょう。
フラットコーテッドレトリバーを迎え入れる方法
フラットコーテッドレトリバーの価格は、血筋などにより値段に幅がありますが、おおよそ25万円前後と言われています。毛色の種類によって値段が変わる傾向があり、レバー(茶色)のカラーは人気があるため高い値段で販売されることが多いです。
フラットコーテッドレトリバーは、遺伝性の疾患が多い犬種と言われているため、ペットショップでの購入よりも、専門の知識を持ってしっかりと管理を行っているブリーダーから直接購入することをおすすめします。また、里親として迎えようと考える飼い主さんもいるかもしれませんが、フラットコーテッドレトリバーは繁殖数が少ないため、里親の募集はあまり多くないのが実情です。
まとめ
小型犬の人気が強い日本でも、レトリバーは根強い人気を誇っています。レトリバーは賢く忠誠心が高いため、一緒に生活する中で飼い主さんの良きパートナーになってくれるのではないでしょうか。レトリバーにはさまざまな種類があり、性格も特徴もそれぞれ異なります。飼い主さんの希望に合ったレトリバーを見つけるための参考にしてみてください。