ゴールデンレトリバーは2タイプに分かれる
ゴールデンレトリバーは「アメリカンゴールデンレトリバー」と「イングリッシュゴールデンレトリバー」の2タイプに分類されます。ゴールデンレトリバーの元々の原産地はイギリスですが、1890年代にアメリカに渡り、その後品種改良が重ねられてアメリカンゴールデンレトリバーが誕生したのです。
日本で見かけるゴールデンレトリバーのほとんどはアメリカンゴールデンレトリバーです。
実は、日本にゴールデンレトリバーが広まったのは最近のことです。1984年にアメリカンゴールデンレトリバーが日本のジャパンケネルクラブ本部展で優勝したことから一気に日本での人気が広まったのです。この人気を受け、アメリカからたくさんのゴールデンレトリバーが日本に輸入されました。だから日本にはアメリカンが多いんですね。テレビCMで見かけるゴールデンレトリバーもアメリカンタイプの子ですね。
では、イングリッシュゴールデンレトリバーは日本にいないのかというと、そうではありません。
アメリカンゴールデンレトリバーは原産であるイギリスのゴールデンレトリバーに改良を重ね別の犬種を掛け合わせた混血ですから、ブリーダーさんたちもあまり血統にこだわらない傾向があるようです。
一方で、イングリッシュレトリバーのブリーダーさんたちは本来の血統を守ろうとする方が多いです。そういったブリーダーさんは血統が不明確である子犬が流通するペットショップには売らないので、私たちが目にする機会が少ないのです。イングリッシュゴールデンレトリバーを飼いたい場合には、イングリッシュゴールデンレトリバー専門のブリーダーさんに直接連絡を取って購入することになります。
アメリカンゴールデンレトリバー
見た目
- 体型は均整的でやや細身(セッターに近い)
- 被毛はストレートで柔らかく、太陽が反射するとキラキラと輝いて美しい
- 毛色はライトゴールドからブラウンに近いゴールドまで濃淡の幅は広い
- 瞳は茶褐色で、鼻の色も成長とともに黒から茶色に変わっていくことが多い
- マズルはイングリッシュタイプよりも長い
性格
- 活発で陽気、好奇心旺盛
- ゴールデンレトリバーが持つ穏やかで優しい気質を持つ反面、ハイテンションな一面も見られる
- 人の役に立ちたいという「作業欲求」が強いため、盲導犬や聴導犬として活躍している
価格
10万円〜30万円。専門のブリーダーさんも多く、ペットショップでも流通している。
イングリッシュゴールデンレトリバー
見た目
- 体型は骨太で筋肉質、骨量が豊かでややずんぐりしている(マスティフに近い)
- 被毛はアメリカンタイプに比べ、太くて硬くウェービーな毛質
- 毛色は白からクリーム色
- 黒く大きな瞳を持ち、鼻も真っ黒
- マズルはアメリカンタイプよりも短め
性格
- 温和で穏やか
- アメリカンタイプに比べるとおとなしいが、活発で無邪気で明るい一面も持つ
- 動物としての本能がアメリカンタイプよりも少ないと言われ、家庭犬に向いている
- レトリバー本来の役割は水鳥を回収することで、その特性を生かして水難救助犬としても活躍している
- 飼い主に対して非常に従順である
価格
50万円以上が相場。ペットショップでは流通していないので、専門のブリーダーさんから購入する。
まとめ
いかがでしたか?
日本ではアメリカンタイプが多いので、イングリッシュタイプなんて初めて知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
どちらもゴールデンレトリバーであることに変わりはないので、基本性格は優しく飼いやすい犬種と言えるでしょう。その他にどんな性格に育つのかは、タイプ次第というよりは飼い主さん次第です。
▼ゴールデンレトリバーについて詳しく知りたい方はこちら
ゴールデンレトリバーの性格と特徴、寿命や飼い方、子犬の価格まで